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しじょうなわてがくえん

四條畷学園中学校 

スクール特集(四條畷学園中学校の特色のある教育 #2)

人間力×学力=“実現力”を育成する『中高一貫コース』

2010年にスタートした「6年一貫コース」。生徒たちは6年間でどのような学びに取り組んだのでしょうか?この春卒業した第2期生のお二人にお話を伺いました。

「実現力を育てる」を目標に掲げる四條畷学園中学校の『6年一貫コース』。「実現力」とは、“未来を切り拓き、自分の夢・目標を実現させる力”のこと。この「実現力」のもととなる“人間力”と“学力”を培うために、独自の先進的な教育を行っています。

2010年にスタートした『6年一貫コース』では、2017年春に第2期生が巣立ちました。生徒たちは6年間でどのような学びに取り組んだのでしょうか。「自分プロジェクト」の活動や大学受験準備、将来の夢などについて、卒業生に語ってもらいました。

四條畷学園中学校『6年一貫コース』第2期卒業生

吉田 敦君/村田 若菜さん (以下敬称略)

生徒が主体的に活動する『自分プロジェクト』

スタディ編集部(以下編集部) 6年一貫コースの大きな特色として、『自分プロジェクト』という学校独自の授業があります。答えが一つではないさまざまなテーマについて、生徒が自分たちで調べ、答えを導き出し、発信するという、生徒主体で進める授業です。具体的には、チームでの学習を中心として、「聴く力」「考える力」「調べる・まとめる力」「伝える力」「解決する力」「行動する力」の育成をめざしています。

実際に、『自分プロジェクト』の授業ではどのようなことをしましたか?

吉田 まず中1のときは、徹底して「聴く力」を養いました。繰り返しやったのは話の要約です。たとえば先生が話したことの要約や、ドラマを聴いての要約、映画を見てストーリーを要約し、さらに映画紹介のポスターやキャッチコピーを作るとか、それらをチームごとに行いました。

村田 初めは慣れなくて大変でした。同じ映画を見てるはずなのに、一人ひとり違う要約を書いている(笑)。それをどうまとめるかチームで話し合いながら進めます。
ディベートもやりました。先生からテーマを与えられ、賛成側と反対側に分かれます。賛成・反対どちらに回るかは先生が決めるので、自分で選べません。ディベートの時間も決まっています。時間内でどのように自分たちの意見を主張するか、まず準備します。

吉田 ディベートでは相手の出方を読み、反駁も考えておかなくてはいけません。ぼくたちはチームごとに作戦を練って、ディベートに臨みました。

「人生すごろく」・「芸術作品の研究」

編集部 『自分プロジェクト』では、「人生すごろく」の制作や「芸術作品の研究」といった、面白くて少しハードルの高いテーマにも取り組むそうですが、これはどのようなものですか?

村田 「人生すごろく」は中1でやりました。人生ゲームみたいなもので、チームでいくつかの人生ストーリーを考えて、すごろくを作ります。高校での活動や大学への進学、就職など具体的に考えていきました。大学はどんな学部があるか、医学部とか文学部とか各自が興味ある学部を大学案内で調べました。卒業後の仕事も、職種や収入などできるだけくわしく調べます。「人生すごろく」をつくったことで大学や職業を知り、将来についていろんな角度から考えることができました。

吉田 「芸術作品の研究」は中2のときです。「調べる・まとめる力」を養うことが中2の目標です。ぼくたちの学年は「芸術作品」として“建物”について、3学期いっぱいかけて研究しました。チームでなにか一つの“建物”をテーマに決めて、ひたすら情報を集めます。どう調べるか、何をするか、自分たちの自由です。アンケートや取材もしました。

村田 私のチームはル・コルビジェの『サヴォア邸』をテーマにしました。建物の歴史や、建物の素材、現在の観光の状況など、各自で興味あることを調べ、それを一つの壁新聞にまとめて発表しました。発表のしかたも自由です。調べたことを劇にしたチームもあります。

吉田 ぼくたちのチームは、ドイツで19世紀に造られた『ノイシュヴァンシュタイン城』を調べました。この城の知名度について校外でアンケートを取るなど、いろんな角度から調べたのを覚えています。

合宿してCM制作

編集部 『自分プロジェクト』では、CM制作にもチャレンジするそうですね。

吉田 2泊3日の合宿でチームごとに一つのCMを作ります。中2のときにやりました。

村田 互いにまったく脈絡のない3つのキーワードをもとに作るんです。キーワードが書かれたカードが袋に入っていて、そこから3枚カードを引きます。キーワードは桜、リボン、アイドル、野球、青春などいろいろ。3つのキーワードをつないで、まずチームでCMのためのストーリーを作ります。その企画を先生のところへ持っていく。ダメだとやりなおし(笑)。

吉田 CMは劇の形式でまとめます。小道具も工夫して作り、最後は保護者を招いて発表。2泊3日でそれらをすべて自分たちで行わなくてはいけません。

村田 3つのキーワードからストーリーを作るのは難しかったです。しかも、時間内でいかにいいものが作れるかが問われます。

吉田 でも、中1のときからチームでいろんな活動を経験してきたので、中2になると自分たちで物事を前へ進めて行くことができるようになりました。

編集部 そうした『自分プロジェクト』のチームメンバーは固定ですか?

吉田 メンバーは活動ごとに毎回変わり、先生がその組み合わせを決めます。どんなメンバーでも、自分たちで助け合って活動します。

吉田 敦君

『自分プロジェクト』で社会に発信

編集部 高校の『自分プロジェクト』は、ビジネスプランを企画して、企業にプレゼンテーションするなど、社会的な広がりのある活動を行いますね。

吉田 ビジネスプランづくりは高1のときに行いました。「社会に発信する」が高1の『自分プロジェクト』の目標です。
ビジネスプランづくりは、まず現代の社会に足りていないものは何かをチームで考えてアイデアを出し合う。そして、一つのビジネスプランにまとめます。次に、企業探しです。ビジネスプランのプレゼンを聞いてもらうための企業を自分たちで探します。これも大変でした。何社もアポを取り続けて、やっとOKをもらった。そして、実際にプレゼンし、企業からアドバイスをもらうことができました。また、学外の「株式学習コンテスト」にも参加して、ビジネスプランのプレゼンを行いました。

村田 ビジネスプランづくりでは、私は吉田君といっしょのチームでした。私たちは、少子化や労働人口の減少の問題に目を向け、それを解決するための一つの方策として、外国人の受け入れを増やしていくことを考えました。そのためには、外国人の生活サポートをもっと充実させなくてはいけません。そこで、生活サポートについてのビジネスプランを企画し、ある企業にプレゼンしました。この活動から、私は社会のニーズを見つけ出すことの難しさを実感することができました。

村田 若菜さん

将来の進路と「卒論」

編集部 将来の夢や卒業後の進路について教えてください。

吉田 将来は人の役に立つ仕事に就きたい。ぼくはずっとそう思っていました。2011年の東日本大震災では、消防隊や自衛隊が被災した人たちを助ける姿が強く印象に残っています。それと、ぼくは小さいころから飛行機を見るのが好きでした。中学の終わりくらいから防衛大学校への進学を意識し、推薦入試で合格しました。

村田 私も人を助ける仕事をしたいと思っています。難民や途上国で教育を受けられない子どもたちの支援をしたいです。高1の夏に、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのスピーチを聞いて、感銘を受けました。それで、私は高2の卒論のテーマを国際平和に決め、パレスチナ問題や、途上国の子どもたちの教育や衛生問題について調べました。

編集部 卒論は『自分プロジェクト』の集大成となるものですね。中3では全員が、高2では卒論または企業インターンシップに取り組む。2人とも高2のときも卒論を書いたのですね。

村田 卒論が自分の卒業後の進路に結びつきました。高2の卒論がきっかけで、国際平和について大学でもっと深く学びたいと思ったのです。立命館大学の政策科学部に合格したほか、いまちょうど公立大学の入試結果を待っているところです。

吉田 ぼくは中3の卒論は、東アジアにおける自衛隊のあり方について調べました。高2の卒論は、国際救助隊を創設するにはどうしたらいいかをテーマに書きました。

編集部 お二人の話から、難しいテーマで本格的な論文に取り組んだこと、そして、それが将来の進路決定に直接関係していることがわかりました。卒論を書くのに行き詰ったりしませんでしたか?

村田 卒論は先生からマンツーマンで指導を受けながら、半年かけて仕上げます。生徒一人につき一人の先生がついてくれて、いつでも相談できるから、困ったことがあっても大丈夫です。

大学受験対策・習熟度別授業

編集部 大学受験勉強はいつごろから本格的に始めましたか?

吉田 ぼくは部活の水泳部を続けながら、高2の夏から受験勉強を始めました。学校の自習室をいつも利用して、夏休みも通いました。自習室は勉強せざるを得ない場所です。家にいるよりもいいです。塾には行っていません。

村田 私は高1から受験準備を始め、高2の夏から本格的にやりました。部活は茶道部です。自習室は放課後8時まで利用できます。自習室で勉強して、わからないことがあれば、いつでも先生に質問に行きます。先生たちは本当に熱心で、温かいです。日曜日や休日も教室を空けてくれて、私たちは勉強しに通いました。私も塾へは行っていません。

編集部 国語・社会・数学・理科・英語の5教科は、中1学~高1は習熟度別による少人数授業を行っていますね。高2からさらに文系・理系に分かれ、高3では志望大学別の選択授業が設置されています。また、進学講座もありますね。

吉田 少人数授業は高2以降も多いです。たとえば高校の物理・生物などの選択クラスも少人数授業で、とても学びやすい。分からないことがあれば、すぐに先生に質問できるし、友だち同士で教え合いもします。
進学講座は放課後にあります。外部の講師が受験対策の講義をしてくれます。それと、夏休みや冬休みも特別授業があって、いろんな種類の講座から自分の進路志望に合ったものを選べます。高3は大学別の受験対策講座もあります。

村田 学校でしっかりと大学受験サポートをやってくれるから、塾に行く必要はありませんでした。それと、6年一貫コースは7時限授業で、100分授業もあります。このコースで勉強することで集中力が養われました。

編集部 各教科の授業や、『自分プロジェクト』の活動、そして部活など、やることがたくさんありますね。受験勉強との両立は大変ではないですか?

村田 周りの友だちを見ても、日ごろの授業を真面目に受け、『自分プロジェクト』も一生懸命やり、行事や部活も頑張る子が大学にも受かっています。「受験勉強があるから」と言い訳するのはダメだと思います。

中高一貫コースで培ったもの

吉田 6年間通してチームでの活動が多かったことが何よりも大きいです。先生はいつもぼくたちのそばにいてくれます。でも、指示しない。答えは自分たちで探す。チーム活動から、ぼくは役割分担について考える力を培ったと思います。細かく調べることが得意な人、みんなの意見をまとめるのが得意な人、パソコンに詳しい人……、それぞれ得意があるから、それを活かす。だれが何をするか、中学のときは話し合いながらやったけれど、高校になるともう自分のするべきことが見えてくる。だからみんな自主的に動くようになりました。
ぼくは、みんなをまとめるリーダーの役割をメインにやりました。全体の進行状況を確認したり、メンバーの一人だけに仕事が偏らないよう、大変そうなら手分けしたり、みんなに目を配るのがリーダーの役割だと思います。

村田 『自分プロジェクト』は初めは慣れなかったけれど、いま振り返ると楽しみながら活動してました。自分たちが中心になってやるから、楽しいのだと思います。たしかに『自分プロジェクト』はしんどいしたいへん。でも発表したあとの達成感はすごく大きい。私は小学校のときは人前で話すタイプではありませんでした。でもここは全員が発表する機会があって、先生方も先輩も、みんなが背中を押してくれます。はじめは話すことがニガテでも大丈夫。私はいまでは、プレゼンは得意です。考える力や話す力が養われました。計画的に行動する力もつきました。

吉田 時間配分もできるようになりますね。チーム活動も卒論も、計画を立てて行わなくてはいけません。それと、先生がいつも大事だと言っていた「複眼思考」も養われたと思います。防衛大学校の推薦入試は、面接や受験生同士の討論会も行われましたが、そこで6年間の学びがフルに活かされました。

村田 たしかに、推薦やAO入試にここでの学びが役立ったという友だちは多いです。学校のなかでいろいろ活動しているときは気づかなかったけれど、AO入試など学校の外で発表したりすると、自分がこの学校で何を身につけたのか、はっきりと気づきます。

吉田 先生から、いまはわからないかもしれないけれど、社会に出てからここで身につけたことが役立つといつも言われてきました。この学校で学んだことを活かせる社会人になってほしいと。

村田 毎日の「振り返り」もすごく役立ったなと思います。1週間単位の「振り返りシート」があって、中1から毎日書き込みます。毎週の目標を自分で決めますが、それは勉強に限りません。私は勉強と生活、両方の目標を立てました。勉強面では数学や理科などノルマを決める。生活面は、私は早起きがニガテなので、朝6時に起きる!とか。ただ自分のなかで思うだけではなくて、文字に表すことで意識が上がります。頑張らなと思う。「振り返りシート」は担任に提出し、先生からコメントが返ってきます。担任も教科の先生も、私たちがなにかに行き詰まったときは声をかけてくれる。勉強も、授業外でも熱心に教えてくれます。この学校でいろんなことを学んで、活動して、本当に自分が成長した6年間だったなと思います。

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