中学受験 三輪田学園の「読書の時間」

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三輪田学園中学校:

村田学園小石川女子中学校

教育の特色:

じっくり、しっかりの三輪田教育 一生の基礎となる知力、想像力、品性を豊かに育てたい。

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-三輪田学園中学校

三輪田学園の「読書の時間」中学受験 三輪田学園の「読書の時間」

今年創立121年を迎えた女子教育の伝統校・三輪田学園。創設者、三輪田眞佐子は「徳育・知育・体育・美育」を教育理念とし、「徳才兼備の女性」の育成を目標にかかげました。その精神は、「高い学力の育成と人間教育の充実」という現在の三輪田学園の教育理念にしっかりと引き継がれています。学力育成と人間形成のための教育を分けるのではなく、両者を一体のものとして総合的にはぐくんでいく――それが三輪田学園の一貫した指導方針です。

その指導方針のもと三輪田学園が行っている取り組みの一つとして、「読書指導」があります。
 
近年、朝の読書など、読書指導が全国的に広まっていますが、三輪田学園が「読書の時間」を創設したのは1970(昭和45)年。社会の価値観が知育に大きく傾いていくなか、三輪田学園は学力育成と人間形成の教育の一体化から離れることなく、むしろ両者の指導の強化・発展をめざしました。そのなかで生まれたのが「読書指導」です。
すでに40年近い蓄積をもつ三輪田学園の読書指導とは、具体的にどういうものでしょう。今回はそれを取材しました。


 
特色ある読書指導――その中身は?

■教科のカリキュラムに組み込まれた「読書の時間」

三輪田学園の「読書の時間」はカリキュラムに組み込まれ、教科と関連させながら体系的に指導していることが大きな特色です。中学1年生は国語科(週5時間)の授業のなかで、中学3年生は社会科(公民:週4時間)の授業のなかで、それぞれ1時間を読書の時間に当てています。中学2年生は教科や道徳の時間、行事において行われる講演会等を通して、感想文や調べ学習のレポート作成など文章指導に重点を置きます。
高校1年生は社会科と連動して、課外に年間7〜8冊の世界史課題図書を読みます。さらに、高校2年生の選択科目として、2009(平成21)年より「社会読書」「英語読書」を設けます。

■中学1年生の国語科読書中学受験 三輪田学園の「読書の時間」

思春期を迎えた中学1年生は、優れた文芸作品にたくさんふれ、豊かな情操を養う。また、読書を通して自分を見つめ、人間を見つめる。そうしたねらいのもと、1年生は国語科のなかで文芸書を読みます。
1・2学期に2冊ずつ、夏休みに1冊、3学期に1冊の計6冊を読むことが目標です。6冊はどの生徒にも無理のない量です。もちろん、自分のペースで6冊以上の本を読んでもかまいません。
1冊読み終わるごとに、本の要約と感想、意見を読書ノートに書いて提出します。先生からは赤でコメントが書き込まれて返ってきます。こうした先生との心のキャッチボールも、読書指導の大事な役割の一つです。

以下は課題図書の一部です。(課題図書は更新されます。課題図書以外の本を読みたい場合は、先生と相談のうえ決めます)

日本の作品
・伊豆の踊り子(川端康成) ・いちご同盟(三田誠広) ・銀河鉄道の夜(宮沢賢治) 
・高円寺純情商店街(ねじめ正一) ・心の底をのぞいたら(なだいなだ)  
・高瀬舟(森鴎外)        ・だれも知らない小さな国(佐藤さとる)  
・父の詫び状(向田邦子)     ・バッテリー(あさのあつこ)
・つしま丸のそうなん―沖縄の子どもたち-(金沢嘉市)              

日本の古典(口語訳本)
・古事記    ・竹取物語   ・今昔物語集   ・枕草子    
・徒然草    ・平家物語   ・雨月物語 
   
海外の作品
・赤毛のアン(モンゴメリ)      ・アンネの日記(アンネ=フランク)   
・埋もれた世界(A・T・ホワイト)   ・モモ(M・エンデ)  
・ギリシャ・ローマ神話        ・車輪の下(ヘッセ)   
・ゼブラ(ハイム=ポトク)      ・ナルニア国物語(C・S・ルイス)  
・人はなんで生きるか(トルストイ)  ・西遊記  ・三国志 

■中学3年生の社会科読書中学受験 三輪田学園の「読書の時間」

中学最終学年を迎えた3年生は、現実社会や歴史へと視野を広げ、それらについて興味・関心を培う。また、社会と自分とのかかわりについて考える力を養う。そうしたねらいのもと、公民のなかで社会科学分野を中心とした本を読みます。
5つのブロックに分けられた課題図書からそれぞれ1冊以上を読み、レポートを書きます。2学期後半からは、自分の読んだ本のなかからテーマを決め、さらに2冊以上の本を読みます。それをもとにして、3学期に卒業論文を完成させます。

以下はブロックごとの課題図書の一部です(課題図書は更新されます)。

ブロック1 思春期の心理・人間の生き方について
・真実と勇気の記録(宇佐見 承) ・君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
・きみだけではない(昌子武司)  ・生きること学ぶこと(早乙女勝元) 
・マザー・テレサ(シャーロット=グレイ)  ・レイチェル・カーソン(小手毬るい)

ブロック2 戦争・原爆・核問題について
・原爆の子(長田 新)           ・新版1945年8月6日(伊東 壮)
・きけわだつみのこえ(日本戦没学生記念会) ・七三一部隊のはなし(西野留美子)  
・「従軍慰安婦」にされた少女たち(石川逸子) ・疎開の子ども600日の記録(学童疎開記録保存会)

ブロック3 公害・自然環境問題について
・水俣の赤い海(原田正純)   ・チェルノブイリから広島へ(広河隆一)
・龍平の未来 エイズと闘う19才(広河隆一・川田悦子)
・川は生きている(富山和子)  ・環境とつきあう50話(森住明弘)
・ごみから地球を考える(八太昭道)

ブロック4 人権・民主主義・近代思想について
・新版 主権者は君だ(森 秀樹)  ・憲法を考える(星野安三郎)
・キング牧師(辻内鏡人・中條 献) ・TN君の伝記(なだいなだ)
・五体不満足(乙武洋匡)      ・わたしたちと裁判(後藤 昭)

ブロック5 国際協力・ボランティアについて
・もっと知ろうアジア(ル陸 ペイ培チュン春)  ・アジアに生きる子供たち(松井やより)
・地球人として生きる(岩崎駿介)  ・ボランティアの考え方(泰 辰也)
・ヒマラヤで考えたこと(小野有五) ・イクバルの闘い(F・ダダモ)

中学受験 三輪田学園の「読書の時間」■全校生徒に図書ガイドパンフレットを配布
中学生から高校生まで全校生徒に、教員手づくりで167ページ構成の図書ガイドパンフレット「読書のすすめ」が配られます。ここでは日本文学、外国文学、思想・社会、自然科学、芸術・語学の分野について、初級(中1〜2)、中級(中3〜高1)、上級(高2〜3)に分け、名作から新刊まで400冊余の推薦図書を挙げています。

 


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