上野学園の「上野学園 石橋メモリアルホール」が3度の春を迎え、2年7ヶ月振りに帰ってきた。そのグランドオープンの模様を取材してきました。
写真/川澄建築写真事務所 提供 /上野学園 石橋メモリアルホール
<旧ホールについて>
それまで日本に存在したどの音楽ホールとも異なる1.5秒の残響を有する音響特性は瞬く間に音楽界の話題となった。余りの反響に上野学園は講堂及び隣接する古音楽演奏室を「石橋メモリアルホール」及び「エオリアンホール」として公開する決断を下す。1975年6月「石橋メモリアルホール」は「日本で最初の本格的パイプオルガンを備えた音楽専用ホール」として東京の音楽シーンにデビューする。学内施設が民間所有の公共空間として開放されたのである。講堂という学内施設として日常的な職務をこなしつつ、様々な人々と様々な響きを受け入れた。竣工から解体までの33年という長き時を、社会に背を向けることなく運用された大学内施設は日本には「石橋メモリアルホール」しかない。
新しく生まれる新生「上野学園 石橋メモリアルホール」はそのミッションに「開かれた音楽創造の場として、人、社会、時代を繋ぎ、とりわけ地域との調和と社会への貢献を実践する場を提供します」とうたっている。上野学園という教育の場で、研究され、造り出される音楽が、街と人と大学を繋いでゆく。その受け皿こそが「石橋メモリアルホール」なのである。/執筆者:渡辺和(音楽ジャーナリスト)・開館記念プログラムからの抜粋
2010年5月8日(土)17:00
上野学園 石橋メモリアルホール<オープニング・シリーズ2010/11>ここに再び 楽興の時が刻まれる オープニング・ガラ・コンサート?「新しい響きの森へ」
演奏会に先立ち開館を記念して浅草新門辰五郎(七代目)ほかによる木遺献納がおこなわれた。(木遺は労働歌であり、江戸城改築の際、大きな石や材木を持ち上げるときに大勢の力を1つに集中するために歌われた。江戸浅草の伝統と心意気を現在に伝えている。)
「新しい響きの森へ」のテーマ通り、素晴らしい音楽家により、ホール全体が透き通るような響きの森へと変わっていきました。パイプオルガン、ソプラノ、ピアノ、トランペット、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど様々な音色を聴くことが出来、まさにホールの性能を遺憾なく発揮されたコンサートだったと思います。
「上野学園 石橋メモリアルホール」は上野学園中学校・高等学校の行事でも使われます。そして本年度の音楽コースの説明会はこの「上野学園 石橋メモリアルホール」で行われます。日程はこちらからチェックしてみてください。




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