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かんさいおおくら

関西大倉中学校 

スクール特集(関西大倉中学校の特色のある教育 #5)

企業との連携による『企業探究』プレゼンテーション

~企業からのミッションを遂行せよ!~
「企業探究」とは?関西大倉中学校独自の教育をご紹介!

関西大倉中学校では、ゆとりある六年一貫教育のなかで、21世紀社会に必要とされる、自ら課題を発見し、仲間と協力して探究する力、課題を解決する力の育成に取り組んでいます。

そのための独自の教育として、昨年の2015年より新たに始まったのが『企業探究』プレゼンテーションです。高校1年生総勢約600名がチームに分かれ、企業から与えられた“お題”(課題)について1年間かけて研究し、企業の人たちの前で発表します。
単に企業について調べるのではなく、企業からのミッションを遂行するのが、
『企業探究』の大きな特色。生徒たちは1年間、チームで協力し合い大健闘しました。

協力企業は、株式会社JTB西日本、神戸空港ターミナル株式会社、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社、株式会社日立製作所、キャノンマーケティングジャパン株式会社、大日本印刷株式会社、寺西化学工業株式会社、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ、日本生命保険相互会社、産經新聞社、パナソニック株式会社、株式会社日本旅行、がんこフードサービス株式会社、日本合成化学工業株式会社の14社です。

探究プロセス 

1学期~夏休み

1学期=企業選び・探究準備
14企業から各自興味ある会社を選び、3~4人のチームを編成。全クラス(15クラス)合わせて1企業につきおよそ12~14チームが集まります。全体で186チームとなりました。企業選びが済んだところで、企業から“お題”がチームに与えられます。
研究準備として、特別講義「コミュニケーション論」「マーケティング論」「プレゼンテーション」などを専門家から受けます。各企業についての基本知識も仕入れます。

夏休み=企業訪問・調査活動
チーム代表者が企業を訪問し、“お題”について質疑応答、意見交換を行い、理解を深めます。訪問にさいして、生徒が企業に直接電話し、社会人としてのアポイントの取り方を学びました。
このあと、チームで話し合いながら調査や取材を進めます。

2学期~3学期

2学期=クラス内発表会
各チームで引き続き研究を進め、パワーポイントでプレゼン資料を作成し、11月にクラス内発表会を行います。

3学期=企業別発表会・学年発表会・外部発表会
1月に全クラスによる企業別発表会を行います。選択した企業ごとにチームが集まり、企業の人たちの前で発表。企業からコメント、アドバイスをもらい、最優秀・優秀作品が選ばれて表彰されました。
さらに、3月に最優秀・優秀6チームが代表として、学年全体で校内発表会。続いて『企業探究』の総仕上げとして、企業を招待し、代表チームが外部発表を行います。

『企業探究』外部発表会を取材しました

2016年3月16日、代表6チームによる『企業探究』外部発表会が開催されました。会場は最先端の知的エンターテインメントビル・グランフロント大阪の“CAFE Lab”。各チーム7分の持ち時間でプレゼンテーションを行います。

チーム1 選択企業 リクルートマーケティングパートナーズ

お題 「日本発信、世界との懸け橋となる会社を起業せよ」
チームは「世界とつながるアプリ」を開発するベンチャー企業を提案。音声認識型翻訳機能を搭載したアプリによって、世界中の人とゲームを楽しむ。さらに、ゲームの仮想世界をリアルに体感できる次世代型ヘッドホン・フルダイブマシンの装着も提案。まさに若い世代による未来型の発想で、「世界の架け橋」となる会社を提案しました。

チーム2 選択企業 神戸空港ターミナル

お題 「神戸空港を活性化させ、乗客を増やし、飛行機の乗客以外のお客様にも来ていただけるような魅力的な空港の姿を提案せよ」
チームは「国と国とをつなぐかけ橋」をテーマに、多くの外国人に訪れてもらえる空港を提案。神戸空港ターミナルを訪れて調査・取材し、日本食レストランがたくさんあることをつきとめたチームは、空港で日本の伝統食やご当地グルメの紹介、ひなまつりや七夕、たこ揚げなどのイベント開催、キャンプやバーベキュー、着物や書道などの日本文化体験、国内の世界遺産や、人気アニメの紹介などを提案。さらに、外国語を学ぶ学生によるボランティア活動も提案しました。具体的ですぐにでも実現可能な提案がなされ、説得力あるプレゼンでした。

チーム3 選択企業 JTB西日本

お題 「高校生が感動する『他に例を見ない修学旅行プラン』を作成せよ」
チームは行き先として、パラオを挙げます。理由は、親日的で日本と時差がないから。旅のしおりはパラオの学生と共同で作成し、現地での交流や、フォトコンテスト、マリンスポーツ、クルージング、無人島めぐり、街の中でのかくれんぼゲームなどを提案。タブレット端末で旅行のようすを保護者に配信することも挙げます。プレゼンでは、チームの生徒3人がそれぞれJTB役、先生役、生徒役を演じながら説明するという工夫がなされ、楽しく聞くことができました。

チーム4 選択企業 大日本印刷

お題 「大阪の高校生1万人を集客するイベントを提案せよ」
チームは人気アプリの鬼ごっこゲーム「逃走中」にヒントを得て、「逃走中in大阪」を提案。インターネットでハンター500人、逃走者2000人の参加者を募集し、いろいろなミッションを遂行しながら自分の足だけで逃げ切るゲームを180分間の制限時間で行う。参加者は企業名の記されたゼッケンをつけ、広告収入を得る。予選、決勝を行い、決勝参加者、優勝者には賞金を出すことなどを提案しました。アクティビティを楽しむという参加型の大規模イベントを、大阪というアミューズメント都市を舞台に繰り広げるという発想はおもしろく、実現への期待を抱かせます。

チーム5 選択企業 寺西化学工業

お題 「ペーパーレスの昨今、油性・水性マーカーの新たな用途を展開せよ」
チームは「時代を切り拓く開拓者」と題して、紙以外にも書くことのできるマーカーの開発を提案。たとえば、油性マーカーでは、アスファルト道路の白線を書くことのできるマーカー、自動車に自由にペイントできるマーカーなど。水性マーカーでは、時間が経つとインクが消えるマーカーを開発し、メモ書きや下書きに利用する。子どもが家に落書きしても大丈夫。テスト用紙の限られた余白に何度でも計算が書ける――具体的なアイデアに、「紙以外にも書くことのできるマーカー」の実現性が見えてきました。

チーム6 選択企業 日立製作所

お題 「通天閣を利用した、今までにない日立製作所の宣伝方法を 提案せよ」
チームはまず、通天閣と、日立製作所について紹介します。通天閣の人気状況、日立の収益額や従業員数、製品など、すべて暗記して紹介しました。そのうえで、日立の技術を用いた2つの提案をします。一つは、展望台にタッチパネルを設置し、大阪名所案内をする。それだけでなく、ビリケンなどを画面に登場させ、自由に色を塗ったりできるようにする。エッフェル塔など世界の塔のリアル映像も見られるようにする。もう一つは、片耳に装着するスカウター型のメガネを配る。メガネは小型のスクリーンとなり、「ダウンタウン」など有名タレントや、秀吉など歴史上の人物、人気アニメのキャラクターと会話ができる。メガネはカメラ機能も搭載し、写真が撮れる。――ハイテク技術と通天閣での観光を、高校生の自由な発想によって結びつけた意欲的な提案がなされました。

神戸空港ターミナルの『企業探究』を行ったチームに話を聞きました

チームリーダーの齋藤美佑さんと、メンバーの森田夏未さん、大木紫音君は、校外へ出て意欲的に取材調査を行いました。取材したのは神戸空港と、難波で外国人観光客に案内をするボランティアの人たち。神戸空港内では店を調べ、空港スタッフの人にも話を聞きました。
リーダーの齋藤さんは、「空港では、日本食の店はたくさんあっても、それを外国人に向けてアピールしてはいませんでした。それで、和食をアピールしたらいいのではないか、ご当地グルメも紹介してはどうかと考えました。難波のボランティアの人たちからは、空港内でのボランティア活動についてアドバイスをもらいました」としっかりとした口調で話します。
『企業探究』の活動について感想を尋ねると、「考えれば考えるほど、楽しかった。取材して意見をもらうと、また新しい考えが浮かびました。プレゼンは緊張しました。でも高校生でこういう経験ができて、とてもよかった。将来、仕事などに活かせると思います」――目を輝かせて答える齋藤さんたち3人から、達成感や感動が伝わってきました。
     *         *         *
優秀チームによるプレゼンテーションは、内容、発表の仕方、パワーポイントによる資料、すべて完成度高く、実現の可能性を持つものでした。7分間で順序立てて論理的に、わかりやすくまとめ、7分とは思えないほど中身が充実しています。発表のための原稿はすべて暗記し、はきはきと話していました。挨拶の言葉もきちんと述べていました。

何よりも印象的だったのが、生徒が生き生きと、楽しそうに、自信をもって発表していたことです。関西大倉中学校では現在、友だちと協力し合って課題を探究し、主体的に学ぶ“アクティブラーニング”を推進しています。『企業探究』はまさに“アクティブラーニング”。生徒たちは“正解”のない課題について探究し、説得力をもって“自分たちの答え”を導き出していました。

会場を学校の外に移し、しかもおしゃれな未来型施設で行ったことで、高校1年生の生徒たちはいっそう“社会人”の気分を味わい、大人っぽくなっていました。

関西大倉中学校・高等学校 情報科主任 杉邨 仁美先生のお話

『企業探究』プレゼンテーションは、初の試みとなりましたが、今までにも情報科では、調べ学習とプレゼンテーションの指導を行ってきました。一部の生徒は企業研究にも取り組んでいました。
そこで、これらの学習活動を発展させ、キャリア教育を兼ねたプレゼンテーションをやってみよう、「答えのない課題」に取り組ませてみよう、というのが、今回の学習のねらいです。

『企業探究』プレゼンテーションの準備は、情報科の授業を中心に、総合学習の時間や、LHRの時間に進めました。
まずプレゼンテーションの指導に力を入れ、生徒全員に2分の持ち時間で発表させ、個別指導を行いました。そのうえで、チームごとの研究を始めました。

プレゼンの中身については、すべて生徒が考えたものです。高校生の発想を活かすことを大切にし、突拍子のないものでも常識では考えられないものでも、かまいません。ただ「企業の立場に立って考えよう」と伝えてあるだけです。生徒たちは教えることなく利益の回収手段についても考えていました。

2学期のクラス内発表会では、互いのプレゼンについて、生徒同士で活発に質疑応答を行っていました。アドバイスシートにも熱心に書き込み、チームごとに交換しました。みんなで助け合いながら、熱心に、興味深く取り組みました。

生徒たちは1年間頑張りました。180を超えるチーム数だから、興味を持って取り組む生徒、人前で話すのが苦手な生徒など、いろいろいます。お互いにカバーし合いながら、よくやったと思います。

こうした活動によって、生徒たちの確かな成長が感じられます。与えられることを待っていた子どもが、自分たちからやる考えて行動するようになる。『企業探究』プレゼンテーションは今後もぜひ続けたいと思います。

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