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あさんぷしょんこくさい

アサンプション国際中学校 

スクール特集(アサンプション国際中学校の特色のある教育 #2)

英語イマージョン教育×PBL(課題解決)型授業を柱にした「21世紀型教育」

本年度から「21世紀型教育」を始動。その大きな柱となる「英語イマージョン教育」と「PBL型授業」を中心に、江川昭夫校長先生にお話を伺いました。

本年度より男女共学化し、校名を聖母被昇天学院中学校から改称したアサンプション国際中学校では、カトリック聖母被昇天修道会を母体とする学校として、「誠実、隣人愛、喜び」をモットーに、世界30ヶ国の姉妹校とのネットワークを築き、グローバルな精神を養うことで、「世界の平和に貢献できる人」を育成してきました。建学以来、伝統的に培われてきたグローバル教育をさらに発展させ、本年度からは「21世紀型教育」を始動。その大きな柱となる「英語イマージョン教育」と「PBL型授業」を中心に、江川昭夫校長先生にお話を伺いました。

英語で学ぶ教科学習

英語イマージョン教育の「イマージョン」とは「浸すこと」という意味です。つまり英語イマージョン教育とは、英語の環境にどっぷりと浸かることで、英語力を習得する手法です。教科を学ぶ手段として英語で学ぶことで、自然と英語も習得していくという教育プログラムです。1960年代にカナダで始まった第二言語指導の手法のひとつです。その後、研究成果が数多く報告されるに伴い、世界各国で導入されるようになりました。本校では英語はもちろんのこと、数学・理科・音楽・総合の5教科で、英語環境に浸って過ごすことができる教育課程を導入しています。この教育課程は文部科学省の認可を受けています。このような環境で学習することで、無理なく自然に英語力を習得することができ、グローバルな資質とともに生きる力を身につけていきます。

本校ではこれまでも、ネイティブスピーカーの外国人教員による英語教育に積極的に取り組んできましたが、英語イマージョン教員を導入した本年度からは7名の優秀な外国人教員が在籍しています。授業はネイティブスピーカーの教員と教科担当教員がペアになって行います。文部科学省の学習指導要領に定められた教育の中で、教員は英語で話しかけて学習指導を行い、生徒たちが話したり書いたりするのも、すべて英語で行います。テキストや教材は文部科学省検定のものとイギリスやアメリカ等の学校で使用されている教科書を併用し、内容ごとに使い分けています。

職員室では外国人教員と日本語教員が密にコミュニケーションを図れるよう机の配置を工夫し、「生きた英語」を子どもたちが自然に楽しく学べる教材づくりに力を注いでいます。また、中央に外国人教員の机を置いています。さらには、ICTを活用した視覚教材も利用し、生徒の理解を助けて授業を進めています。

本校では、教科の習熟度ではなく、英語の習熟度によりクラス分けをした少人数授業です。一人ひとりが積極的に発言する「主体的・対話的で深い学び」では、このくらいの人数が限度です。人数が少ない分、教員の目がよく行き届き、生徒のちょっとした疑問や私語にも、教科担当教員がこまめに対応できます。

▶江川昭夫校長先生

教員による学習指導は基本的に英語だけを使用します。授業の8割程度を英語のみで展開できるようにするのが理想ですが、必要に応じて日本語でのサポートも行っています。指示は全て英語で行われますが、一方的な講義型の授業ではなく、教員と生徒間でのコミュニケーションに重点を置き、生徒が積極的に発言できるよう誘導し、主体的で深い学びの基礎を築いていきます。英語力の習得が目的ではないため、文法の誤用などを厳しく指摘することはしません。時には教員自身がわざと間違ってみるなど、生徒がリラックスして授業に取り組める環境づくりを心がけています。そして、「わからないことを一緒に考える」PBL(課題解決)型授業を展開しています。

活発でインタラクティブな授業

取材に伺った日、1年生の教室では数学の授業が行われていました。教員手づくりのワークシートを使った比例と反比例の演習授業です。数学で使われる「+-÷×=」といった数学記号のほか、「比例」「反比例」を意味する“proportion”“inverse proportion”
など、授業で飛び交う英単語は事前に配布されているオリジナルの日本語対照表で自宅学習をしてくるそうです。生徒の質問はほとんどが日本語で行われていましたが、英文で書かれた問題や数学記号に関する英単語などに関しては、きちんと理解できている様子でした。

また、英語の授業では、事前に教員が作成した問題を電子黒板に映し出し、文部科学省が重要視する、主体的に考え、積極的に英語の知識や技能を活用して表現するための4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」を織り交ぜたテンポの良い授業が展開されていました。どちらの授業でも、生徒の雰囲気は活発で、英語での質問はまだ少ないながらも、積極的に授業に取り組む姿が印象的でした。

このクラスには帰国子女や英検2級の資格を有する生徒もいますが、小学校の授業で英語を学んできただけの生徒もいます。細やかに習熟度チェックを行い、日本語での補習を水曜日の放課後に行っています。授業の進度に関しても、ネイティブ教員と教科担当教員が意見交換を繰り返し、工夫しながら進めています。現時点では中間テストや期末テストでは原則的に40点分は英語、60点分は日本語というように配分調整して問題を作成しています。

アサンプション国際中学校では生徒それぞれがタブレット端末を所有しています。学習支援クラウドサービス「Classi(クラッシー)」を導入して家庭学習をサポートするとともに、自学自習力を養っています。イマージョン教育を円滑に進めるためには、事前の家庭学習でしっかりと準備をしてきてもらうことが大切です。授業に入る前の手順については予習をしっかりとしてきてもらい、授業ではすぐに本題に入ってじっくりと課題に取り組めるようにしています。今後は教員と生徒のやり取りにもタブレット端末を活用できるようにし、反復学習に役立てていきたいと思っています。

本校では高校2年生から文理選択を行っています。受験を控えた時期には日本語の授業にシフトして行くなど、柔軟に対応していく予定です。

英語イマージョン教育は、英語力を「一生ものの力」として身につける最良の指導法です。このような環境での学習体験が、言語感覚を鋭くし、将来につながる力となっていきます。例えば、理系の大学に進学した生徒が「あ!この数学記号は中高時代に英語イマージョンでやったな」などと思い出して振り返ってもらえるようになればいいなと思っています。

この春からの導入ということもあり、英語イマージョン教育による学習的な成果はまだ見えていませんが、男女共学になったこともあり、校内の活気が更に増したように感じています。生徒たちの顔を見ていると生き生きと毎日を過ごしている様子がよくわかります。一方通行ではないインタラクティブな授業によって、楽しく学べているのだと思います。PBL型授業でも、目的意識を高く持って活動してくれています。押し付けられるのではなく、自分から学ぶ姿勢ができて来ているという生徒の様子は明らかで、行動的になっている様子も感じ取れます。

今後は今の1年生の学習成果が、2年生、3年生にも波及して行き、学校全体として英語にどっぷりと浸かる環境になっていってほしいです。分かりやすい指標として、卒業までに外部の検定試験でいくらのスコアを取るなどといった明確な目標を定めていきたいと思っています。

人工知能の進化に備え、「自分らしい生き方」の模索と「考える君(きみ)」の育成

アサンプション国際中学校は、これからの21世紀をたくましく生き、世界をより良くするために必要となる思考力、判断力、表現力を育む学びの場となることを目指しています。さまざまな体験や文化に触れることを通して、日本語と英語のコミュニケーション能力はもちろんのこと、21世紀の社会で活躍できる国際的な資質を身につけることが本校の願いです。国際社会に貢献する人材、コミュニケーション力を身につけながら主体的に考え、責任を持った行動ができる「考える君」を育成するため、グローバル化に対応した教育環境づくりに先進的に取り組んでいます。従来型教育の「覚える君」からの脱皮を目指します。

この先30年以内に、人口知能(AI)に取って代わられる時代がやってくるでしょう。その時が来るまでに、私たち人間にしかできないスキル(直感・センス・コミュニケーション・発想・身体性)を磨いておくことが、21世紀を生き抜く大きな力となるでしょう。進化のスピードが速く、正解がわかりにくい社会の中で、自分らしく生きていくために、21世紀型教育がいま必要とされています。生徒たち自身が問題や課題を発見し、正解のない答えを導き出していく学習の過程を繰り返しながら、その内容について深く学んでいくために、PBL型の探究学習に全学年で取り組んでいます。その礎として掲げているのが「グローバルゴールズ」です。これは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の略称で2015年の国連総会で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」のなかで示された具体的な行動指針のことです。そこには先進国を含む全ての国が豊かさを求めながら、地球を守るためにこれから2030年までの15年間で取り組むべき17項目の目標が記されています。

本校では、この「グローバルゴールズ」を意識しながら、総合学習の中でPBL型授業を展開しています。世界でいま起きている問題に目を向けながら、みんなで考え、話し合い、解決の道を討論していきます。学院全体行事である今年度の「アサンプションチャリティー・デー」でも、「世界平和への貢献〜すべての子どもたちに教育を〜」をテーマに、生徒の中から選ばれた「まなびの輪 せかいに ひろがれ ぐんぐんと」という標語を掲げ、学院のモットーである「誠実、隣人愛、喜び」の心で取り組みました。

こうした主体的・対話的で深い学びを支える環境整備もしっかりと整えており、今年度から壁一面のホワイトボード、プロジェクターや自由に配置できる机と椅子などを用意した多目的教室“Future Room(フューチャー ルーム)”を開設しました。主にグループワークやプレゼンテーション、ディスカッションの場として利用しています。自由で開放的な雰囲気を活かして活発に意見交換ができると好評です。

文部科学省はこれからの社会に対応し得る思考力や判断力、表現力を養うために、2020年の実施を目標に教育改革を推進しており、小中高の教育課程はもちろんのこと、大学 入試制度も大きく変わっていきます。共通テストの「国語」「数学」に関しては、択一式問題だけでなく、記述式問題が導入されます。「英語」については、現在の「読む」「聞く」の評価軸から、「話す」「書く」が追加され、本校でも語学学習の指標としている「CEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枠)」の外部の検定試験などの得点が判断材料となります。また、大学入試個別選抜では、AO入試や推薦入試においても新たなルールを設定する動きがあり、小論文やプレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、共通テストなどのうちいずれかの活用が必須となる予定です。こうした入試制度改革もしっかりと見据えて、「英語イマージョン教育」、「PBL(課題解決)型授業」、「ICT」を推進し、次につながるクオリティの高い「21世紀型教育」の真髄である「考える君」の育成に取り組んでおります。

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