先進的な英語授業を行っていることで知られている工学院大学附属中学校。2017年４月には、日本初のケンブリッジイングリッシュスクールとして認定された。ハイブリッドインターナショナルクラス、ハイブリッド特進理数クラス、ハイブリッド特進クラスに分かれて、ネイティブ教師と日本人教師によるオールイングリッシュの授業を週6時間行っている。
12校が名を連ねる21世紀型教育機構のメンバーである同校は、従来、日本で広く行われていた教師から生徒へ知識を伝えるだけの一方通行型の授業を否定。課題解決型（Project Based Learning）で対話型（Peer Instruction Lecture）の「21世紀型教育」を提唱、実践している。もちろん、英語についても単なる受験英語でなく、4技能をバランスよく学ぶ「21世紀型」の授業を展開する。
テキストとして採用しているのは、ケンブリッジ大学出版発行の“Uncover”。英語科の中川千穂先生は「“Uncover”は、身近な話題から社会問題まで幅広いトピックを扱う10章から成り立っています。生徒はグループを組み、それぞれ役割を分担し、一つのテーマについて、調べたり、議論したり、生徒同士が英語でコミュニケーションをとりながら進めていくスタイルです。最終的には、英文レポートを提出することを義務付けています」と説明する。
従来、広く行われていた日本型の英語教育の限界を超え、読む、聞く、話す、書くという『英語4技能』をバランス良く修得できる内容となっている同校の英語教育。英語によるコミュニケーション力を最大限に伸ばすと同時に、生徒が自ら課題を見つけ、その課題を解決していく力も育成する。「英検とケンブリッジ英語検定も本校で実施しています。中学卒業時に英検2級の取得が目標ですが、すでに達成している生徒も多く、ハイブリッドインターナショナルクラスでは、中3で準1級や1級に合格する生徒も増えています」と中川先生。
ケンブリッジ大学英語検定とは、ヨーロッパで外国語学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインであるCEFRに完全準拠している検定。「この検定では、英語の知識量ではなく、英語4技能を活用したコミュニケーション能力を見ます。グローバル社会で活躍する人材に必要不可欠な英語の運用能力を見極めるテストと言えるでしょう」と中川先生。 また、海外留学として中学3年の夏休みに全員参加の3週間のオーストラリア異文化体験研修とアメリカスペースキャンプ研修（インターナショナルコース）があり、数々のアクティビティで英語実践能力を伸ばしていくことも可能だ。
同校では新宿、八王子、拝島、北野、南大沢の5路線のスクールバスを運行。新宿便が発車する工学院大学新宿キャンパスは、新宿駅から地下道直結で非常に便利。新宿便を利用して、23区東部や埼玉、千葉からの通学する生徒が増えているのは、英語をはじめとする同校の「21世紀型教育」に広く注目が集まっている証拠。今後、その成果にますます大きな期待が寄せられることだろう。

英語と面接で受験できる入試が、2月1日（月）の午前と午後、2月2日（火）午前、2月3日（水）午後の計4回行われる。受験料は3万円で、3回まで受験可能。4回目以降は、1回につき1万円追加。2月1日（月）の入試（午前、午後とも）では、特待合格もある。英語と面接での受験の場合、得点率95%以上が特待合格の目安となる。

入試日程

※新型コロナウイルスの感染状況等により、日程が変更となる可能性があります。各学校のHP等で最新の情報をご確認ください。