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スクール特集

女子校特集

中学受験スタディが特別取材した特徴ある教育

梅花中学校 副校長 田部雅昭先生が語る

梅花中学校が考える女子教育とは

副校長 田部雅昭先生が語る 梅花中学校が考える女子教育とは

135年の長きに渡る伝統が、自ら輝ける女性を育む

―貴校の考える女子教育とは何ですか?

PHOTO本校は創立者・澤山保羅が「キリスト教精神に基づき、他社への愛と奉仕の精神を備える自立した女性の育成」を建学の精神に掲げ、大阪で最初に創立された女学校です。

若くしてボストンに渡った澤山は、アメリカ社会の中でこれからは女性の社会進出こそ不可欠だと考え、帰国後は思いやりのある自立した女性の育成を目指しました。

今年で創立135年を迎えた本校では、いまもその精神が受け継がれています。


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世界に羽ばたけるチャレンジ精神とエレガンスさを兼ね備えた女性に

―理想の生徒像とはどのようなものですか?

2012年度より、「チャンレンジ&エレガンス」をテーマに学校改革を進めております。

「チャレンジ」。自らを高め、さまざまなチャンスを掴み、積極性のある女性に育てていきたいと考えています。教師から生徒への一方通行の授業ではなく、ディスカッションやプレゼンテーションの時間を多く取ることで、自然とコミュニケーション能力が身に付くよう指導しています。自分から思いを発信できる芯のある女性へと成長していただきたいと願っています。

そして、「エレガンス」。どんなときでも、女性らしいエレガンスさを忘れないで過ごしていただきたい。そのために、マナー教育にも重点を置いています。これからは国際的に活躍する女性として、日本の礼儀作法だけでなく、世界で通用するマナーもしっかりと学んでいただきたいと考えています。また、他人への気遣いや思いやりのある、心身ともにエレガンスな女性になってほしいと思っています。

学校行事も大切に考えています。たとえば、クリスマスペーシェントの運営・実施は生徒主導で進めていただいています。経験を積み重ねていくことで、受け身ではなく、自分たちの力を合わせて問題を解決していける能力を養っていただけるのではないかと思います。


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6年間の学習継続で確かな力を身につけていく

―学び(カリキュラム・授業)の特徴について具体的に教えてください

まず基礎学力についてですが、次年度からは朝の時間を活用して英語、国語、数学の小テストを週2回実施していきます。

PHOTO間違い直しノートを必ずつけることで振り返りの指導もしっかりと行います。学校6日制がスタートしますので、土曜の朝には読書の時間「サタ読」を全校で実施していきます。

1回15分程度ですが図書館にある7万冊以上の蔵書を利用し、読みたい本を生徒自身に選んでいただきます。毎週続けていくことで、読書習慣が身に付いていくことでしょう。

さらに、1学期、2学期には全校一斉の「リーディングウィーク」を設け、週4日間、毎朝15分間の読書タイムを予定しています。中学生には習慣化が必要だと考えています。


これらはすべて基礎学力に繋がる取り組みとして継続して力を付けるという考えで行っています。高校受験の負担がなく、効率的な学習指導が可能な6年一貫教育のメリットを充分に活かして、将来につながる学習習慣を身につけ、夢の実現に向かっていっていただきたいと思っています。


PHOTOまた、先生と生徒の距離が近いのも本校の特徴だと思います。中学棟内のオープンスペースにはテーブルと椅子が置いてあり、生徒がいつでも教師に質問がしやすいような環境づくりができていますので、わからないことは何でも質問に来てほしいですね。

そして、基礎学力の充実はもちろんのこと、「生きる力、総合力」に重点を置いた指導もしています。

中学では入学式の翌日から「はじめましてキャンプ」に参加していただきます。簡単なゲームを通じて、仲間同士での助け合いや、コミュニケーションの取り方などを自然に学んでいただける場を設け、学校生活のスタートを切っていただきたいと考えています。


PHOTO高校の総合学習では茶道・華道の授業、現役CAによる講演などの授業を通して、体験していただく機会を増やし、女性らしいエレガンスさを身につけていただく授業も実施しています。

いけばな小原流のご指導による華道は高1・高2で約10時間の授業があり、希望者は免状を取得することもできます。

体験だけではなかなか身に付かないものですが、専門の指導者からしっかりと学び、経験を積み重ねることで自信がつき、面白みがわかってくれば、また将来への可能性がぐんと広がっていくのではないかと思います。


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多読の時間を増やすことで、より実践的な英語学習を

―国際教育についてお聞かせください

本校では国際化社会で活躍できる女性を育成するために、英語学習に力を入れています。教室の表記も英語にし、英語に触れる時間を増やしています。文部科学省で定められている英語の標準授業時間は週4時間ですが、本校では7時間取っています。英語力が大幅にアップするといわれている「多読」の時間も重視しています。

ネイティブの教師によるオーラルコミュニケーションの授業を週1~2時間取り入れ、リズムに合わせての音読、音楽に合わせて歌を歌う、会話形式での授業など、実際に声を出して学ぶ方法を積極的に指導しています。また週1回、曜日を変えて学年ごとに校内でリスニングの放送を実施するなど、従来の形式とは違った授業スタイルで、実践で使える英語力アップを図っています。

また、海外に目を向ける機会を増やしたいという目的から、13年度入学生より修学旅行先を国内から海外へ変更します。さまざまな機会を経験することで、興味の幅を広げていただきたいと考えています。

PHOTO高校「国際コース」では、確かな英語力を身につけ、世界とコミュニケーションする力を養っていくことを目的に、3カ月月間のカナダ留学が組み込まれています。

ホームステイをしながら現地の高校に編入。英語を使って文化の違う人々を理解し、交流できるコミュニケーション能力を身につけていただくことを目指しています。

iPadを導入し、小テストやプレゼンテーション資料を作るなど最新ツールを活用しています。生徒代表がアップル社に研修に行き、生徒同士で教え合うというスタイルで、主体性を持たせて学んでもらう体制を取っています。


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専門性の高いコーチを招いた質の高い活動内容

―クラブ活動についてお聞かせください

PHOTO文化系クラブでは放送部や競技カルタ部が全国レベルの大会に進出し、活躍しています。

体育系クラブでは現在約30名の部員が所属する中学チアリーディング部が、全国大会でV4を達成しています。専任コーチのいるクラブも多く、質の高い活動を目指しています。

昨年夏より女子サッカー部の活動も新たに始まり、本年度からはINAC神戸との連携により専任コーチを招いて指導していただくことが決まっています。


年齢の異なる集団の中で一つの目的に向かって努力を積み重ねていくことは、礼儀やコミュニケーション能力、集中力を養う場として、大きな役割を果たしてくれています。目標を明確にすることでメリハリのある学生生活が送れ、より人間力が高まっていくことを願っています。

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基礎学力に加えた夢への可能性を引き出す専門指導

―貴校が考えるこれからの教育について教えてください

高校では本年度より、これまでの「標準コース」「特別進学コース」「国際コース」に加え、「医療看護コース」「こども保育コース」「舞台芸術・スポーツコース」を新設し、将来への多様な進路を目指せるコース編成となっています。
中学では2014年度から「標準コース」と「舞台芸術・チアリーディングコース」の2コース体制を新たにスタートさせます。

中2の2学期に行われるダンスの授業では、エイベックス社との協力で、プロの講師による授業も予定。また、高校「舞台芸術・スポーツコース」の舞台特講授業では、1997年中学卒業の元タカラジェンヌ高宮里菜さんが指導を行うなど、より専門的な知識、技能を身につけられる環境を整えていきます。

週6日制が導入されますので、専門的な学習だけでなく、基礎学力をしっかりと学ぶ時間もあるので、安心してください。推薦制度がありますので、中学から高校の各コースへと進んでいただくこともできます。

9月23日(月・祝)には芸術祭“Dream Fest”と名付けた梅花オリジナルショーを梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開催します。舞台芸術コースのミュージカル「ロミオとジュリエット」や国際コースの英語劇「夏の夜の夢」、こども保育コースの人形劇、エイベックス指導監修のダンス、吹奏楽部やチアリーディング部の演奏演技など、魅力いっぱいのパフォーマンスを展開します。夢の舞台に向けて、クラスやクラブ一団となっての取り組みや、専門家の指導により一流の舞台で演技する経験は、将来大きな力になると考えています。

開校以来、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育を行ってきた梅花らしさを、より際立たせていきたいですね。夢の広がり方を体験していただける機会をできるだけ多く提供し、夢を実現するためにはどういうことをしていくべきなのかを自ら学んでいただく学校でありたいと考えています。

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夢へのモチベーションを高める仕掛けづくり

―受験生やご家庭にメッセージをお願いします

夢を持って入学して来ていただきたいですね。

PHOTO「海外留学をするのにどの程度の学力が必要になるのか」とよくご質問をいただきますが、海外に出ると学力よりも伝える力が重要なときがあります。

そして社会に出れば、成績よりも積極性が重要となる場面も多々あります。そのとき、いかに自分を出せるか。本校で学んだ経験と継続して培った力が必ず役に立つでしょう。

夢の実現に向けて最後までやり抜ける力、どんな場面でも自分を出せるよう、やる気を出していただくプログラム、モチベーションを高める仕掛けづくりで基礎学力とコミュニケーション能力に力をいれて指導して参ります。


6年間の学習で「チャレンジ&エレガンス」を備えた、輝く女性へとしっかり育っていきますので、安心して来てください。

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