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スクール特集

中学受験スタディが特別取材した私立中学の特徴ある教育

Special Report - 上宮中学校が考える教育とは

関西大倉中学校の進路指導

PHOTO――貴校の教育理念についてお聞かせください

120年以上の歴史を有する本校は、浄土宗・法然上人の教えをもとに「正思明行」を校訓として創立されました。

「正思明行」とは正しく物事を見つめ、それを明らかに実行していくことです。一に「掃除」、二に「勤行」、三に「学問」という学順を定め、学力だけでなく、心の教育に重きを置いています。

心身と環境の整理整頓、日々努力し精進することがきちんとできていれば、自ずと学力も身に付いていくはずです。

一人ひとりの希望進路への実現はもちろん、社会のあらゆるフィールドで必要とされる人材を育成することを目標としています。

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中3・卒業研究で将来の夢を模索

PHOTO――学び(授業・カリキュラム)の特徴について具体的に教えてください


「毎日の学習生活を通して、自律的な判断力・行動力を養ってほしい」という思いから、入学後約1ヵ月という早い時期から自学自習の姿勢を習慣づけるための勉強合宿を実施しています。

この合宿では、自宅での効果的な学習方法、心構えや環境づくり、時間管理術など、さまざまな側面から指導を行っています。

また、各教科の演習授業で基礎学力の定着を図るだけでなく、ノートの取り方、授業に望む姿勢など、生徒一人ひとりの習熟度を確認しながらきめ細やかなアドバイスを実施。集中力や記憶力を身に付ける訓練をゲーム感覚で行うことで、生徒の知的好奇心を刺激。

生き生きとした授業のなかで、生徒たちは自ら学ぶ喜びを実感し、自律した精神を養っていきます。

本校は難関国公立大学への現役合格を目指す「特進コース」と国公立大学・難関私立大学への現役合格を目指す「標準コース」の2コース編成となっています。

中学3年間は基礎学力と応用力を徹底的に鍛える期間と位置づけ、学ぶ力を育てています。中高一貫教育では高校受験の必要がないので、ある程度ゆとりを持った学習カリキュラムを組めます。

中学校では英語・数学・国語を重点にしっかりと基礎学力を固めたうえで、高等学校のカリキュラムへとスムーズに移行することができます。

そして、高等学校進学後は大学受験に直結する教科・科目を中心に学べるので、それぞれの進路目標に向かってしっかりと学べる環境が整っています。

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「特進コース」では、中・高の連携によって、より高い学力を養うためのカリキュラムを導入。特に英語・数学・国語の教育に力を注いだ密度の濃い授業を展開しています。

早朝テストや授業後の講習など、万全のフォローアップ体制で一人ひとりの理解度を高めています。

高校2年からはより具体的な進路目標に向け、文系と理系に分かれた授業を展開。センター試験対策や大学入試問題研究など受験対策型の実践的な授業をしています。

「標準コース」でも、中・高の連携による独自の指導計画を実施し、国公立大学をはじめ難関私立大学への現役合格を目指しています。生徒の習熟度に合わせた授業進度で一人ひとりの基礎学力を定着化。

早朝テストや補講習なども効果的に取り入れています。このコースの生徒の多くは高校進学時に高大連携入試や指定校制推薦入試を活用した「プレップコース」へと進みます。学業はもちろん、クラブ活動や学校行事にも積極的に参加し、「文武両道」を実現する生徒を育成するコースで、大学入学後に必要な基礎教養をバランスよく習得します。

主要5教科以外に、「国際理解」「小論文対策」「TOEIC対策」など多彩なカリキュラムを用意。学力だけでなく知識や教養に富んだ人材を育成しています。

また、中高の6年間を通じて「生きた英語」が学べるカリキュラムを組んでいます。中学1年では、歌やダンスなど体を使って楽しく学べる授業を取り入れています。春・夏・冬の補講習期間には、ネイティブスピーカーによる「英語漬け」の授業を体験。

中学3年の夏には希望制で2泊3日のイングリッシュ・キャンプを実施。国内のユースホステルで外国人との共同生活を経験する中で英語力を向上させます。

高校進学直前の春にも希望制でオーストラリアへの語学研修を実施。ホームステイ体験によって英語力だけでなく異文化への理解力や国際的な視野を身につける機会を設けています。

 

PHOTO――貴校の人間教育についてお聞かせください

「たくさんの経験を積んで心身ともに育ってほしい」との思いから、本校ではさまざまな学校行事を用意しています。

中学1年では、知恩院への祖山参拝を行い、写経をしたり、法然上人の教えを学ぶなかで、「人がどう生きていくか」について深く考える時間を過ごします。

また、自主性や協調性を養う野外活動を中心としたプログラム、プロジェクト・アドベンチャー(冒険教育)を実施。

チーム単位での活動を通して仲間に支えられていること、仲間との信頼関係を体感し学んでいきます。

修学旅行では漁業や農業などに携わる家庭でのホームステイを経験することで「食」を知り、他者とのふれあいのなかで自分を知り、心を磨く機会を設けています。

中学・高校時代にしか経験できないことを通して、目には見えなくとも大切なことがあることに気づいてもらいたい。そして将来、社会で活躍できる心豊かな人材へ成長してほしいと願っています。

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数学・理科・英語にみる教科指導の特徴

PHOTO――進路指導体制について教えてください

大学進学だけがゴールではなく、将来の夢を叶えるためのプロセスに大学があるという意識を持って進路指導に当たっています。

やりたいことは何か、そのためにはどの大学がふさわしいのかを自ら考え、目標に向かって明確に動けるようにサポートをすることが教員の務めだと考えています。

そこで、独自の「進路ノート」を使って、生徒が自発的な進路選択を行えるよう月に一度大学進学に必要な情報を提供。担任教員は常に個々の学習習慣や進路に対する悩み・不安を把握し、保護者との連携を密にしたサポート体制をつくっています。

また、普段の授業だけでなく補講習や放課後学習など、志望大学に向けた実践的学習で実力を強化しています。大学見学会なども実施。情報収集や個別相談にはいつでも対応できるよう進路相談室を用意しています。

ここでは大学案内や入試要項などの資料がいつでも閲覧できるほか、インターネットによる情報検索もできます。

また、成長段階で最も難しい時期を迎える中学3年では総合学習の時間を使って週に1時間、きめ細やかな進路指導・生活指導などを行い、生徒一人ひとりの様子の変化にいち早く気づけるよう心掛けています。

早い段階から「目標とする将来像」を見いだす進路指導を行っているため、ほとんどの生徒が大学進学後も進路変更をしないという結果に繋がっています。

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6年間で多様に活動する進路指導

PHOTO――クラブ活動についてお聞かせください

本校はスポーツ強豪校としても知られています。

「知・徳・体」をモットーに、「文武両道」の充実した学校生活を送ってほしいと願っています。

中学校では「特進コース」の生徒も、学業とクラブ活動をしっかりと両立させている生徒が多数います。

中高一緒に活動するクラブも多く、タテ割り社会を学べるよい場だと思います。

運動部では全国レベルで活躍するソフトテニスをはじめ、活発に活動。バレーボールコートなら3面、バドミントンコートなら8面もの広さを誇る体育館のほか、2012年新設された第2体育館、風格に満ちた剣道場、1年中利用できる25メートル×7コースの温水プール、人工芝が広がるオムニコートなど、生徒たちが思い切りクラブ活動に打ち込める施設・環境が揃っています。

仲間とともに練習に励む日々のなかで、強い精神力とかけがえのない友情を育むことでしょう。また、文化部も全国代会に出場実績のある囲碁将棋部をはじめ、バラエティに富んだクラブが活動中です。


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6年間で多様に活動する進路指導

――理想の生徒像とはどのようなものですか?

中学・高校の6年間は目標に向かって前進する行動力、自分をコントロールする自律心、そして責任ある言動がとれる独立心を育てるのに大切な時期です。

本校では学習面だけでなく人間として大きく成長できる学びの体制を整えています。

命の尊さがわかる人、他人に優しく、自分と他人との関係を上手に保ちながら、自律し、目標に向かって努力できる強い力を持つ人に育ってほしいと願っています。


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6年間で多様に活動する進路指導

PHOTO――受験生やご家庭にメッセージをお願いします

いまは有名大学に進学することだけが目標ではない時代だと思います。

進学だけでない個人の幸せとは何か、さまざまな体験を通して命の尊さを学び、豊かな教養を持った人間に育ってほしいと願っています。

それにはご家庭の協力も必要です。本校では保護者の方との連携をとても大切にしています。

保護者と教職員を対象に、外部から講師を招いての勉強会を年に一度開催。多感な思春期を迎える子どもへの理解を深めています。

また、各学期に一度は学級委員を中心に保護者会活動も行われています。

さらに、不登校の生徒を持つ保護者を対象にしたグループカウンセリングで、悩みの共有や情報交換を行うなど学校と家庭が一体となって子どもに向き合える体制を整えています。

教員・保護者・生徒の3者のコミュニケーションを図ることが教育の場には重要だと考えています。

何かあればとことん話し合う。

こうした信頼関係こそが、本校に受け継がれる「伝統」だと思います。

安心して対話できる教育環境を目指し、目標に向かって頑張る皆さんを全力でサポートしていきます。


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