中学受験スタディが特別取材した私立中学の特徴ある教育

Special Report - 品川女子学院のカンボジア訪問報告会

品川女子学院のカンボジア訪問報告会

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白梅学園は、第二次世界大戦下の1942(昭和17)年に創設されました。

厳しい時代状況のなか、教育弱者となっていた女性たちに、高度で豊かな教養を授けることが設立の大きな目的でした。

開学以来、白梅学園ではヒューマニズムと自由な環境の下で高度な教育を行うことを建学の精神とし、

幼稚園、高校、短期大学、大学、大学院と、総合的な人間教育を展開しています。


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学校建設までの道のり ~S&Sプロジェクト委員会とは?~

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白梅学園は2006年に白梅学園清修中学校を創設しました。

今、女性たちには新たな社会的役割が期待されており、それに応えるようにさまざまな分野で国際的に活躍する女性が増えています。

こうしたなか白梅学園では、女性の特性を生かし、しなやかな発想力と協調性、確かな思考力と行動力を備え、周りから愛される新しい女性の育成をめざして、中高一貫教育をスタートさせました。(*注)

その具体的な教育のキーワードは“All in One”。「すべての教育は授業から創られる」という理念にもとづき、人間教育として大切なものすべてを、「授業」に凝縮させます。授業を学校の中心に据えてその可能性を押し広げ、柔軟で包括的な教育に取り組んでいます。

では、実際にどんな教育を行っているのでしょう。今回、学校説明会と公開授業を取材しました。

*注 白梅学園清修中高一貫部の生徒は、白梅学園高校とは合流しません。独立した完全一貫教育を行っています。

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先輩たちのカンボジア訪問報告会

PHOTOうららかな秋を迎えた10月半ば、白梅学園清修中高一貫部では第4回学校説明会が開かれました。

説明会は、
1.教科指導とカリキュラム
2.進路指導―清修で育てたい生徒像
3.平成23年度入試について――

以上の三つの項目で進められました。なかでも1.と2.について、先生よりくわしい説明があったので、それをここにレポートします(23年度入試については、詳細の記された「受験ガイド」が配布されています)

1.教科指導とカリキュラム

*基幹力を育てる6年間

大学進学に対応する学力としての「基幹力」を身につけるために、1~2年生を基幹力定着期、3~5年生を基幹力充実期、6年生を基幹力発展期に位置付け、それぞれの段階に応じた教育を6カ年で無理なく、かつ密度高く行います。

*65分授業を実施

全教科65分授業。発表やグループ討議、教科書読解、実験、小テストなど65分を適宜区切り、教科の特性や単元内容によって弾力的でメリハリのある授業を行います。また数学と英語は15名程度の少人数授業を実施。
こうしたなかで学力を高め、自ら考える力やコミュニケーション力、マナーや他者への思いやりなど、将来の社会人としての基本を養う“All in One”の教育を実践します。

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*電子ボード授業

パソコンと連動したホワイトボードの“電子ボード”を使用。図形などの三次元表示や写真・絵の画像、学習に関連した映画やTV番組など、視覚的な効果を取り入れて生徒の興味・関心を高め、より分かりやすい授業を行います。板書の時間も節約でき、密度の濃い学習を実現しています。

*セルフ・ラーニング・タイム(SLT)を設置

「自分で勉強」が大事なのはわかっているけれど、何をどう勉強すればいいかわからない、習慣化が難しいなどの悩みを抱えている生徒は多くいます。そこで月~金の昼・放課後にセルフ・ラーニング・タイムすなわち自学自習時間を設置。「一人で学ぶ」を基本に、先生が適切に支援します。放課後のSLTは希望制。生徒の自主性や生活スタイルを尊重します。

*ステューデントブックの活用

バインダー式のシステム手帳・ステューデントブックは生徒必携です。日々のスケジュールを自分で立て、授業やクラス、学年集会などの連絡事項を記入。学習・生活サイクルを自ら管理する習慣をつけ、自律性を養います。手帳は毎週先生に提出。ここに相談や悩みを書きこむ生徒も。先生と生徒との心のやりとりにも役立っています。

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報告を行ったOGに話を聞きました

PHOTO*進学校としての教育

国際社会で活躍する女性の育成を目標とする清修では、大学に進学し専門教育を受けるための基幹力を養うことを使命と考え、進学校としての教育を行います。 「基幹力」として、具体的にはGMARCHに合格できる力をめざします。さらに基幹力を土台として、難関国立・私立大学に対応する力を培います。

*海外研修とキャリア教育

海外研修は、事前・事後学習を含めキャリア教育とも深く関連づけています。2年生(中2)は英国研修を実施(3週間)。数百名に及ぶ各国の留学生たちとともに学生寮で暮らし、Schoolで語学を学びます。この体験によって語学力を高め、視野を広げ、自己の興味・関心を深めることがねらいです。4年生(高1)はEU研修を実施(約2週間)。アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)にてストラスブール大学との交流をはじめとする教育文化交流、国連ウィーン本部での研修、ルーブル美術館や旧跡見学など、歴史や文化・政治経済・平和問題を広く学ぶプログラムです。清修生が国際的なリーダーシップを発揮する女性となるために、EU研修によって世界観や人間観、人生観をおおいに養ってほしいと考えます。

*充実した受験対策

6カ年を通して受験対策に力を入れます。その一つが論理的文章作成。国語、数学など各教科でレポート・発表を取り入れ、大学受験の記述式難題や入学後のレポート作成能力を養います。夏休みのフォロー学習、勉強合宿、さらに4年生~6年生は複数回の模試、進学講座などを実施。

*創立5年目の成長

今年で5年生までそろいました。教育の手応えとして特に感じるのは、自ら調べる力や発表力が伸びていること。各教科でレポートや発表を指導している成果と考えます。英語教育についても、英検3級70名、準2級51名、2級17名、準1級3名(2009年度・希望者のべ219名)と成果が出始め、さる週刊誌が2010年に首都圏学習塾に行ったアンケートで、「英語教育に力を入れている中高一貫校」として本校は首都圏20位にランクされました。今後も全教員が生徒一人ひとりを温かく指導・サポートし、能力を引き出していきます。

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NPO法人ASACカンボジアに学校を贈る会 理事長 渡辺成子さんのお話

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午前中の授業が行われており、いくつかの教室を参観しました。1・2年の数・英は分割授業で1クラス15名以内。また1~3年生の午前の時間割は全クラスとも主に国・数・英が配置されています。
 
  1年1組の英語は「一般動詞の書き換え」を学習中。小グループで話し合いをしたあと、先生がどんどん質問していき、生徒も一生懸命答えていました。

1年2組の数学は「立体の体積と表面積」を学習。電子ボードには円柱の三次元図形が表示され、先生がそこに直接計算式を書き込んでいきます。分割授業によって少人数の生徒が集中して学ぶ姿がありました。


3年1組の数学や3組の理科では小グループごとに実験に臨んでおり、体験的学習を積極的に取り入れていることがわかります。

3年2組の英語は「音読&英文解釈」の授業です。電子ボードを駆使して問題演習中。画面をスクロールできるのでとても機能的です。

2年2組の国語は「走れメロス」。机を横一列ずつ、ぴったりとくっつけています。その理由は?……授業のあとで生徒に聞いてみると「主人公のようすなどについて友達と話し合う授業だったから。

今日だけ特別な並び方です」とハキハキと答えてくれました。先生にも質問してみました。「左右の友達と話し合うことが刺激になり、自分だけで考えるよりも活発に頭が働くようになるからです。遊んでしまう生徒はいませんよ」

廊下に設置されたカウンターには、課題レポートが展示されています。1年生社会科の夏休みのレポート課題は「自分のニュース(0歳~6歳までを振り返って)」「世界のガイドブック(好きな国を選んでガイドブックを作ろう)」「外に出かけてみよう(博物館で「昔」とこんにちは)」。自分で課題を選び、取材し、図や写真を入れるなど、工夫を凝らしたレポートが並んでいました。

2年生は英国研修のリサーチペーパーとして、研修前後にまとめたレポートを展示。「イギリスの怖い話」「英国と日本のお金」「アフタヌーンティーについて」「イギリス人はじゃがいもが好きか」などなど、ユニークな視点から意欲的に綴られたレポートばかりでした。PHOTO

生徒はみな真面目で清潔感があり、素直――授業を参観していちばん印象に残ったのがそれです。多くの授業でグループ活動が行われていましたが、先生もおっしゃったように遊んだりする生徒は見られず、けじめも身についているようでした。

  もう一つ印象的だったのは、教室が広く、自然光が注いで明るいこと。机もA4サイズの教科書に合わせ、大きめのものを使用。校舎は3階建てで、中央の広々としたアトリウム(吹き抜けの広場)を囲むように教室が配置され、校舎内部は白で統一。気持ちがよくおしゃれな学び舎は、女性の建築家の設計によるもの。

「本校は明るくノビノビとした校風です。3年生以上はお昼はだれとでも、どこで食べてもいいのですよ。校舎内のあちこちにテーブルと椅子が置いてあります。授業のチャイムも鳴らしません。生徒は自分たちで行動できています」と語るのは入試広報主任の橋屋光孝先生。

「厳冬にも凛と咲く、白梅のような清々しい姿で学問を修め、気品とフロンティア精神を兼ね備えた女性を育成する」――「清修」の校名の由来ともなっている教育理念が、美しい校舎のなかで、実際の教育を通じて確実にはぐくまれている……今日の取材で、そのことがしっかりと伝わってきました。

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