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中学受験について


【はじめに】

昨今、一般の公立中学やその教育に関する議論の高まりを反映して、中学受験への関心が高まっています。だからこそ、皆さんがこのサイトを訪れて下さったのだと思います。

私立中学は日本に約700校存在しますが、首都圏と京阪神に私立中学が集中しているため、ご承知のように中学受験が盛んです。地域によっては小学校の生徒の大部分が受験するため、それらの地域の公立中学が大幅な定員割れとなることもあるようです。一方、国立中学は私立中学ほど東京に集中しておらず、各都道府県に分散していますが、東京の国立中学は私立中学と同様に人気が高い状況です。近年、様々な地域で公立中高一貫校が新設・増設されていますが、受験ノウハウがない地域では混乱もあるようです。

小学生のうちから塾に行かせるのは当たり前、地区の公立中学に進む児童が一部しかいない・・・というような地域にお住まいの方から、そうでもないけれど周りの噂などが気になって・・・中学子供の将来の為に何かできるなら・・・など、中学受験を考え始めるきっかけは様々だと思います。

いよいよ本格的にお子様の中学受験を考えるにあたって、改めて頭の中と気持ちを整理して頂けたらという思いから私ども中学受験のポータルサイト「スタディ」では、2007年7月現在 首都圏の国公私立306校募集要項(2007年度)・併設高校の進学実績・初年度費用・学校説明会情報などを掲載し、中学受験を考えるお父さん、お母さんがお子さんと一緒に様々な情報を様々な角度から比較検討し、志望校を決めるお手伝いをしたいと考えています。少しでも、お役に立てれば幸いです。

私立中学校、国立中学校および選抜制の公立中学校(おもに中高一貫校)、国公私立中等教育学校は、学区制の公立中学校とは異なり、入学希望者に学力試験や運動能力試験などを課し、その入学試験の結果によって合格者のみを入学させる場合がほとんどです。公立の選抜制の学校では学力検査を行なわない「建前」があるものの、実際には適性検査が実施され、塾なども検査対策を行なっています。

日本では義務教育制度があるため、学齢期の日本人であれば誰でも公立中学校までの就学が公的に保証されているにもかかわらず、敢えて入学試験を受けて私立中学校等に入学する(保護者がさせたい)理由は、何なのでしょうか。マスメディア等で言われているように「ゆとり教育」の弊害や公立校の教員への批判などもあるようですが、中学受験をして私立中学等に入学する利点としてフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると下記のようなものが挙げられています。

※記述に偏りがあると思われるものについては、編集部が一部加筆・修正しています。

学習内容

学力に見合った学校に入学することで、それ相応の授業を受けることができる。無選抜で、住所地によって進学する学校が定められている学区制の公立中学校(大部分が市区町村立)は、その教育レベルなどの面で必ずしも十分な評価を得ているとは言えず、難関の高校や大学への進学実績も振るわないことから、独自のカリキュラムを打ち出す私立中学校等への人気が高い。
また私立学校の多くは従前通り土曜日も授業を行い、公立学校との年間授業時数の差が歴然としており、この点からも公立へ進級させることに躊躇する向きもある。ただカリキュラムの内容が受験科目偏重に陥っている学校や、自由な校風の伝統的進学校では通塾率が高いのではないかという指摘もある。また、最近では公立学校も進学指導に力を入れてきており、実際に大学進学に際しての現役進学率も高くなってきている。

高校への内部進学

入学試験がある中学校の大部分が中高一貫校であるため、公立中学から公立高校へ進学する際に大きな影響がある内申書、内申点を気にすることなく、内部進学制度を利用した無試験制度、あるいは外部入試よりも簡単な試験で進学でき、高校受験の負担がないというメリットがある。なお国立中高一貫校の多くも高校まで内部進学可能であるが、国立中学は高校を併設していない学校もあり、内部進学については連携型一貫校ではこの限りではなく、全員が進学できるわけではない。この点はかなり大きな判断材料である。たとえば女子しか内部進学できない国立中学校では、入学偏差値が女子の方が10以上高い(=人気が高い)という例があり、このことからみても高校受験が不要であることは魅力的に見られていると分かる。ただ、公立学校にも内申書・内申点に比重を置かない入試形態も出現しており注意が必要である。

大学への内部進学

多くの私立大学附属校では、高校への内部進学のみならず、大学受験をせずに大学までエスカレーター式に内部進学できるというメリットがある。なお国立大学附属校では大学教育学部の付属研究施設という位置づけのため、現在大学まで内部進学できる制度はない(公立中高一貫校新設のため変更案あり)。

中高一貫教育

入学試験がある学校の大部分が中高一貫校であるため、整理されたカリキュラムによる効率的な教育を受けられる。これを真の意味でのゆとり教育と評価する向きもある。ただ受験カリキュラムへの偏重、高校段階になると部活動加入率が大きく減少している学校が存在することも指摘されているが、一方で高校受験に向けてあくせく勉強する必要がなく、中学時から大学受験を見越したゆとりあるカリキュラムが組めるということも利点としてあげられる。

教員が優秀である

戦後の灘高や麻布高のように優秀な教員を集めることで現在の地位を確固たるものとして築いた例もあり、私立中学は全般的に公立学校と比較して競争原理が働き教員・教育の質の向上を伴ってきたとの指摘がある。
公立中学と異なり、進学時に学力などでの選抜があることや、教育理念や目標を明確に掲げた教育により、学力も高く優秀な生徒が育つと評価されることもある。また、非行や校内暴力と呼ばれるタイプ(いわゆる不良)の問題行動には巻き込まれにくいともいえる。しかしいじめなど、交友関係のもつれは人間関係があればありうる問題である。特に中学校のいじめの件数は各種学校(小学校~大学)の中で突出しているという調査結果も出ている。ゆえに、こうした私立中学とて例外ではなく隠蔽体質が問題とされる場合も、同様に法人としての一般企業などと異なるところは無いと見るのが通常である。

ブランド価値

かつての国私立の中高一貫校は、単なる大学入試のためのステップとして位置付けられることが多かったが、近年では国私立校そのものに大学と同様のブランド価値を認める人々が多くなってきた。また私大附属校の中にも、慶應義塾・玉川学園・青山学院・成城学園・関西学院などのように、高校以前から入学している方がブランド価値が高いとされる学校も存在する。

卒業後の人間関係・人脈

優秀な同級生との繋がりは、金銭的なものには代えがたい財産であり、卒業後においても様々な場面で助け合って行ける心強い存在となりうる。大学等に比べると人数の面では小規模であるものの、帰属意識・結束力の面では大学よりも強いこともある。学年別や地域別、医師・官公庁・銀行といった職域別の同窓組織を持つ学校もある。例えば旧制中学校以来の伝統校などは代表例である。

宗教教育

公立校では宗教教育を受けられないことから、信者家庭にとっては宗教系私立中学校の人気は高い。ただし、無宗教もしくは他宗教の家庭でも宗教系学校に入学する事はよくあり、受け入れる学校側もその点は心得ており、宗教行事への列席は求めるものの信仰を強制することはない。事前の説明会でも学校行事の一環として行われていることを強調し、かつそのことを理解した上で志望してほしいと公表している。 

※ミッション系学校については、「興味・関心から学校をみる」の「ミッション系」参照。

一方で、問題点としては次のようなことが挙げられています。

教育費

入学前の通塾費・入学後の学費が、塾に行かずに公立中学校に進学した場合と比べてかさむのは事実。公称されている校納金の他雑多な出費、任意とうたった寄付金を求められることがある。しかしながら、大学への現役合格率の高い私立中高一貫校に比べ、公立学校から大学へ進学する場合に浪人が多いという点がこれを打ち消すと考える人もいる。

受験生・家族への心身に及ぶ負担

長期間にわたる通塾は大きな影響を及ぼす。また、大学受験などと違って浪人することが事実上想定されていないため、必ず合格しなければいけないというプレッシャーが親子共々重くのしかかってくる。万全を期し併願対策を施して複数校を受験したものの、いわゆる全落ちの場合は無条件に地元公立中学進学となり、数年次にわたった受験準備が水泡に帰すことになる(ただし希望の中学に合格できなくとも、学習した内容自体は、中学入学以降の学習においても役立つ面がある)。

世界観

学力的・家庭環境的にも同質の生徒が集まりやすいため、異質なものとの触れ合いが少ないという声もきかれる。また男子校・女子校などでは異性との自然な交流が不可能である。しかしこれは校風による差も大きい。その一方で、建学の精神を見直し伝統を変更して男女共学化に踏み切る学校も見られる。少子化に伴う経営上の問題が大きな理由でもあるが、他方では、生徒に与える世界観を考えての決断といえる。

通学時間

地元の公立中学に通うのと比べ遠距離通学の場合が多いため、鉄道やバスなどを使用し、生活時間の多くを移動に費やすこととなる。見えない「学費負担」としても大きな割合を占める。

相性

私立学校はそれぞれに建学の精神があり、独自の教育方針をもち個性が強い。そのためよく調べずに受験し、または逆によく調べその方針に親が賛同し、学校側も受け入れ態勢を整えて迎えているにもかかわらず、子供に合わないケースがある。それに伴う中途退学や他校への転入などは、受験が終わってから尚、子供の心身に影響を及ぼすことになる。
知名度やブランド、親も持つイメージなどに左右されず、きちんと子供に合った教育方針や環境かどうかを確認して受験させたいものである。

受験を控える児童の精神的不安

中学受験を控える児童は必然的に長期間、膨大な学習量と戦わなければならない。ほとんどの場合、小学校だけでは足りず学習塾に通うことになるが、そこでの教育もまた非常に厳しいものがある。授業は連日深夜まで行われ、夕食の時間もままならない。小学校高学年ともなると毎週毎週模試やテストが実施され、その成績順に教室での座席が指定されることもある。このように圧力がかけられるなかでも児童はそれに耐えて連日の膨大な勉強に耐えなければならず、その精神的疲弊ははかり知れない。

中学受験対策の学習負担と、出題内容

中学受験の出題内容は、難関校ともなると非常に高度である。小学校の学習範囲からはかろうじて逸脱していないとはいえ、問題が幾重にもひねってあったり、高度な想像力、発想、文章力が試される。このため小学生、それも低学年のうちから長期間かつ膨大な量の学習をしないと合格出来ないといわれる。そのためもし中学受験をしなければ体験できたであろう、小学生の成長段階に合わせてできること(のびのびと遊ぶこと・スポーツ・交友・趣味など)が大幅に制約されてしまう。小学校の6年間は人生において身体的にも精神的にも最も成長する期間のひとつであり、その貴重な時間を勉強漬けにすることへの批判の声が多くある。
加えて、中学受験の出題内容は、出題内容の「高度」さが評価される反面、情操や社会的弱者への思いやりを醸成するような内容ではないことが多くとされ、その意味で問題とする向きもある。

中学入学後に落ちこぼれる危険性

難関中学であっても、学校内で相対的に学力下位の子供の成績が伸び悩む傾向がある。原因としては、能力中間層に合わせた授業が展開されることが多いこと、高校受験(又は大学受験も)が無いため中だるみ状態になること、などが考えられる。このため、中学のランクを下げた方が結果的にその後の学力の伸びが大きくなるという逆転現象も珍しくない。
一方で難関中学の優秀な人間の中で揉まれた方がその後の人間の幅が大きくなると肯定的に捉える向きもある。

生徒数

近年の中学受験熱によって、私立中学はより多くの生徒を受け入れる傾向にあり、1クラスの生徒数が50人近くになることも多い。過密化は集団の活力向上に寄与するが、ストレスの増大にもつながるためリスク要因として意識する必要がある。


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