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おおつまらんざん

大妻嵐山中学校 

スクール特集(大妻嵐山中学校の特色のある教育 #3)

目指すは能動的に学び続けるアクティブラーナーとしての自立した姿勢

自立した女性の育成に取り組む大妻嵐山中学校。一斉休校という未曾有の出来事に見舞われた2020年の振り返りとともに、同校が目指すアクティブラーナーとしての姿勢について、井上校長に話を伺った。

“学びをとめない”コロナ禍における取り組み

休校の要請があった2020年2月末から約2ヶ月間。学校再開の見通しが立たない状況の中で、大妻嵐山中学校では“学びをとめない”を合言葉にオンラインによる遠隔授業の準備が進められていた。

すでに整備されていた校内のICT環境や生徒一人一人がiPadを所有している利点を生かして、4月13日より遠隔授業が開始された。ZoomやClassi、ロイロノート、YouTubeによる動画配信など先生方の工夫を凝らした授業が行われ、授業の遅れも無くほぼ時間割通りの学習が進められたと語る井上正美校長先生。

「これは遠隔授業についてのアンケートの結果ですが、約60%の生徒が役に立ったと回答しています。また普段の授業と変わらないという回答を含めると90%の生徒が遠隔授業の効果を評価しています」と客観的なデータと合わせてこの一年間を振り返る。

他にも生徒の声として、「オンラインで先生に直接質問できるので自宅の学習でも不安はなかった」「オンライン授業に取り組むことで、以前よりも自学の習慣がついた」「休校期間でもしっかりと授業を受けられたことが嬉しいです」など、いち早くオンライン授業に取り組み、生徒もスムーズに対応できたことが伺える。

またICTを活用した事例は他にも、大学入試を控えている高校3年生を対象にしたオンラインの特別講座「GWゼミ」や校長はじめ教職員が参加して作成した「ラジオ体操動画」、医療・看護分野で働く卒業生への応援メッセージ動画など、大妻の校風や魅力の伝わる取り組みが数多く行われた。

▶︎井上 正美 校長先生

伝統ある大妻精神にも繋がる改革のメッセージ

2018年度に大妻嵐山中学校・高等学校の教頭として着任し、前校長とともに同校の教育改革を進めてきた井上校長。コロナ禍における影響は少なからずあったと語るものの、現状の分析や課題も十分見えていたからこそ、さらなる改革へと向けた取り組みが進められている。

井上校長が目指すのは、自学自習=アクティブラーナーとしての姿勢と力を身につけさせるること。

「大切なことは、学校や大学を卒業して社会に出てからも、必要なことを自ら能動的に学び続ける姿勢です。そうした姿勢を持った人のことを私たちは「アクティブラーナー(=能動的に学ぶ人)」と呼んでいます」と。

これは学祖・大妻コタカ先生(1884~1970)の精神とも繋がる考え方で、変化の激しいこれからの時代を生き抜く子どもたちにとって、自学自習の習慣を定着させ、真の学ぶ力を身に付けさせることを目指している。

「学祖の大妻コタカ先生は17歳の時に広島県からひとりで上京し、33歳で大妻学院の前身となる大妻技芸学校を設立しました。日本の女子教育の先駆者として活躍してきたまさに自主性と自立心に富んだ女性ですね」と井上校長先生。

「学校改革を進める上でもこの大妻の精神だけは絶対に忘れてはなりません。自学自習の力を身に付けさせようとしている今回の改革も、創立以来変わらず受け継がれてきた自立・自律を追い求めることに繋がっていると思います」

「守破離」3つの段階で自学自習の力を身につけさせる

自学自習の力を身に付けさせるために井上校長が掲げたのは「守破離(しゅはり)」という日本で古くから大切にされてきた言葉。

「私はこれが大妻嵐山の学びにも当てはまると考えています。「守」はまず基本を教わること。最初は先生や友だちの助けを借りて、何とか自分でできるようになることです。そして次の「破」では、身につけた基本を自分で改善していけるようになること。さらに「離」は、自分で新しいものを生み出していけるようになる段階です」

自学自習が定着するためには、予習・復習を含めた勉強の仕方や学校での授業の受け方までも徹底的に基本を教えることから始める必要があると言う。

具体的にはICTを活用して学習時間の管理を徹底したり、朝自習の時間を設けて自学を促したり。また模試の事前指導によって「勉強をしたから結果が良くなった」という小さな成功体験を積み重ねることなど、先生方の指導においても様々な改革が進められている。

教職員の自主性を促して、学習の楽しさが伝わる授業づくりを後押し

「校長通信」と名付けた資料を発信し、現場と情報共有しながら学校改革を進めている井上校長。学校経営に対する考え方や生徒たちの現状に対する課題の分析など、あらゆる情報を提示して共有することで教職員間においても自主性のある取り組みや自走する組織づくりを進めている。

中学2年の探求の学習の時間に行われた「サバイバル講座」もそのひとつ。大地震が起きたという非常事態を想定し、学校にある道具でどうやって生き延びるか、生徒たちにみずから体験させるプログラムが行われた。

教員による特別講義も行われ、飲み水を確保するための方法を学んだり、枯れ葉や枝を集めてたき火を起こしたり、井上校長先生も竹筒でご飯を炊く方法を講義したと言う。

「先生も自分たちが楽しめるような授業じゃないと、生徒たちを楽しませることはできません。先生からアイデアを出し、生徒たちにこういう力を身につけさせたいという考えがあれば、どんどん後押ししていきます。それも生徒たちが学習の楽しさを知るひとつの手がかりになると思います」と井上校長先生。

さらに今後は若手の先生を中心とした自主公開授業の取り組みも検討しているとのこと。先生方の授業力が向上するのはもちろん、結果として生徒の進学実績の向上や進路を実現させることにも繋がっていくと言う。

<取材の感想>
学校改革を推し進めてきた井上校長先生がいま考えているのは、教育における不易と流行の不易を徹底したいという思い。時代を超えても変わらない価値あるもの、つまり大妻の精神を大事にするべきと仰っていたことが印象的だった。

国際理解を促す英語教育やITを活用したプログラミング教育など、先進的な取り組みを実践してきた大妻嵐山だからこそ言える強みでもあり、すでにある充実した学習環境と自学自習の姿勢が定着した先にどのような学びがあるか今後も注目し続けたい。

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