公立中高一貫校特集2

都立中高一貫校を志望するご家庭へ向けて~受検動向と進路対策~

受検動向

2006年に初の都立中高一貫校が開始して以来、その存在は現在では広く認知され、人気も衰えていません。

都立(区立を含む)中高一貫校についてはこちら

適性検査の倍率の推移について、いくつかの学校を見てみましょう。(以下男女合計の実質倍率)

都立白鴎高校附属中や都立両国高校附属中の実質倍率は上昇傾向、また多くの学校で高止まりしています。今後も同じように推移するか、あるいはもう少し落ち着くにせよ、厳しい状況は変わらないでしょう。適性検査が定着するにつれ対応もしやすくなり、実質倍率は下がったとしてもレベルは上昇することも予想されます。

この難関を乗り切るためには、十分な実力養成と並んで、私立併願など入試スケジュールを含む進路対策をしっかりと考えておく必要があります。すでにそれを意識し、準備を進めているご家庭もあることと思います。また、秋から具体的なスケジュールを検討しようというご家庭も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは進路対策について考えてみたいと思います。

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私立併願をどうするか

▲区立九段中等教育学校の校舎
▲区立九段中等教育学校の校舎

まず、本命に向けた対策として、場慣れや腕試しのために私立を受験するという方法があります。実際、都立中高一貫校受検と併せて私立を受験するご家庭は増えているようです。子どもにとって、入試本番を経験することは相当の刺激となり、心構えや緊張感を高めることができます。だから私立を併願する場合は、大事なのは試験の結果ではなく本番を経験することだと、お子さんによく話したうえで臨むといいでしょう。

また、第二志望として私立中高一貫校を考え、すでに準備を進めているご家庭もあると思います。なかには、現在それを検討しているが、私立用の受験準備はしていないからと迷っているご家庭もあるかもしれません。でも、基本的に都立中高一貫校の準備で十分対応可能です。加えて学校別過去問題を解き、その傾向を確認しておくといいでしょう。また、近年では都立中高一貫校対応型の入試を実施する私立校もあります。これについては次項で説明します。

都立中高一貫校の適性検査スケジュールは次のとおり(2012年度)。

併願スケジュール例としては、2月1日、2日に私立を受験、そして3日に本命の都立中高一貫校受検といったパターンが考えられます。また、私立を第二志望とする場合は、3日の午後入試や、それ以降の入試を受けるというスケジュールも考えられます。

では実際に、私学を併願する受検生はどれくらいいるでしょう。ある大手塾では、例年公立中高一貫校志望者のうち、2~3割程度が私学を併願しているそうです。

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受検後まで見据えた進路対策を

▲都立白鴎高等学校附属中学校の校舎
▲都立白鴎高等学校附属中学校の校舎

都立中高一貫校が狭き門である限り、しっかりと準備し実力を蓄えて臨んでも、不合格となってしまうことはもちろん考えられます。そこで、受検後を見据えた進路対策が必要になってきます。それは大きく分けて次の二つ。

検討はこれから、あるいは後者の私立併願を検討しているという場合は、やはり私立校の特徴をふまえておく必要があります。どの道を選ぶかは、お子さんの将来の進路にかかわる問題だからです。次に私立校の主な特徴を挙げておきます。

一つは、私立の多くは中高一貫教育を行っており、従ってその実績は公立中高一貫校よりもはるかにあるということ。もう一つは、教育方針や具体的な教育については、学校がそれぞれ自分たちの考えにもとづいて決め、実行しているということ。さらに、教育と同様、校風もさまざまであるということ。特に伝統校では、校風に特色があります。この校風が、生徒の人間的成長に大いにかかわってくるといっても過言ではありません。

これらのことから、私立受験にさいしては、レベルだけを見るのではなく、学校の教育方針や校風などがお子さんに合っているか、調べておくことが大事です。

また私立では、入試もさまざまな方式で行われているので、事前にチェックして自分に合った入試を選ぶようにしましょう。特に近年注目されるのが、都立中高一貫校対応型の入試です。これは一言でいえば、都立中高一貫校の適性検査と同じ形式の入試です。この入試ならば、都立中高一貫校の準備だけでほぼ間に合います。こうした対応型入試を行う私立学校が増えてきています。

教育方針や校風、入試などを知るには、その学校に行ってみるのがいちばんです。学校を直接見て、その雰囲気を肌で感じることができるからです。わからないことは先生に質問もできます。各校の学校説明会にはまだ間に合うので、足を運んでみてはいかがでしょう。

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悔いのない道に進むために

どういう対策をとるにせよ、ご家庭の教育方針やお子さんの気持ちが第一であることは言うまでもありません。

かつて中学受験スタディが取材した私立中学で学ぶ女子生徒は、公立中高一貫校のみ受験し、不合格となってしまったそうです。その時点で、一生懸命がんばってきた努力を無駄にしたくないと思い、急きょ私立を再受験し、合格しました。今では親子ともに、この進路に満足しているとのことです。

このことから教えられるのは、都立中高一貫校の受検後の進路も、親子であらかじめよく話し合っておくのが大切だということです。公立でも私立でも、お子さんは入試準備のために心身ともに相当のエネルギーを使います。だからこそ、悔いのない道に進めるよう、十分な進路対策をとっておきたいものです。

入試併願カレンダー カレンダー 全体学校マップ
地図上のアイコンにカーソルを合わせると、校名が表示されます。
おすすめの併願校紹介
所在地・交通アクセス

〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
TEL 03-3888-5331
JR常磐線・つくばエクスプレス・東武伊勢崎線・地下鉄千代田線・日比谷線「北千住駅」徒歩1分。
京成電鉄「京成関屋駅」徒歩7分

教育の特徴

高校からの入学生とは別クラスの完全中高一貫校。週6日・2学期制。中3で高校の学習に入り、高1で文・理系に、高2で国立コース、私大選抜コース等4コースに分かれる。学校行事も強歩大会(27キロ)、スペリングコンテスト、カルタ大会等充実。朝読書で感性や探究心を養う。食堂は昼と放課後に営業。

入試のポイント

一般入試・特別奨学生入試それぞれ3回実施。一般入試はすべて午前実施、4科・2科。特別奨学生入試はすべて午後実施、4科のみで、合格者のうち成績優秀者を対象に特別クラスを編成(中1~高1まで設置)。入学後一般クラスから特別クラスに入ることも可(成績優秀者は中2・中3のクラス替えで移動)。

学校説明会日程等(11月以降)

中学校説明会 11/12(土)、12/13(火)、1/14(土)
ミニ説明会 11/8(火)、11/25(金)、12/17(土)、1/11(水)


所在地・交通アクセス

〒113-0023 東京都文京区向丘2-19-1
TEL 03-3828-2206
地下鉄南北線「東大前駅」徒歩5分。
都営地下鉄三田線「白山駅」、地下鉄千代田線「根津駅」・「千駄木駅」各徒歩10分。
御茶ノ水駅・東京駅北口・駒込駅・荒川土手から都営バス「向丘1丁目」徒歩3分。

教育の特徴

子どもが自ら夢をかなえるための教育"夢プロジェクト"を展開し、人間力、学力、グローバル力の3つをバランスよく伸ばすことを目標とする。中1の農業林業体験、中3の「自分の夢」をテーマとした卒業論文、高2の起業体験プログラムなど多彩。高校進学段階では普通科の郁文館高校、または郁文館グローバル高校のいずれかを選択する。郁文館高校には1年次より東大クラスもあり、それ以外のクラスでは2年次から文系、理系、医進系の3つのコース選択が可能となっている。郁文館グローバル高校では全員が1年間ニュージーランドへ留学する。2011年に新校舎完成、共学化。

入試のポイント

2012年度より新形態の入試を導入、公立中高一貫校志望者なども挑戦しやすくなる。一般試験全4回、特別奨学生試験(以上4科・2科)、未来力試験、Dream Quotient試験、グローバル力試験(以上作文・面接など。通常の筆記試験は行わない)の計8回実施。入学手続締切は全試験とも2月10日(公立中高一貫校手続締切日)。

学校説明会日程等(11月以降)

オフサイト説明会(要予約) 11/16(水)
中学入試説明会 11/8(火)、19(土)、26(土)、12/1(木)、3(土)、18(日)、1/7(土)、13(金)
理事長 渡邉美樹の説明会(要予約) 12/10(土)、17(土)、24(土)


所在地・交通アクセス

〒110-8642 東京都台東区東上野4-24-12
TEL 03-3847-2201
JR・地下鉄日比谷・銀座線「上野駅」、地下鉄銀座線「稲荷町駅」各徒歩8分。
つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩10分。
京成線「上野」駅より徒歩10分。

教育の特徴

中・高校、音楽大学である上野学園大学・短期大学部が新校舎でともに学ぶ。中高とも普通コース、音楽コースを設置。普通コースは主要教科に重点を置き、英・数は習熟度別授業。中学で「ひとり一つの楽器」に取り組む活動や、上野の国立科学博物館と連携した理数教育など特色あるプログラムも展開している。

入試のポイント

中学普通コースはA~D日程およびS日程の計5回。午後入試あり。S日程は公立中高一貫校受験対応入試として適性検査と面接を実施。ほかは4科・2科と面接。受験料は19,000円、複数回同時出願は2回目以降5,000円。S日程は9,000円。特待生制度として4段階設定。特待Sは入学金・施設設備費・授業料免除。

学校説明会日程等(11月以降)

施設見学・個別相談・体験授業(理科実験) 11/5(土)
施設・授業見学・個別相談 11/26(土)
「入試の傾向と対策」・個別相談 12/10(土)
入試体験(問題開設含む) 1/7(土)


所在地・交通アクセス

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL 03-3300-2351
京王線「千歳烏山駅」徒歩6分。
小田急線千歳船橋駅から京王バス15分、「南水無」下車すぐ。
小田急線成城学園前駅からバス「千歳烏山駅」徒歩6分。

教育の特徴

中高6年間を4つのステージに分けてカリキュラム編成するなど、6カ年一貫プログラムによって学習指導や進路指導を系統的に行う。英検指導ほか中学では芸術科目などの授業を英語で行うイマージョンプログラムなど英語教育に特色がある。高校は特進文理コース、特進留学コース(海外留学1年間)を設置。

入試のポイント

計9回実施。4科・2科入試、英語型入試、PISA型入試を実施。PISA型は適性検査で公立中高一貫校受検者に有利。このほか特別奨学生入試として入学金・6年間授業料免除などの優遇あり(ほかの入試でも特待制度あり)。受験料は20,000円ですべての日程受験可(例外あり)。PISA型のみ受験は6,000円。

学校説明会日程等(11月以降)

中学校説明会 11/12(土)、12/17(土)、1/7(土)
オープンスクール 11/12(土)
PISA型入試問題学習会 12/10(土)
出願直前個別相談会 1/14(土)


所在地・交通アクセス

〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1
TEL 03-3707-5676
東急田園都市線「用賀駅」徒歩5分。
東急東横線田園調布駅から東急バス「用賀神社」徒歩2分。
小田急線成城学園前駅からバス、「用賀」徒歩3分

教育の特徴

戸板学園は創立100余年。社会に貢献できる真に自立した女性の育成をめざして中高一貫教育を行っている。主要教科は先取り学習を、さらに数学は習熟度別授業を実施。中3から成績上位者による選抜クラスを編成する。1994年に世田谷区用賀新校舎に移転、ゆとりある6000坪の敷地で6年間を過ごす。

入試のポイント

第1回~第3回の計3回(午前)のほか、特待入試(合格基準は得点率8割以上)を計3回(午後)実施。すべて4科・2科選択。特待入試の集合時間に間に合わない場合、30分までの時差受験が可能。受験料は20,000円(3回同時出願まで同額、以後1回ごとに5,000円増額)。

学校説明会日程等(11月以降)

入試説明会 11/9(水)、11/20(日)、11/30(水)、12/11(日)
個別見学会 12/22(木)
直前ガイダンス 1/11(水)、1/15(日)


所在地・交通アクセス

〒184-8555 東京都小金井市梶野町4-8-1
TEL 0422-37-6441
JR中央線「東小金井駅」徒歩5分。

教育の特徴

東京電機大学が1996年に中学校を設置、既存の高校と併せ中高一貫校を開始した。高校からの外部入学生とは別に、完全6年一貫教育を行っている。中学校では1クラス30人前後の少人数制できめ細かく指導。中高一貫クラス生徒の多くが他大学へ進学し、その実績も伸びている。理系進学者が多いのも特徴。

入試のポイント

第1回~第4回の計4回実施。第2回のみ2科入試。あとは4科・2科。午後入試あり。受験料各試験23,000円。2回同時出願は35,000円、3回以上同時出願は47,000円。第2回~第4回の入学手続締切は2月9日(都立中高一貫校合格発表日)。特待生合格者は入学金25万円免除。

学校説明会日程等(11月以降)

学校説明会 11/19(土)、1/7(土)
授業公開 11/9(水)
過去問解説 12/17(土)


所在地・交通アクセス

〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL 03-3322-6331
京王線・京王井の頭線「明大前駅」徒歩5分

教育の特徴

高校からの入学者とは別に中高一貫クラスを設置。難関大進学クラスと進学クラスの2コースにより、どちらも先取り教育を行い高2から理・文系に分かれる。学園のオリジナル学習プログラム「創発学」として、農業体験、調査やディスカッション、OBへの職業取材などにより豊かな創造力と発信力を育む。

入試のポイント

進学クラス入試、難関大クラス入試、適性検査入試等6回実施。午後入試あり。適性検査はⅠ(作文)、Ⅱ(教科横断的な試験)で都立中高一貫校適性検査と同じ形式かつ、特待選抜あり。そのほかの入試は4科・2科選択。4段階の特待生制度あり。SS特待は入学金・授業料・教育充実費・施設費免除。日本学園奨学金制度も実施。

学校説明会日程等(11月以降)

学校説明会 11/9(水)、12/19(月)
理科実験教室 11/20(日)
個別相談会 12/10(土)
入試体験 1/8(日)


所在地・交通アクセス

〒189-0024 東京都東村山市富士見町2-4-12
TEL 042-393-5611
西武新宿線「久米川駅」南口、JR「立川駅」北口からバスあり。
西武国分寺線・拝島線「小川駅」徒歩15分。
JR武蔵野線「新小平駅」からバス17分(自転車10分)

教育の特徴

6年間を3つのステージに区切り学力を養成する。補習や受験対策講座、難関大学対策個別指導、専門講師等による個別指導など充実。英語では、中3・高1の英会話授業を少人数授業で実施、アカデミック英語コースの設置など。少人数楽器授業による学年全員のオーケストラ演奏、読書指導、課題研究など多様な教育で人間性を育む。

入試のポイント

第1回~第3回の計3回。午後入試あり。4科・2科入試、2科+理社選択入試を実施。公立中高一貫校併願制度を実施(一定の条件のもと、入学手続を延長)。特待S入試は入学金・施設設備費・授業料免除。ほか全入試対応の特待制度も実施。午後入試は立川・国分寺・小川・新小平からバス便を出す。

学校説明会日程等(11月以降)

中学校説明会 11/8(火)、11/20(日)、11/26(土)、12/1(木)
中学校説明会および入試体験会 1/15(日)
中学校説明会(明法中学校の説明会に初めて出席する6年生対象) 1/26(木)


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