• HOME
  • 学校検索
  • スタディチャンネル
  • 特集
  • 説明会・イベントカレンダー
  • 入試カレンダー
  • 受験の基礎知識

工学院大学附属中学校
スペシャルレポート<第3回>

2021年、グローバル 教育3.0実現へ。
日本の枠を大きく飛び出す生徒たち。

グローバル 教育3.0(21世紀型教育)に取り組んで8年目、ハイブリッドクラスを開設して6年目を迎えた工学院大学附属中学校。海外大学への進学実績が飛躍的に伸びるなど、生徒たちは世界へ大きく羽ばたこうとしている。

1/3

グローバル 教育3.0体制いよいよ完成へ

日本の私立中学校の中で、グルーバル教育3.0(21世紀型教育)の実現に取り組んでいる学校はどれほどあるだろうか。その中核とも言える「21世紀型教育機構」のメンバーは、15校。私立中学校受験を視野に入れる生徒や保護者たちの認知度も決して高いとは言えない。そんな中、工学院大学附属中学校(もちろん「21世紀型教育機構」のメンバー校だ)では、2013年度からグローバル 教育3.0の実現を目指し、着実に進んできた。
校長の平方邦行先生は、知識の蓄積を重視してきた20世紀型教育では、早晩、日本は立ち行かなくなると警告する。「現在のグローバル資本主義では『既知』や『過去の経験』だけで諸問題を解決していくことはできません。めまぐるしく変容していくグローバル社会で活躍できる力をつけるためには、どうしてもグローバル 教育3.0が必要なのです」(平方校長先生)

そして、いよいよ同校のグローバル 教育3.0は、体制としての完成が見えてきたところだという。平方校長先生は、「2021年度には、完成させます。ここでいう完成とは、グローバル 教育3.0の6つの柱をその達成目標レベルにまで生徒たちを到達させる教育を行うことができる体制が整うという意味です」と話す。

6つの柱とは、どのようなものなのだろうか。次の項目で詳しく見ていこう。

平方邦行校長先生

2/3

グローバル 教育の6つの柱

6つの柱とは、「CEFR」「Learning」「Global Network」「Web」「思考力」「大学入試」のこと。一つずつ、その意味と同校が生徒たちをどのレベルへ導こうとしているのかを紹介する。

1.CEFR → C1

ヨーロッパ言語共通参照枠と訳されるCEFRは、外国語の運用能力を同一の基準で測ることのできる国際基準だ。同校では、到達目標レベルとしてC1(6段階の上から2番目で、「優れた言語運用能力を有する者・上級者」を意味する。英検の1級に相当)を掲げる。

2.Learning → PBL×STEAM

授業のあり方は、時代とともに変わってきている。第1段階は、先生が生徒たちに一方通行で知識を伝える「Lecture」。第2段階は、昨今、よく耳にする「Active Learning」。対話の中で、生徒たちが能動的に学ぶものだ。同校が目指すのは、第3段階である「PBL×STEAM」。PBL(Project Based Learning)とは、問題解決型授業のこと。生徒たちが自ら課題を設定し、グループワークを中心とした参加型授業の中で、解決策を探っていくことで、より深い思考力や協同性を養う。また、STEAM(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematics)とは、科学、技術、工学、芸術、数学の5分野を総合的に学ぶことで、自ら革新を生み出す力を養う教育のことだ。

3.Global Network → Global Immersion

語学研修や留学をすることで、英語が話せるようになる。そんな次元を大きく越え、英語を使って何をするかを考え、実行することを同校では「Global Immersion」を標榜し、目指している。日本初のケンブリッジイングリッシュスクールに認定されたり、次世代の国際リーダー育成を目的に1966年に設立された私立学校連盟である「Round Square」の国際大会に生徒を派遣したりするなど、強固なGlobal Networkを築き上げる環境を整える。

4.Web → Web3.0

ホームページ時代のWeb1.0、SNS時代のWeb2.0を経て、2018年頃から始まったとされるWeb3.0。仮想通貨を支える技術であるブロックチェーンをはじめ、デバイスやOSの垣根を超えて、様々なサービスがシームレスに利用できる世界が想定されている。同校では、Web3.0が実現できる環境の整備とWeb3.0を自在に利用できる能力を育むことに注力している。

5.思考力 → 創造的思考力(批判・創造)

2のLearningの項目で見た、第1段階の「Lecture」で身につくのが、知識とそれを理解する力、第2段階の「Active Learning」で身につくのが、応用力と論理力。同校では、第3段階の「PBL×STEAM」によってさらに高次の批判的思考力と創造的思考力を獲得することを目指している。

6.大学入試 → グローバル高大接続

日本では、マークシート方式の大学入試センター試験が廃止され、2021年度から大学入学共通テストが導入されようとしている。いわゆる高大接続改革だが、工学院大学附属中学校が見据えるのはその先にあるグローバル高大接続だ。従来の偏差値による大学の格付けに縛られた大学選びではなく、本当に学びたいこと、研究したいことを求めて全世界の教育機関を視野に入れる。実際、海外大学へ進学する同校の卒業生は年々増加している。

海外大学合格実績(2020年度)
University of California, Davis(アメリカ)1名
Michigan State University(アメリカ)1名
Oregon State University(アメリカ)1名
University of Exeter(イギリス)1名
University of East Anglia(イギリス)1名
University of Massachusetts(アメリカ)1名
The University of Alabama at Birmingham(アメリカ)1名
UMass University(アメリカ)1名
Baylor University(アメリカ)1名
Rutgers University(アメリカ)1名
Syracuse University(アメリカ)1名
海外大学合計11名

この6項目を柱とするグローバル 教育3.0を推進することで、どんな人材が輩出されることが期待されるのだろうか。「一言で言えば、世界で活躍できるクリエイティブクラスの人材です。グローバル化した社会の中で、豊かな発想力、創造力を身につけた、自分の持ち味を存分に発揮して活躍できる若者です。本校のグローバル教育3.0をしっかり学んでいけば、変容していく世界の中で、必ず必要とされる人間になることができます」(平方校長先生)

ここまで、工学院大学附属中学校が目指す方向と現状について紹介してきた。では、実際に同校で学んでいる生徒たちは、どのような成長を見せてくれるのだろうか。次の項目で見ていこう。

3/3

クリエイティブクラスとして活躍できる人材を

前述したグローバル 教育3.0の項目のうち、Global Networkの具体的な取り組みの一つとして高2の生徒全員が参加する「Global Project」がある。5つのグループに分かれ、タイ、アメリカ、カンボジアなど各地でSDGsのいくつかの項目について具体的な取り組みを行うものだ。ここでは、ハイブリッドインターナショナルクラスの生徒が参加したカンボジアにおける活動の一部を紹介する。

ミッション:観光客に土産物などを売る会社に対して、持続可能な経営ができるよう提言、貢献すること

実際の活動【渡航前に事前トレーニング】【現地にて市場調査】観光客が好んで買うのは、5ドルぐらいのもので、カンボジアらしい感じのもの。色は青が人気→【商品開発】小物入れと名刺入れのプロトタイプを制作。試作品を店舗に陳列→【最終プレゼンテーション】世界で通用するブランドに育てていくためのブランディングを提案

  • 街中で市場を調査

  • 試作品を店頭に陳列

これは、カンボジアで活動した生徒たちの一つのチームの例にすぎない。しかし、この中で、生徒たちは、初めての国で言葉が通じにくい中、勇気を振り絞って街中で市場調査をし、カンボジアらしさとは何かを必死に考え、持続可能な経営にどうつなげていくか知恵を絞った。最終プレゼンテーションは、会社側から採用され、これから実際に実施されるという。
平方校長先生は、「これだけ、海外であるいは外国の人たちと共に堂々と渡り合って、主張することは主張し、成果を上げる生徒がいることを誇りに思っています。海外に行っても、日本にいても、活躍することができるクリエイティブクラスの人材が、本校から数多く生まれることを確信しています」と語ってくれた。

  • 最終提案に向けて熱く議論

  • 現地の幼い子どもたちと


取材を終えて

「これからは、時代の先、つまり未来を見据えた新しい教育が必要だ」という言説は巷に溢れている。誰もが否定しようもない言い方だが、実際に「新しい教育」を実践している学校がどれほどあるだろうか。もし、「新しい教育」に期待して中学受験を考えるのなら、その見極めは、決定的に重要だ。そんな中、工学院大学附属中学校の「グローバル教育3.0」は、目指すところが明確でブレがない。そして、2021年度にはその体制が完成するという。すでに生徒たちの視野は世界へと広がっており、数年後には、彼らが実社会で活躍を始めるに違いない。それが、今からとても楽しみだ。

【第1回に戻る】工学院大学附属中学校のスペシャルレポート<第1回>

所在地

〒192-8622
東京都八王子市中野町2647-2

TEL 042-628-4914

マップ