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互いに学び合える仲間であろう!! |
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富士見中学のクラス名は松・竹・梅・菊・桜・桃の6クラス。伝統的、日本的なクラス名です。
中間発表会は、普段の教室の仲間ばかりでなく、他の同級生同士で刺激を与えあう意図から、6クラスそれぞれから2〜3人ずつが振り分けられた18のグループに分かれています。
ホームルームで先生から配られたプリントには、「互いに学び合える仲間であろう!!」の文字とともに、次のようなことが書いてあります。
*係(司会、タイムキーパー、報告書取りまとめ、清掃)を決める
(人数配分は各グループに任せる)
*発表順を決める
*発表する(内容は先日配布した要項の通り)
*質疑応答〜発表を聞いて分からないことを聞くのは人の為!
*助言しあおう〜こんな調査しては?こんな仮説もあるのでは?
お互いのヒントになるはず。
*発表〜助言までは、一人10分で。 |
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自分が動かないと時間ばかりが過ぎてしまう・・・ |
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グループに分かれてからは、各教室に先生はいません(もちろん、先生方は巡回しています)。あくまでも、生徒同士が各々の研究成果の経過を発表しあい、感想やアドバイスを与え合ういわば「生徒同士の刺激」を狙った富士見らしいもの。教室に入るなり、話し合う為に適した机の配置、発表者が話す場所、発表順、係はダレ・・・?自分たちだけで決めること、やることが満載です。
机を円座に組むグループ、晩餐会のように細長く組むグループ、教壇で発表者が話すのが聞きやすいように(本番を想定したのかも?!)敢えて普段の教室と同じスクール形式にするグループ・・・
中にはタイムキーパーを数名配置して、壁掛け時計を外し、発表者が常に見えるように抱えるグループも。
教室の使い方から、グループそれぞれのやり方を考え出していきます。 |
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係や発表順の決め方も、グループそれぞれで、普段の部活動などで養われたリーダーシップを発揮して、どんどん仕切ってくれる生徒がいるグループ、遠慮がちに皆であみだやくじ引き、じゃんけんで決めるグループ。
決めきれないグループには、そっと先生のアドバイスが入ることもありますが、動かなければ時間だけが過ぎてしまう状況で、それぞれのグループ皆んなが納得きる方策を模索して、15分ほど後には、どのグループでも発表が始まりました。 |
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民族、障がい者、遺伝子・・・ |
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最初にお邪魔したグループの最初の発表は、「民族について」。
円になった机の自分の席で立ち上がり(その前に、”立ってやる?””えーっ””立った方がいいよ”
”そうかな””じゃ、みんな立ってやろう”などのプチ会議がありました)、夏以降調べてきた自分の研究成果をびっしり手書きしたノートを読み上げていきます。
「私は、民族について調べました。中でも中国の民族についてです。
なぜ、この研究にしたかというと、あるTV番組を見て興味を持ったからです。
私は、「民族」(発表者の中では、特に伝統的な風習を続けている少数民族を指している様子)というものはだんだん減ってきているのだと思っていましたが、中国では逆に増えています。実は、少数民族への保護政策があって・・・・」
ふと思えば疑問に感じるテーマと調査内容。生徒たちの向学心に脱帽です。 |
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一方で、質疑応答の段になると、最初だからか何を聞いていいのか分からず、無言の時間が・・・。
すかさず、先生が「はーい!質問!あるTV番組ってナニ??」
生徒「ウル●ンです。」
先生「そのどんな内容みて調べようと思ったかとか、もっと言えばいいんじゃない?」
生徒「え・・・こういう論文に、番組名とか入れたらいけないかと思って。」
先生「校内で発表するだけだし、聞く側がその方がよく分かるから、今回は大丈夫だよ。」
生徒「じゃ、入れます!」 |
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著作権のことが気になって、リスクを回避する為に敢えて番組名を伏せる。
これも自分で考えた結果で、この会話によって他のメンバーにも共有できたということ。研究発表の中身ももちろんですが、こうした会話が、他者からの刺激で自らが気付いて学び・進むことなのだと実感しました。 |
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※感想やアドバイスを、びっしり書き込んでいる報告書 |
他のグループも覗いてみると、そこでの発表は「障がい者について」。
少し前、おばあ様がケガをして足が不自由になったことから、研究対象に選んだとのこと。
「まず、障がい者ってどういう人たちのことをいうか、調べました。(中略) 調べてみると、社会に出て不自由なことがある人たちのことで、どんなことに不自由かで 呼び方が違ったりすることが分かりました。 介護についても・・・」
発表が終わると、少し慣れてきたからなのか、このグループではどんどん質問が出ていました。
「ユニバーサルデザインってどういうの??」
「バリアフリーってナニ?」
タイムキーパー係が、「あ、時間!次〜」と促しつつ・・・。
その後、アドバイスなどを報告書に書き込んでいました。 |
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次のグループでは、「遺伝子について」。
声に張りのあるお話上手な生徒が発表者で、論文発表としての体裁は完璧。
結論を述べ、理由・根拠を述べ、具体例を話す。全ての生物にある遺伝子について、幅広く調べて、まとめていました。「目が大きいとか背が高いとかが優勢遺伝子だったら、子供にその遺伝子が受継がれて、目が大きい背が高い子になる。逆に目が細いのが優勢遺伝子だったら目が細くなちゃう。」
身近な例をあげて、グループのメンバーの顔を交互に見ながら話す様子は、マニュアルなどで鍛えられたものとは異なり、自分の考えをきちんと聴く側に伝えたい!という気持ちから、自分で導き出した行動のように見えました。 |
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互いを認め、称えあう仲間 |
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もちろん、14〜5歳らしい可愛らしいテーマや、思春期の女子が好みそうな夢と深層心理のテーマ、血液型や宇宙人のテーマなどもあり、発表についても、まだまだ掘り下げた調査が必要な生徒、つい小さな声で自信なさげに研究の途中経過を読み上げる(途中で止まると元気のよい生徒から”ガンバレ!”の掛け声もあり)生徒もありました。
そんな時にも、普段はクラスも別であまり交わりのない生徒同士が、温かい拍手を送りあい、一生懸命「何か聞いてあげよう」と質問を捻り出したりする"刺激"を与えあう姿がありました。 |
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18のグループ全てを回ってみたわけではありませんが、最初はお互いに遠慮して口数の少なかった所も、時間の経過とともに、リーダーシップを取ったり何かの役割を担う生徒が現れていて、お互いが学びあう充実した時間が、確かに流れていました。 |
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取材を終えて・・・ |