ICT教育の今 私立校の特色ある取り組み【教育keyword series3】

ICTとは

「タブレット端末を生徒一人に一台貸与」「学習支援ツールを使ってアクティブ・ラーニングを実施」などという言葉をよく耳にすることからもわかるように、今日の教育現場では、多くのガジェットやデジタルツールが利用されています。「ICT教育」という言葉もよく耳にしますね。ICTとは、Information and Communication Technologyの頭文字をとったもので、情報通信技術と訳されます。ICTが教育にもたらした影響は、非常に大きなものがあります。まずは、その効果から見ていきましょう。

ICT教育の効果

まず、真っ先に挙げられるのが、効率化です。例えば、数学の授業。従来なら教員が、時間をかけて図形を黒板に書いていましたが、タブレット端末などを使うとすぐに全員で共有することができます。また、生徒たち全員の答えを一瞬にして電子黒板に映し出すことも可能です。

また、理解が進んでいる生徒は、先の問題に進むことができる一方、つまずいている生徒は、繰り返し基礎に取り組むことができるなど、生徒一人ひとりの理解度に応じた学習ができることもメリットとして挙げられるでしょう。さらに、インターネットを活用した調べ学習などにより、生徒たちは、情報を選択し活用する「情報活用能力」を習得できるという効果も指摘しておきたいところです。

しかし、もっと本質的なところで重要なのは、ICT教育が、学力向上に高い効果があるということでしょう。文部科学省の調査研究にも、ICTを活用した授業が、児童や生徒の意欲を高め、理解を高め、思考を深め広げることなどに効果的だというものがあるのです。もちろん、今後、さらに新しい利用法が生み出されることによって、ICT教育の効果は、さらに大きくなっていくに違いありません。

ICT教育の現状と課題

文部科学省は、日本におけるICT教育の現状について、以下のように把握しています。「学校のICT環境は、文房具と同様に教育現場において必要不可欠である。 一方で、学校のICT環境が脆弱であること、地域間格差があることは危機的な状況。整備が進んでいない原因としては、必要な機器の整備コストが高いことや、そもそもどのような整備を 行うべきか判断がつかないことなどが挙げられる」(「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」2019年)。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、生徒たちが登校できなかった期間は、オンラインによる授業やホームルームなどにいち早く取り組めた学校と、そうでなかった学校とにわかれました。平時に、どれだけICT教育に取り組んできたのかが、対応の差としてはっきりと現れた形です。志望校選びの際にも、ICT教育への取り組みが一つの重要な指標となることは間違いないでしょう。

ICT教育に積極的に取り組む学校の事例

『中学受験スタディ』では、ICTを活用した学校の事例について、さまざまなコンテンツを紹介しています。以下は、その一例です。

和洋九段女子中学校

PBL型授業をオンラインで実現
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目白研心中学校

ICT教材を活用したアクティブラーニング
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本郷中学校

コロナ禍でいち早くオンライン授業を導入
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三輪田学園中学校

myON(オンライン多読・多聴教材)活用でハイレベルな英語授業
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桐蔭学園中等教育学校

iPadとロイロノートで一斉休校時も時間割通りの授業
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女子美術大学付属中学校

休校中のオンライン活動がポートフォリオ作成を促進
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新渡戸文化中学校

学びの基本となる知識の習得にICTを積極活用
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山脇学園中学校

Zoom(Web会議サービス)で朝礼から解剖の授業まで
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聖学院中学校

オンライン学習で切り拓く新たな教育
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東洋大学京北中学校

一斉休校中もHR、面談、授業をオンラインで実施
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西武台新座中学校

双方向リアルタイムの授業と動画配信をバランスよく
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聖園女学院中学校

オンラインによる心のケアと学習指導
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女子聖学院中学校

ICT機器を備えた多目的教室を新設
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ぜひ、志望校選びの参考にしてください。

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