帰国生入試をおこなう「おすすめの私立中学校」

立教女学院中学校(女子校)

帰国生に対する教育の特徴

同校は、1994年より帰国生入試を実施している。「当初は、海外で勉強する機会を奪われた児童に、入学の門戸を広げようという意味合いがありました。しかし今日では、多様な価値観や文化を体験した帰国生が、他の生徒に良い刺激を与えてくれることを期待する部分が大きいですね」と、入試広報部長の岩村寧子先生は話す。「実際、帰国生たちは、さまざまな人の立場に立って物事を考えたり、コミュニケーション力や発信力が優れていると感じます。たとえば講演会などでも、積極的に質問をする帰国生も多く、先日も中1の帰国生が真っ先に手を挙げて発言すると、会場の空気が一気に変わりました」


帰国生入試は2025年度から、12月の入試を取り止め、2月の一般入試と同時に行っている。入試科目の国語と算数も一般入試と同じ問題を出し、出願資格は帰国後2年以内から1年以内へと変更した。「一見、帰国生の受け入れを縮小しているように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。本校の教育理念に共感し、その上で『この学校に通いたい』と、本校を第一志望に考えてくれる方に入学してもらいたい。そういう思いから、入試方法を変えることになりました。入試の問題が一般と同じになり、過去問も公開しているので、それらを参考に準備をしてもらえたらと思います」(岩村先生)


同校では、帰国生の英語力を保持するために、週に1回、ネイティブの英語教員による放課後の特別授業を実施している。通常の英語の授業も、2段階の習熟度別、少人数クラスで行い、海外姉妹校との交換留学や国際教育のプログラムも豊富に用意している。


海外帰国生インタビュー

Sさん 中学1年生
(幼稚園~小1までパキスタンに滞在。小5~小6の終わりまでアメリカ・ニューヨークに滞在し、現地校に通う)

Kさん 中学2年生
(1歳〜4歳までブラジルに滞在。小5~小6の終わりまでベトナム・ホーチミンに滞在し、インターナショナルスクールに通う)

 

Q:立教女学院への進学を決めた理由は?


Sさん:知り合いのお姉さんが立教女学院に通っていて、母の勧めもあり、4年生の時に見学に行きました。その日は大雨で嵐のような天候だったのですが、学校を見た時のインパクトが強く、「嵐の日でも通いたくなる学校だ」と思いました。

Kさん:オンラインの説明会で、いろいろな学校を見ていたのですが、立教女学院はどの学校よりも素敵でした。これは入学後の感想ですが、生徒が明るくのびのびとしていて、「この学校を選んで正解だった」と思いました。

Q:受験勉強や、入学前に不安だったことがあれば教えてください。


Sさん:小さい頃から読書が好きで、国語は漢字を除けば得意分野でした。でも、算数は苦手で成績の波も大きかったので、勉強時間はほぼ算数に注ぎ込んでいました。入学に関しては、自分はどんな場所でもやっていけるという自信があったので、友だち関係なども特に不安は感じませんでした。

Kさん:受験勉強はオンラインの個人塾に通い、自分に合った方法でやっていました。入学前は、自分が帰国生ということより、女学院小学校からの人たちと仲良くなれるのか、少し不安でした。でも、実際は皆とてもオープンで、打ち解けやすかったです。勉強面では、歴史が抜け落ちていたので心配でしたが、先生がゆっくりと丁寧に授業を進めてくれたので、問題ありませんでした。

Q:海外経験で身についたことは?


Sさん:ニューヨークの学校は世界各国の生徒がいて、いろいろな国のことを知ることができました。親の仕事で通うことになった学校だけれど、そこで楽しく過ごすには、自分から馴染む努力をしなくてはなりません。人と仲良くする力や生きる力が身についたと思います。

Kさん:学校には日本人がほとんどいなかったので、国籍に関係なく、いろいろな人と仲良くなることができました。あとは英語力です。今も英語力を維持するために特別授業を受けています。

Q:今後の目標や将来の夢を教えてください。


Sさん:学校の国際プログラムに参加したいです。また、姉妹校の留学生が来たら、お手伝いをしたいです。私も海外にいたから、困っていることもわかってあげられると思うし、役に立ちたいです。小学生の頃は、テレビ局の仕事をしたいと思っていました。でも今は、学校の先生にも興味があります。

Kさん:これまで英語圏には住んだことがないので、英語圏の国へ留学をしてどんなところか知りたいです。将来は、翻訳とか通訳とか、英語力を活かして国際的な仕事をしたいと思っています。

Q:受験生に向けてメッセージをお願いします。


Sさん:模試の成績が悪くても、「私はここに入学する!」という強い気持ちで頑張り続けることが大事だと思います。私もそうでした。入学後のことは心配しなくても大丈夫!生徒はみな明るいし、面白いくらい盛り上げてくれます。自分は明るくないタイプだと思っていても、来たら絶対に明るくなるし、明るいと思っている人は入学初日から楽しめる学校です。最初の4日間は入学式やオリエンテーションなどがあるのですが、私はこの4日間だけでも、3年間、受験勉強を頑張った甲斐があったと感じました。

Kさん:同じく、最後まで諦めずに頑張ってほしいです。私は小4まで日本で中学受験の勉強をしていたけれど、小5で海外に行って、目標なども一度、崩れてしまいました。でも、受験勉強を止めずに本当に良かった。自分で選んだ学校というのもあるけれど、立教女学院は自分にマッチしているし、落ち込んでいる時は友だちが励ましてくれます。また、どんな人にも居場所がある学校だと思います。

 

帰国生入試のポイントと日程

受験資格
直近の海外在留期間が継続して2年以上あり、帰国後1年以内であること。
試験科目
①国語45分(90点)②算数45分(90点)

入試日程

試験日 試験名 募集人数 選抜方法 出願期間
2026/2/2(月)
午前
帰国生入学試験 若干名

科目:2教科(国・算) ※一般入試と同じ問題

2026/1/10(土)〜
2026/1/26(月)

学校説明会日程等

※掲載されている日程等は変更になることがありますので、念のため最新の情報を学校ホームページでご確認の上、ご参加ください。


開催日 開催時間 説明会名 予約
2025/9/20(土) 9:00〜11:30 校内見学会 [要予約]
2025/9/20(土) 13:30〜16:00 校内見学会 [要予約]
2025/10/24(金) 10:00〜16:00 マーガレット祭(文化祭) [要予約]
2025/10/25(土) 9:30〜15:30 マーガレット祭(文化祭) [要予約]
2025/11/15(土) 13:30〜16:00 校内見学会 [要予約]

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所在地・交通アクセス

〒168-8616 東京都杉並区久我山4-29-60

TEL 03-3334-5103

  • 京王井の頭線「三鷹台駅」北口より徒歩1分

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