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和洋九段女子中学校
スペシャルレポート <第7回>

21世紀型教育と日本を知る学びを実践
グローバル社会で活躍する女性を育成

120年以上の歴史をもち、社会で活躍する数多くの女性を輩出してきた和洋九段女子中学校。2017年には教育改革を始動し、思考力や問題解決能力、英語力など21世紀に必要なスキルを養う活動に取り組んでいる。一方、これまで培ってきた伝統を守り、日本文化を体験し、日本について考える学習を実践。グローバル社会を生き抜くために必要な「和」と「洋」のハイブリッドな教育を推進している。

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主体的に学ぶPBL(問題解決)型の授業

21世紀に活躍できる力を養うために、同校は2017年度より教育改革をスタート。PBL(問題解決)型の授業を実践したり、英語教育やキャリア教育を強化するなど、21世紀型スキルの育成に取り組んでいる。その内容及び成果について、中学2年主任の原啓樹先生に話を聞いた。

PBLで思考力や判断力、表現力を養成

「本校の学びの一番の特徴は、PBL(Problem Based Learning)と呼ばれる問題解決型の授業を全教科で行っていることです。この授業では、教師はトリガークエスチョン(導入の課題)を投げかけ、ファシリテーターに徹します。生徒はその問いに対して、自ら考え、グループで話し合って意見をまとめ、最後に発表をします」と、原先生は流れを説明する。授業中は、他者の意見を批判しないことをルールに設定。「生徒たちは安心感をもって、自分の考えを発言し、周りの意見もたくさん聞きながら、解決策を選択します。そして、その解が合理的であるか、何度も省みることで、判断力や思考力を養っていきます」

原啓樹先生

< PBL型授業の流れ >
[ 疑問 ]⇒[ 仮説 ]⇒[ 検証 ]⇒[ 結論 ]

【STEP1】 授業のテーマ
【STEP2】 共通知識の獲得
【STEP3】 トリガークエスチョン
【STEP4】 自分の考えを構築
【STEP5】 グループディスカッション
【STEP6】 教室全体で共有
【STEP7】 レポートの作成

「PBLの成果として実感するのは、生徒たちが人前で発表をすることに慣れてきたことです。シャイな生徒も、少しずつ堂々と話せるようになってきました。また、話し合いの時間を多く取り入れることで、周りの生徒と考えを共有し、高め合う良い方向に意識が向いてきましたね。
加えて、PBLは受け身ではなく自主的に学ぶスタイルなので、『もっと学びたい』という意欲や、探究心も育まれます。私たち教員も、生徒の発表の中で、いろいろと気づかされることがあり、それを追求していくのも面白い。ゆくゆくは生徒自身がトリガークエスチョンを考え、投げかけるような授業も展開したいと考えています」

その他、同校では、プレゼンテーション能力を育成する授業も実施している。たとえば中学2年の国語の授業では、ニュースを題材に、「伝える時に何が大切であるか」をグループでディスカッションし、実際にニュース番組を作り、披露するという学習を展開。中3からは総合学習の中でも、プレゼンテーションの授業を行っている。

さらにキャリア教育の一環で、中学2年生は企業訪問を実施。積極的に社会貢献をしている企業を探して訪問し、そこで取材した内容をまとめて、プレゼンテーションをする。「クラスを超えて6人ぐらいにグループに分かれ、事前に企業の下調べをしたり、アポイントも自分たちでとります。6年間を通して、社会や仕事を知る様々なキャリア育成プログラムを体験し、自分の進路を見つけ、実現する力を育んでいきます」

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日本を知り、国際社会で生きる力を育成

これからのグローバル時代に必要なのは、英語力と国際的な視野を持つこと。同校は以前から英語教育に定評があり、それをさらに強化。海外研修や留学制度も充実している。2017年には、新たにグローバルクラスも設置した。その一方で、日本の文化を体験する学習をカリキュラムに導入。社会がグローバル化しているからこそ、自国を知ることを大切にした教育を実践している。

充実した英語教育と海外研修プログラム

同校の英語の授業数は、本科クラスで、中1が週7時間、中2・3は週8時間(そのうち1時間は英会話)。今年度からは、英検対策を行うTS(test strategy)授業も導入し、目標を定めた学習に取り組んでいる。
新設のグローバルクラスでは、英語の授業をアドバンストとインターメディエイトに分けて実施し、ある程度英語を習得している生徒には、外国人の教師がオールイングリッシュで授業を行っている。「グローバルクラスは、毎日ネイティブの教師が出入りをしていて、 『私ももっと英語に触れてみたい』と思う生徒が出てくるなど、本科クラスにも良い影響を与えているようです。実際、2年次に上がる時に、本科からグローバルクラスへ移った生徒もいます」と原先生は言う。

また、“シンガポール修学旅行(中3)”をはじめ、マルタ共和国へ行く“欧州語学研修”、オーストラリアにある姉妹校に、ホームステイをしながら通う“オーストラリア研修旅行”、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどでの“ターム留学(3か月)”や“長期留学(10か月)”、ニューヨークの国際連合やコロンビア大学、IBMなどの企業を訪問したり、街頭インタビューをして現地の媒体で記事を書く“ニューヨーク記者体験”など、様々な海外研修プログラムを用意。実践的な英語力と、国際感覚の育成を図っている。

ジャパノロジーを大切にした教育

英語や国際教育に力を入れる一方で、小笠原流の礼法や、茶道、華道などを授業に取り入れるなど、日本の伝統文化を学ぶ教育も大切にしている。また、高1では、長野県に民泊して農業体験をしたり、日本の農業の未来について考え、農家の人へプレゼンテーションをするプログラムを実施。高2は奈良、京都へ修学旅行に行くなど、日本について知識を深め、考える学習を行っている。「世界が身近になればなるほど、自国のことや、日本人としてのアイデンティティを見つめ直す必要があります。つまり、日本を知っているからこそ、国際舞台で活躍することができる。そういう意味でも、和と洋の両方を学ぶことが大切ですね」

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中学2年生(本科クラス)にインタビュー

PBL型の授業をはじめ、教育改革2年目に入学をした中学2年生たち。授業の感想や学校生活について、2人の生徒に話を聞いた。

Hさん・Sさん<本科クラス 2年生>

―― 初めに、和洋九段女子中学校を志望した理由を教えてください。

<Hさん>母に勧められて、学校見学をしました。校舎がきれいで、在校生たちが明るく楽しそうに過ごしていた。雰囲気の良さに惹かれました。

Hさん

<Sさん> カフェテリアがあったり、制服がかわいいのも気に入りました。あとは勉強も部活も行事も、いろいろな体験ができる学校だと思いました。

Sさん

―― PBL型の授業や、英語の授業の感想を。

<Hさん> PBLに慣れていない頃は、自分で考えたり、意見を出すことが難しかったけれど、グループで話し合いをしていると、「こんな考え方もあるのか」と参考になって、授業が面白くなりました。英語は、先生がわかりやすく説明をしてくれるので、学ぶのが楽しいです。
<Sさん> PBLは自分の考えだけでなく、みんなの意見も聞いて、話し合いができるのが良い。友だちと意思疎通を図ることで、授業だけでなく、普段の生活でも仲良くなれます。英語は、ネイティブの先生が教えてくれるので、良い発音や生きた英語が学べます。

―― 日本の伝統文化を学ぶ授業はどうですか?

<Hさん> 日本に住んでいても、日本のことを知らないことが多いので勉強になります。
<Sさん> 華道や茶道など、今まで体験したことがないことを学校の中で体験できる。日本の文化を知る良い機会だと思います。

―― 今後の学校生活で楽しみにしていること、チャレンジしたいことは?

<Hさん> 3年生のシンガポール修学旅行が楽しみです。これまで一度も海外に行ったことがないので、現地の人と話ができるか心配ですが、今からもっと英語を勉強して、いろいろな話ができるようにがんばりたいです。
<Sさん> マルタ島の語学研修にチャレンジしてみたいです。海外のことに関心をもって、視野を広げたいと思っています。

―― 最後に、和洋九段女子中学校の魅力を教えてください。

<Hさん> クラスに関係なく、みんな仲が良いですね。生徒の個性が豊かで、それぞれ違った良さがあることを、互いに認め合える学校です。
<Sさん> 同感です! 私はダンス部に入っていますが、先輩、後輩とも、仲が良いです。この学校はクラブの種類も多く、文化祭をはじめ学校行事もさかんなので、いろいろな人と関わり合えるのが良いところだと思います。


取材を終えて

論理的思考力や表現力などを養うPBL型の授業や、英語力やグローバルセンスを磨くプログラムを取り入れるなど、未来を見据えた21世紀型教育を行いながら、日本文化や伝統を大切にするバランスの取れた教育が、同校の魅力。また、クラスを超えた仲の良さなど、生徒たちが作り出す学校の雰囲気も、校訓「和やかに洋けらき」のもと“思いやりの精神”が根付いていることを感じた。

【第1回に戻る】和洋九段女子中学校のスペシャルレポート<第1回>

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