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和洋九段女子中学校
スペシャルレポート <第4回>

1年間で英語力が飛躍的にアップ!
グローバルクラスの英語&国際教育

2017年4月より、「本科クラス」と「グローバルクラス」の2コース制を開設した和洋九段女子中学校。グローバルクラスでは、海外帰国生など英語を話せる生徒と、これから英語を学ぶ生徒が在籍し、レベル別に英語の授業を実施。1年間の学習を経て、約7割の生徒が英検3級以上の英語力を習得した。大きな成果を上げている英語教育、そして国際教育について取材した。

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日常に英語があるグローバルクラス

和洋九段女子中学校では、21世紀の社会で活躍できる女性の育成を目指し、英語教育の強化、PBL(Problem Based Learning)型の授業の導入など、様々な教育改革に取り組んでいる。その一環として、2017年度より、本科クラスに加え、グローバルクラスを新設。どのような教育活動を行っているのか、グローバルクラス2年の担任を務める(1年次から継続)英語科の飯島なぎさ先生に話を聞いた。

英語科の飯島なぎさ先生

レベル別・音声を大切にした英語の授業

グローバルクラスは、その名の通り、英語力やグローバルセンスを磨き、国際社会で活躍できる力の育成を目指しているクラス。高校卒業時の目標に、英検準1級以上の英語力を掲げ、海外大学への進学も視野に入れた指導を行っている。
「このクラスは英語の授業数が多く、中1は週8時間、中2、中3は週9時間をカリキュラムに組んでいます。また、海外帰国生など、既に英語を習得している生徒と、中学校で初めて英語を学ぶ生徒がいるため、授業はアドバンストとインターミディエイトの2つのレベルに分けて実施しています。アドバンストは英検準2級以上の英語力をもつ生徒で構成し、オールイングリッシュで展開。インターミディエイトは日本語を交えて基礎から指導し、ゆくゆくはオールイングリッシュに移行できるよう導いていきます」と飯島先生。

同校の英語教育の特徴は、音声を重視し、英語に慣れ親しむことを大切にしていること。「なかでもグローバルクラスは、授業だけでなく、朝礼や清掃、ホームルームなど、日常生活に英語を取り入れています。アドバンストは全ての授業、インターミディエイトは全9時間のうち6時間をネイティブ・スピーカーの教員が授業を受け持っていますが、朝夕のホームルームの時なども、生徒たちは、ネイティブの先生と英語でやり取りをしています」。

さらに、同校は様々な教科でPBL(Problem Based Learning)型の授業を導入。生徒が主体的に問題解決に取り組む21世紀型の学習スタイルである。「英語の授業でもPBLに近い学びを取り入れています。アドバンストでは、教員がテーマを設定し、生徒同士でディスカッションをします。今後はプレゼンテーションや、レポートの作成も行っていきます。インターミディエイトでは、テキストにある会話文などを自分たちでアレンジし、ペアになって実践。どちらのクラスも、自分の考えや意見を発言することを大切にしています」。

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1年間で英検3級レベルの英語力へ

昨年度、新設されたグローバルクラスは、アドバンスト(英検準2級以上)の英語力をもつ生徒が3人。4級を取得している生徒もいたが、大多数の生徒が英語の初心者だった。そうして1年間の学習を経て、2年に進級する時には、7割以上の生徒が英検3級以上を取得。アドバンストのクラスも3人から4人増え、計7人となった。

英語への意識が高い生徒たち

「中学から英語を学ぶ生徒には、明確な目標を示すほうが良いと考え『全員4級に合格しよう!できれば3級にチャレンジしよう!』と声をかけていました。私たちの予想を上回る結果が出ましたね」。
飯島先生は、1年間の英語の学びを次のように説明する。「書くこと、読むことに関しては、アルファベットを書くところから、文法も最初から丁寧に指導をしました。生徒たちは、学校で教わったことを家で復習し、基礎を定着させていきました。また、グローバルクラスには常にネイティブの先生がいるので、毎日、生きた英語に触れることができます。聞く力が育つと同時に、外国の人と抵抗なく話ができるようになりました。実際、生徒たちは英語でのコミュニケーションを楽しんでいますね。こうして4技能をバランスよく伸ばし、総合的に英語力を身につけていきました。今後の目標をしては、中学卒業時までに、全員が英検準2級以上を取得、できれば2級以上を目指してほしいです」

また、英語力の向上には、生徒自身の英語に対する意識が高いことも、大きな要因だと飯島先生は指摘する。「自らの意思で、英語に特化したクラスを選んだ生徒が集まっているので、みんな志を持って学習に励んでいます。また、自分の考えをしっかり持ち、意見を主張する生徒が多いのもこのクラスの特徴です。先日、社会科の授業を見学した時も、自分から手を挙げて、積極的に発表をしていました。そうした前向きな姿勢が、英語の習得にも活かされ、スピーチなども臆せずに行えるのだと思います。なかには、友だちと英語でメールをし合うなど、率先して英語を使っている生徒もいますね」。

視野を広げ、国際感覚を磨く研修プログラム

英語を実際に使いこなしたり、国際感覚を身につけるために、同校は海外研修のプログラムを豊富に取り揃えている。「オーストラリア・シドニーの姉妹校での語学研修(15日間)や、ターム留学(3か月)、短期留学(10か月)をはじめ、シンガポール修学旅行(中3)、マルタ共和国での語学研修も実施しています。昨年は中学1年生も2名、マルタ島の研修に参加しました。同じ部屋にドイツ人がいて、会話を楽しんだみたいですよ」と飯島先生。また、海外からの留学生の受け入れも行うなど、校内での国際交流にも力を入れている。
高校では、国連やコロンビア大学、IBMなどの企業訪問や、バッテリーパークで街頭インタビューをして、現地の媒体で記事を作成する「ニューヨーク記者体験」のプログラムを用意。生徒にとって、日々の英語学習とPBLの成果を発揮する良い機会となっている。
「海外で研修を受けたり、様々な体験をしたりすることで、英語力はもちろん、異文化や他者の人権を受け入れる寛容な心を身につけてほしいですね」。飯島先生は、グローバル教育の意義をそう語る。

「世界標準の英語を使いこなす」力の育成へ

グローバルクラスの最終的な到達目標は「世界標準の英語を使いこなす」こと。高校卒業時までに英検準1級レベル以上の英語力を目指している。4技能の具体的な目標は下記の通り。

『聞く』
日常生活や、社会性の高いまとまった内容について、聞き取り、理解できる。

『話す』
日常生活や社会において、ネイティブ・スピーカーと会話したり、あるテーマについて議論したりできる。

『読む』
社会性、国際生の高い話題についてのまとまった内容について読み取り、情報を得ることができる。

『書く』
日常生活や社会性の高い話題について、内容を要約したり、それに付いての時分の意見や考えをまとめて書き表したりできる。

英語教育に力を入れる一方、日本文化に対する理解を深めるべく礼法(小笠原流)、茶道、華道も学ぶ。

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グローバルクラス1期生にインタビュー

2017年4月、グローバルクラスに、「英語力を身につけたい」と意欲にあふれた1期生が入学。今回は、中学入学後に本格的に英語の学習を始め、1年間で着実に英語力を伸ばしてきた2名の生徒にインタビューを行った。

Kさん 中学2年生 「授業で習ったことを、その日に復習して覚えます」

グローバルクラスを選んだ理由とは?

もともと英語に興味があって、小4まで英語の塾に通っていました。受験などで一時、中断してしまったけれど、好きな英語をもっと学びたいと思い、グローバルクラスを志望しました。

英語の授業はどうですか?

最初は、ゲームから始めたこともあって、スムーズに英語の学習に入ることができました。日本語だと人前で話すのが苦手だなと感じることもあるのですが、英語の授業では、自分から進んで手を挙げることができます。みんなも自分の意見を発表しているので、いい刺激になり、授業も活気があって楽しいです。

英語力をどのように身につけていきましたか?

授業で習ったことを、必ず家で復習し、その日のうちに覚えるように心がけました。わからない単語などは、自分で調べることで、語彙力がついていったと思います。読み書きは宿題などでしっかり学習して、学校の授業では、スピーキングを積極的に取り組みました。

今後の目標を教えてください。

現在は英検3級なので、準2級、2級と着実にとっていきたいです。将来は、アメリカのディズニーランドのキャストになるのが夢です。たくさん英語を使って、話せるようになるために、これからも勉強をがんばります!

Nさん 中学2年生 「将来は世界の子どもを助ける仕事がしたい」

グローバルクラスを選んだ理由は?

これからの社会は英語でコミュニケーションをとることも多く、英語を身につけていることが必要なので、英語教育に力を入れているグローバルクラスで学びたいと思いました。

英語の授業はどうですか?

1年で英検準2級をとり、2年からアドバンストのクラスに上がりました。最初はオールイングリッシュの授業についていけるか心配でしたが、先生が細かく指導してくれるので、すぐに慣れました。テキストの内容を掘り下げたり、そこからテーマを設定して、みんなで議論するのが楽しいです。

英語力が身についたと実感することは?

英語を使うハーフのいとこがいるのですが、その子と会った時、コミュニケーションがとりやすくなりました。学校ではネイティブの先生と、趣味など共通の話題で話すことが楽しく、会話を重ねていくなかで、リスニングやスピーキングの力がついてきたように感じます。また、単語もたくさん覚えたので、洋楽を聴いた時、歌詞の意味などがわかるようになりました。

今後やりたいこと、また、目標を教えてください。

高校生になったら、ニューヨークの記者体験をしてみたいです。専門用語がたくさん飛び交うと思うので、もっと英語の力をつけたいです。直近の目標は、英検2級に合格すること。中学校の間に、準1級も目指していきます。将来は、英語を使って、ユニセフのように世界の子どもを助ける仕事をしたいです。

【 Back number 】和洋九段女子中学校のスペシャルレポート<第3回>

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