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スクール特集(郁文館中学校の特色のある教育 #2)

『学力×グローバル力×人間力を育成』自分の夢を実現し、社会で輝く人へ

自分の夢を叶え、社会で活躍できる人材を育成するために、多彩なプログラムを取り入れ、実践している郁文館中学校。その教育の特色とは?

 夢を実現し、社会でいきいきと活躍できる人材の育成を図っている郁文館中学校。そのために必要な「学力」「グローバル力」「人間力」の向上を目指し、様々な教育プログラムに取り組んでいます。2020年の大学入試改革を含め、常に時代の先を見据えている同校の教育活動について、副教頭の細越太郎先生に話を聞きました。

副教頭 英語科教諭 細越太郎先生

多彩なプログラムを連動し、夢を叶える力を養成

「本校が目指す教育は、ゴールを大学進学に設定するのではなく、社会に出て自分の夢を実現する、自分らしい人生を歩んでいける、そういう人間を育てることです。自分が将来何をしたいのか、中学生から意識をさせ、そのために身につけるべき基本を、丁寧に養っていきます」と細越先生は話します。
「そして私たちは、生徒一人ひとりが自分の夢を叶えるには、『学力』『グローバル力』『人間力』の3つの力が必要であると考えています。学力をつけるために、中学生はまず、学習習慣の定着を図ります。さらにクラスを、特進クラス、進学クラス、グローバルリーダー特進クラスに分け、それぞれの適性に応じた学習指導を行っています。学力の具体的な目標としては、中学卒業時までに、特進・進学クラスは英検準2級以上、グローバルリーダー特進クラスは英検2級以上の取得を目指します。また本校には、『夢について考えるきっかけを作る』『思考力・判断力を高める』『協働性を養う』などを目的とした、多彩なプログラムがあります。それらを連動させながら、夢を叶える力を育んでいきます」。

副教頭・英語科教諭 細越太郎先生

ICTを利用した英語学習とNIEをO時間目に実施

 同校の教育活動で特徴的なのは、必要だと思われる学習等を、すぐに取り入れ、実践しているところです。最近の取り組みとしては、8時10分~9時の時間帯を0時間目に設定し、2つの学びを開始しました。
「1つは、株式会社リクルートと郁文館版として共同開発したICTプログラム『スタディサプリENGLISH』を利用した英語学習です。各自がGoogleのクロームブックPCを使用し、個々のレベルに沿った教材で、英語のリスニングやライティングを学びます。また、週に1度、席上留学と称して、語学研修先であるフィリピンのセブ島とオンラインで繋ぎ、マンツーマンのレッスンを行っています。ネイティブ教員による英語の授業もありますが、生の英語に触れる機会を少しでも多く増やすようにしています」。
 
 もう1つは、NIE(Newspaper In Education)です。新聞の記事についてグループで話し合い、必ず1人1分間のスピーチを実施。グループの代表が前に出てプレゼンテーションをする時もあります。
「1年生は、まず新聞をめくるところから始めます。興味のある記事を切り抜いて、NIEノートにスクラップしていきます。また、1分間スピーチも、最初に結論を持ってきて、なぜなら○○だからといった、話し方の手順を練習します。また週に1回は、3学年合同のアッセンブリー(朝礼)を開き、縦割りグループで話し合いをしています。その時は、3年生が代表となってプレゼンをします。
 NIEの活動を通じて、子どもたちは世の中に関心を持つようになり、人前で発言することにも抵抗がなくなってきたと感じます。また、学年を超えて活動をすることで、3年生がリーダーシップを発揮するようになりました」。

席上留学

NIE(Newspaper In Education)

NIE(Newspaper In Education)

生徒が主体的に取り組み、体験を積む多彩なイベント

 グローバル力を高めるために、同校では早くからニュージーランド(2週間・7週間)やセブ島(2週間)の英語研修を実施しています。また、語学研修とは別に、台湾、シンガポール、ベトナムといったアジア圏での研修も行い、異文化交流の機会をたくさん設けています。そして、郁文館高等学校では、ニュージーランドのワンターム留学を実施。グローバル高等学校では、全生徒が1年間の留学(ニュージーランドorカナダ)を体験します。

 学校行事もさかんで、文化祭や体育祭などは、中高が合同で行い、企画から運営まで、すべて生徒主体で取り組んでいます。その他、ブロードウェイの卵たちと3日間で英語のショーを作り上げる「ヤングアメリカンズ」、北海道で農業体験をする修学旅行、EQプログラムを取り入れた長期間の「夢合宿」、その道のスペシャリストの話を聞く「夢達人ライブ」など、様々なイベントを用意しています。「たくさんの体験を積むことで、我慢強さや責任感、人への思いやりなどが育まれていきます」と、細越先生。

ベトナム研修

中学3年間を過ごした生徒たちの声

 このように夢を実現するための教育を実践している郁文館ですが、実際、生徒たちは、どのような夢を抱き、また学校生活を送っているのでしょうか。この4月、高校1年生になった4人の生徒に、中学3年間を振り返ってもらいました。

人が温かく、一体感のある学校。将来は国際弁護士になりたい。
  • 渡部 嘉徳(よしとく)くん(郁文館高等学校 東大クラス 1年)

 3年間で一番の思い出は、体育祭です。体育祭は、中学から高校まで縦割りのチームで競うのですが、上級生が下級生を応援したり、勝敗に関わらず、互いを励まし合ったりと、一体感が生まれました。
クラブはパソコン部とエンタメ委員会に入って活動していました。エンタメでは、中1から、大事な機材を使わせてもらい、いい経験ができました。先輩の教え方も親切で、これは郁文館の校風だと思うのですが、先生も生徒も温かい人が多いですね。助け合いの精神が根付いている学校だと思います。
 高校は、東大クラスに進学しました。将来は弁護士になるのが夢で、できることならトップの大学で法律を学びたいと思ったからです。国内で弁護士の経験を積んで、いずれは国連で国際弁護士として働きたいです。

他ではできない経験ができ、自分のやりたいことが見つかります!
  • 八尾 有紀さん(郁文館高等学校 e特進クラス 1年)

 郁文館はたくさんの体験プログラムがあり、なかでも印象的だったのは、中2の北海道修学旅行で鶏の屠殺(とさつ)を体験したことです。身をもって命の大切さ、つながりを実感しました。
 高校は、英語が好きなので、英語学習を強化したe特進クラスを選びました。グローバル高校にも興味があったのですが、中3で7週間のニュージーランド研修に参加した時、やっぱり1年間は長いかなぁと(笑)。また、獣医師になる夢もあり、それには理系に進む必要があります。ただ今は、子どもと関わる仕事にも興味があって、模索しているところです。
 郁文館の良いところは、他の学校ではできない体験ができることです。また、どんな活動も、みんなイキイキと取り組んでいます。そうした経験を通して、自分が本当に好きなことや、やりたいことが見つかるのだと思います。

ベトナム研修に参加して、途上国支援という夢が明確になった
  • 岩田 美輝さん(グローバル高等学校1年)

 中学校の思い出は、2年生の時の夢合宿です。8泊9日と長く、つらい作業もありましたが、仲間と一緒だったから乗り越えることができました。その時、合唱コンクールの練習もしたのですが、クラスの団結力がすごく高まった記憶があります。
 将来、海外で働きたいこともあって、本場の英語を学ぼうと、グローバル高校に進学しました。1年間の留学は大変だと想像できますが、チャレンジしたいと思いました。私の夢は、ファッションを通して途上国の支援をすることです。きっかけとなったのは、中2で参加したベトナム研修。孤児院の子を雇って、レストラン経営をしている人の話を聞き、それまでボランティアは、ユニセフのような機関で働くことしか知らなかったけれど、自分の好きなことでもできることがわかりました。だから私も、好きなファッションを通して、人を助けたいと…。夢が明確になった瞬間でした。

先生が生徒一人ひとりを把握。自分のペースで、自分の道を選べる学校
  • 岡本 航くん(郁文館高等学校 特進クラス 1年)

 中学校で経験できて良かったことは、セブ島で2週間、英語をマンツーマンで学んだことです。日本語が通じないので、最初は戸惑いの連続でしたが、徐々に耳も英語に慣れ、会話もできるようになりました。セブ島から戻って、もっと英語を勉強しようと意欲がわきました。
 中学校では、3年間進学クラスに在籍し、それなりに成績も上位でしたが、高校は外進生も入ってきますし、自分の成績をどこまで伸ばせるか試してみたいと、特進クラスを希望しました。郁文館は、自分のペースで、自分の道を選べる学校です。先生も、一人ひとりをよく見ていて、その生徒に合った指導をします。自分のマイペースなところや、じっくり考えてから決める性格も理解してもらっています。
 将来は、博物館の学芸員になるのが夢です。高校では、自分の興味のあることを積極的に取り組んでいきたいです。

社会で求められる力を育む。「夢教育プログラム」を積極的に導入

 4人の生徒たちが共通してコメントしていたのは、「3年間を通して、自分の夢について真剣に考えるようになった」ということ。「郁文館は、将来を考えるきっかけになる体験が、とても多い学校です。この機会を利用し、自分の頭でじっくり考えて、夢を見つけてほしいですね。もちろん私たち教師も生徒の相談に親身にのっています」と細越先生。

「そして本校は、今後も、新しいプログラムを、積極的に取り入れていきます。最近、高校では、ゼミ活動をさかんに行っています。慶應義塾大学の学生とアフリカの問題についてディスカッションをする『アフリカゼミ』や、社会貢献ができるビジネスモデルを発表する『ビジネスゼミ』、また学校の地元である谷根千地域の街おこし活動など、生徒が主体となって動いています。そうした高校生の社会探究、社会貢献活動を、中学生にも見せる機会を増やしていきたいと考えています」。
 2020年には大学入試改革があり、これからの時代は、知識を活用して、自ら課題を発見・解決する能力や、主体性、協働性などが求められると言われています。郁文館は、未来を見据えた教育を迅速に取り入れ、生徒たちが社会に出て、活躍できる力を育んでいます。

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