品川女子学院の「起業体験プログラム」
―感動の表彰式―
午後1時30分より表彰式開始……昼食をはさんで再び体育館に生徒が集まります。これから「起業体験プログラム」で優れた活動をしたクラスの表彰が行われます。
はじめに校長の漆紫穂子先生からお話がありました。成功よりもむしろ失敗から多くを学べること。自分や先生たちも「起業体験プログラム」を続けるうえで失敗を重ね、そのつど生徒が一生懸命書き残してくれた反省や意見を参考にし、多くを学びながら今年で3回目を迎えられたこと。成功しても必ず反省点があり、そこから何かを学びとれる大人になることこそが「28プロジェクト」の大きな目的であること。……校長先生は率直な語り口でお話しされ、生徒の健闘をたたえました。
次に、各賞の発表です。審査員はVC、アドバイザー、先生。最優秀賞はチュロス販売で成果を上げた5年D組「log5D」。以下、優秀賞に5年生2クラス、特別賞に4年生2クラスが選ばれました。
発表されるごとに、それまで静かだった生徒たちからわっと歓声と拍手がわき起こります。授賞クラスの社長が壇上で表彰され、司会者が一人ひとりにインタビュー。涙、涙で言葉につまる社長。司会者と抱き合って感涙。マイクを通してうれし泣きが会場に響きます。そして一言「クラスのみんな、ありがとう!」
最後にVCを引き受けてくれた卒業生一人ひとりが感想を述べました。自分が投資したクラスを応援し、白バラ祭当日までいっしょにかんばってきたこと、みんなの努力によって立派な起業活動ができたことなど、先輩たちから次々と温かい賛辞が寄せられました。
生徒もVCもアドバイザーも、そして、黒子に徹して生徒を支えてきた先生方も、みんなの心が一つになる――「起業体験プログラム」のもう一つの豊かな実りを、この日しかと見た思いがしました。
白バラ祭と「28プロジェクト」について
広報部長 平川 悟先生のお話
品川女子学院の教育方針「28プロジェクト」は、フィールドワークと机上学習の両方を重視しています。白バラ祭ももちろん「28プロジェクト」の一環です。高等部では白バラ祭での実行を目標に「起業体験プログラム」を展開していますが、中等部も白バラ祭での発表を目標に、フィールドワークと机上学習の両面の学びを展開しています。
中等部では年間の学習テーマを設けており、1年生は「地域」、2年生は「日本」、3年生は「世界」として、校外に出て調査や取材を行い、自分たちで研究をまとめて白ばら祭で展示発表します。今年は、あるクラスは「日本人の顔」をテーマに東大の研究室を訪ねたり、またあるクラスは「いろ色々」と題して藍染の染色家を取材したり。「日本人の体型」をテーマとしてオムロンを取材するクラスもあったし、「無印良品」を研究テーマとして無印良品に研修を受けにいったクラスもあります。どのクラスも、体験的な学びと机上での学習を結びつけているのです。
高等部6年生については、白バラ祭期間は基本的に参加自由。受験準備の必要な生徒はそれに集中しています。
白バラ祭には、品川女子学院を志望する小学生もたくさん訪れます。今年は志望者とその家族2000人余りが見学にきました。品川女子学院の教育に興味や共感を示してくれる家庭が年々増えているようです。わたしたちの教育活動に協力してくれる企業も多くなってきました。今後はさらに「28プロジェクト」を充実させていきたいと考えています。