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三輪田学園中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(三輪田学園中学校の特色のある教育 #1)

Speaking強化の新しい英語教育プログラム「三輪田流English Camp」

Reading、Writing、Listening、Speaking、英検の5分野で、学年ごとの到達目標を決めて、中高一貫で行う三輪田学園中学校の英語教育とは?

三輪田学園の英語教育

三輪田学園では「高い学力の育成と人間教育の充実」を教育目標に掲げ、社会変化に応じた新しい教育と、いつの時代にも必要な豊かな人間性を養う教育を行っています。
グローバル化を背景に近年ますます重視される英語教育も、三輪田学園では時代に先駆けて力を入れており、きめ細かく確実な指導を行う「三輪田の英語教育」によって力を身につけた多くのOGたちが、社会で活躍しています。

学園では現在、国際的に活躍するために必要な資質・能力の育成をめざして、これまでの英語教育の蓄積をもとに、さらに実践的な指導を進めています。
Miwada English Can-do Listとして、Reading, Writing, Listening, Speakingに英検を加えた5つの分野それぞれに、学年ごとの到達目標を定め、計画的・系統的な中高一貫の英語教育を行っています。

今回、中学のSpeakingに注目して、その教育内容を取材しました。

新しい英語教育プログラムがスタート

English Can-do Listとして中学のSpeakingでは、
中1 あいさつ、簡単な自己紹介・人物紹介、電話、買い物での会話ができる。
中2 外国について調べて、簡単なプレゼンテーションや、スピーチができる。
中3 平和、人権などのテーマについて自分の意見を発表することができる。
と定めています。
最終段階の高3では「自分が準備したものを聴衆を意識して、プレゼンテーションを行うことができ、質問にも英語で答えることができる」レベルの到達をめざします。

このCan-do Listにもとづき、学園ではSpeaking強化のための新しい教育プログラムを次々と打ち出しています。
今年からスタートしたのが、中学2年生のEnglish Camp。9月初めの2泊3日、ネイティブ講師といっしょに楽しく有意義な"英語漬け"の日々を過ごします。今年度は希望者64名が参加、来年度より中学2年生全員が参加となります。
さらに、高校1年生でも今年度より全員を対象に、英会話集中講座English Summer Schoolを開講。1日5時間、5日間連続の実践力強化プログラムです。

中学2年生の第1回目English Campはどのような合宿になったのでしょうか。英語科の先生にその目標や今後の展望などについてうかがい、キャンプから帰って間もない参加生徒に合宿の感想を聞きました。

英語科教諭・入試広報室長  松本 歩先生のお話

三輪田流English Campの3つのねらい

English Campの
1つ目のねらいは、中1~中2で習得した文法事項を活用する機会とすること。インプットしたことをアウトプットする場ですね。
2つ目として、様々なバックグラウンドをもつ講師たちと触れ合うことで、異文化理解と国際性を涵養すること。
3つ目として、少人数授業によって積極的に参加することで、自信を持ち、モチベーションを高めること。

今年度は9月1日から3日まで、埼玉県の国立女性教育会館にて行いました。
講師として英語圏出身の教員が同行しますが、今年はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアから計6名。
異文化理解、国際性の育成は学園の英語教育の主要なねらいの一つであり、本校の伝統である日本文化・芸術の理解と並んで重視しています。そこで、あえていろいろな国の講師をそろえました。

バスに乗り込んだらそこからすべて英語の世界。ネイティブ講師が自己紹介し、自分の国についても話します。たとえばアメリカといっても州により気候や食べ物、生活習慣が異なります。
日本の生徒への教育経験を積んだ講師たちだから、上手に指導します。生徒に向けて分かりやすく、おもしろく語りかけ、ゲームなどのアクティビティもするので、生徒たちはバスに乗ったときから自然に打ち解けることができます。

英語科教諭・入試広報室長 松本 歩先生

合宿中のプログラム

合宿中は10人程度の少人数グループに分かれ、それぞれホームルームティーチャーがつきます。さらに別の講師も順に授業を担当し、自己紹介の仕方や発音練習、インタビューなど、さまざまなアクティビティを交えながら段階を踏んで教えます。
こうすることで、ホームルームティーチャーと親しくなり、ほかの講師とも必ず触れ合うことになる。少人数なので、すべての生徒が必ずネイティブ講師と1対1で会話することができます。

合宿の仕上げはスキット発表です。4人1組で寸劇を考え、発表する。初めてのEnglish Campで果たしてそこまで本当にできるのか?
……私たちにとっても未知のことで、ちょっぴり心配でした。
でも生徒は、自分たちでできました。ネイティブ講師のアドバイスのもと、テーマを話し合い、シナリオをつくり、夜も練習……。文具店での会話、外国人との文化紹介のやりとりなど、模造紙に絵を描いたりしながら、それぞれ思い思いのテーマで発表しました。生徒にとっても初めての経験で戸惑いもあったけれど、完成度よりも挑戦したことに大きな意義があったと思います。

合宿中は朝から夜までずっと英語漬け。英語の学習は1日5時間程度。プラス夜もゲームやスキット発表のリハーサルなど。食事や遊ぶ時間もネイティブ講師といっしょです。朝食に出された納豆の食べ方を、生徒が先生に教えたりしていました。体育館ではフリスビーをやったり英語カルタで遊んだり。このときも英語で指示を受けて動くようにします。
頭と体を動かしながら学んだEnglish Campは、確かな成果がありました。我々が掲げた3つのねらいは生徒に伝わったと思います。

英語科では今回の経験をふまえ、来年度に向けてさらに指導法などを研究し、実りの大きいものにしていきます。

ネイティブ講師と楽しく有意義な"英語漬け"な日々のEnglish Camp

今後の展望と高1のEnglish Summer School

中学2年生のEnglish Campには、実は4つ目のねらいがあります。それは高校1年生で行う英会話集中講座English Summer Schoolの足掛かりとすることです。

高1 Summer Schoolは学年全体を12グループに分け、一つのグループが14名程度の少人数で授業を行います。今年は8月末から9月初めにかけて5日間行いました。
Summer Schoolでは中学で学んだことのアウトプットの場として、プレゼンテーションやディベートに重点を置いて集中的に学びます。構成を考え、自分の意見を話す、聞くという段階の学習です。
プレゼンテーションではクラス内での全員のプレゼンとともに、クラス代表によるプレゼンも行うなど、英会話集中講座にふさわしく充実したプログラムです。

文化的背景をふくらませることも、もちろん学園として重視します。いろいろな国の人たちが英語を話しているのだということを実感させたい。そのため、講師は英語圏と非英語圏出身者で構成します。今年はイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアに加え、オランダ、南アフリカ、ブルガリア、スリランカという、多彩な文化的背景をもつ講師をそろえました。

この高1 Summer Schoolの足掛かりとしても、中2のEnglish Campは大切です。来年度からは中1~中2の通常授業においても、English Campを意識した学習を取り入れていきます。

英語学習専門のPCLL教室とイングリッシュルーム

PCLL教室は英語学習専門のパソコン教室です。
電子黒板を使い、パソコンは一人1台使用。ここでは個に応じた指導やグループ学習、英検対策など学習の幅が広がります。
たとえば音声を録音できるので、発音の小テストなどを行い、教員が一人ひとりに指導しています。英検対策ではインターネットによってデジタルテキストを使用し、実践的に学んでいます。中学の英語は週1時間をPCLL教室での授業に当てています。自学自習ができるよう、放課後などは教室を解放しています。

イングリッシュルームは英会話の授業専用です。
ネイティブ教員が常駐し、授業外もいつでも質問できます。生徒たちは自由に訪れ、英作文やスピーチコンテストの原稿の添削などをしてもらっています。英語関連図書や大学受験参考書も充実しています。
中学生の希望者対象に放課後週1回、イングリッシュルームにて英会話教室も開いています。講師は学園のすぐ近くにあるシェーン英会話スクールの先生です。現在中1だけで136名の生徒が受講していますが、年々希望者が増える傾向にあります。

英語学習専門のパソコン教室「PCLL教室」

学園ならではの学習指導を土台として英語力を高める

三輪田学園の学習指導の特徴は、生徒一人ひとりと向き合い、きめ細かく確実に教えること。学習習慣を身につけさせるためのノート指導、課題などの訂正ノート提出、宿題、小テスト、作文・論文指導などは昔から学園の教育として定着していることです。

英語科でももちろんこうした指導を行っています。それを土台として、英単語コンクールやレシテーション(暗誦)発表会、スピーチコンテスト、また中学生はNHKラジオ基礎英語を日課とし、定期試験ではリスニングテストも行うなど、学年に応じて指導します。PCLL教室やイングリッシュルームはこれらの学習に力を発揮しています。

今後はEnglish Campなどの校外学習も充実させ、生徒一人ひとりの英語力を総合的にバランスよく、そしてより確実に高めていきたいです。

中2 English Campに参加して

参加前と参加後で、気持ちは変わりましたか?

(F): キャンプに行く前はちょっと心配でした。合宿中は英語だけで話すと聞いていたから、自分はしゃべれるかなあと。でも、単語を並べるだけでもネイティブの先生に伝わって、うれしかった(笑)。しゃべることは人間ならではのこと。伝えようとする心が大事で、ジェスチャーも大切だと思います。行ってよかったと思います。

(M): 私はネイティブの先生と1対1でちゃんと話すのは初めてでした。不安だったけれど、先生がいろいろ話しかけてくれました。将来のこととか、学校のこと、ペットのこと……キャンプでは気軽に話すことができました。インタビューテストでは担任について紹介し、家庭科の先生できれいで優しいと話しました(笑)。

(N): 私の場合は、キャンプへの申し込みは自分でしたのではなくて、母がしちゃったんです(笑)。家族でマレーシアを旅行したときは親が英語をしゃべったので、私はなにも話さなくてよかった。でも、キャンプだと自分だけになるから、大丈夫かなと……。実際に行ってみると、単語やジェスチャーで先生と話すことができました。ゲームも楽しかったです。

スキット発表はどうでしたか?

(F): 私たちは「夏休みの思い出」をテーマにまとめました。私はディズニーランドに言ったことを話しましたが……でもダメでした(笑)。もう少し準備の時間がほしかったなと思います。キャンプ中は盛りだくさんで、とても充実していましたね。

(M): 私たちのチームはノリノリでした(笑)。ちょうどいま公開中の映画『謎解きはディナーのあとで』のパロディーをやったんです。映画の「お嬢様」は身長が低いけれど、わざと背の高い私が演じ、逆に身長の高い「執事」は、小柄な生徒が演じました。英語がみんなに通じてない場面もあったけど、私たちはチャレンジャーでしたね(笑)。こうしたキャンプには、またぜひ参加したいです。

(N): 私たちのチームにもガンバル人がいて(笑)、みんなで夜も練習しました。発表の会場は思ったより大きくて緊張し、セリフを忘れた(笑)。「夏休みに行った所」をテーマに、オーストラリアに行った人を演じたりしました。ネイティブの先生から、オーバーリアクションにするとおもしろいとアドバイスをもらい、「WAO!」とか声を出したり(笑)。英語が全部理解できたわけではないけれど楽しかったし、行ってよかったと思います。

スキット発表の様子

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