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スクール特集(郁文館中学校の特色のある教育 #13)

東証プライム企業創業の校長が指導! 中1から日経新聞と論語を読み解くiP class

郁文館中学校では、一人ひとりの夢や挑戦に合わせて選べる3つの6カ年一貫教育コースを用意。本記事では、理事長兼校長が統括担任を務める東大専科「iP class」の特色を紹介する。

郁文館中学校では、一人ひとりの夢や挑戦に合わせて選べる3つの6カ年一貫教育コースを用意。国内の国公立大や難関私大を目指す「本科クラス」(夢教育本科6カ年一貫コース)、東大を目指す「iP class」(東大専科6カ年一貫コース)、海外大学を目指す「グローバルクラス」(グローバル専科6カ年一貫コース)では、それぞれの目標に合ったカリキュラムで学ぶことができる。本記事では、中学3年生へのインタビューを交えて、理事長兼校長が統括担任を務める「iP class」の特色について紹介する。

「iP class」だけの特長

「iP class」では、未来の日本、そして世界を牽引する「世界人財」を育成するために、起業家・プライム企業経営者・政治家・社会貢献活動家など、様々な経験を積んだ渡邉美樹校長先生が統括担任として直接指導を行う。『日本経済新聞(以下、日経新聞)』と『論語』をテキストに、渡邉校長先生自らが教鞭をとる「校長HR(ホームルーム)」を受講できるのは「iP class」の生徒だけだ。「iP class」の合格者は入学金と中学3年間の学費が全額免除され、高校進学時に更新審査を通れば高校卒業までの学費も全額免除される「3+3年特待」の対象となる。

「iP class」では、習熟度別の少人数制授業を実施。1クラスの人数を20人に限定しているからこそ、よりきめ細やかな指導による個別最適化授業が実現できる。さらに、「iP class」は、東大合格を毎年多数輩出するプロ講師による授業を時間割の中で受講できることも大きな特長である。一般的な学内予備校は放課後に校内で開講されるが、「iP class」ではカリキュラムを工夫して時間割の中にある数学や英語の授業を予備校講師が担当。この仕組みにより、放課後は学んだことを定着させるための自習時間が確保できる。中3~高3で実施している10泊11日の夏期勉強合宿では、長野県にある同校専用の研修センターで1日10時間以上、トータルで120時間以上の集中学習を体験。クラスメイトと切磋琢磨しながら、学習へのモチベーションを高めていく。

▶︎勉強合宿

「世界人財」になるための「国内外実践型研修」として、「陸前高田研修」(中1)、「カンボジア研修」(中2)、「ニュージーランド研修」(中3・希望制)を用意。「陸前高田研修」では、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市を訪れ、「命」をテーマにフィールドワークを実施する。民泊や震災遺構見学、復興農業体験などを通じて、座学では得られない感性と視野を広げる体験学習となっている。 Tさん(中3)は、中1のときに行った「陸前高田研修」について次のように語ってくれた。

「一般的な修学旅行とも違い、震災を通して様々な視点から学びを深められました。今後の人生にとっても、よい経験になったと思います。震災から10年以上経っているので、復興していると思っていましたが、少子高齢化の問題や地方の経済には課題も多く、まだ完全には復興できていないことがわかりました。実際に行ったからこそわかったことを知ってもらえるように、発信することを心がけたいです」(Tさん)

※「国内外実践型研修」は、世界情勢などによりプログラムが変更になる可能性がある。

▶︎陸前高田研修で語り部さんから震災遺構についてのお話を聞く様子

『日経新聞』をテキストに「今」から「未来」を読み解き思考力を養成

「校長HR」では、渡邉校長先生が当日の『日経新聞』から選んだ記事を解説。記事を通して経済の仕組みやルールを知り、ディスカッションなども行うことで、物事を根本的、多面的、長期的に捉える力が育まれていく。「校長HR」は、中学の3学年が一堂に会して授業を受ける。中1にとっては聞き慣れない専門用語もたくさん出てくるが、わからないながらも聞く経験を積み重ねていくことで、自然に「プライマリーバランス」や「損益分岐」などの言葉を使って語れるようになり、世界に目を向けた考え方ができるようになるという。Iさん(中3)は、2026年5月に取り上げた「日経平均最高値」に関する記事について次のように振り返る。

▶︎校長HRの様子

「日経平均株価が高くなりましたが、AIや半導体に関わる企業の株価が上がって、それ以外はあまり上がっていないという記事でした。記事を読んで、校長先生の解説を聞き、今はものすごい勢いでAIや半導体の技術が発展していて、世界が変わりつつあることがわかりました。株価の動きから、技術的な面でも時代の転換期が来ていると知ることができたので、印象に残っています」(Iさん)

▶︎自習

Tさん(中3)は、『日経新聞』の記事から「長期金利」について興味を持ったという。

「国が国債を発行すると、国債の購入者に対し利息を支払わなければなりません。その利回りが長期金利の指標となります。今、日本だけでなく、世界でも金利がどんどん上がっていますが、長期金利が上がることは、国の信頼がなくなっていることを意味します。金利が上がっている原因は、中東情勢による原油高、日本でも問題となっているインフレ、そして2020年頃から新型コロナ対策として各国で行われた大規模な金融緩和などです。日本以外でも、様々な国が経済的に追い込まれていると知りました。僕にできることはまだ多くありませんが、日本のことだけでなく、海外のことについてもニュースやインターネットで調べて情報収集して、情報を発信する機会をもっと増やしていきたいです」(Tさん)

▶︎学校説明会で校長HRでの学びについて語るTさん

『論語』から学ぶ「世界人財」に必要な人格や普遍的な人間の価値観

人としての生き方やリーダーシップなどについて、中国の思想家・孔子の教えがまとめられている『論語』は、約2,500年前の書物でありながら現代にも通用性を持つ。渡邉校長先生は「校長HR」でこれをテキストとし、生き方や考え方を生徒たちに問いかけながら6年間授業を行う。「iP class」の生徒だけが体験できる、「世界人財」に必要な人間力を形成するための授業だ。Tさん(中3)は、これまで学んだ『論語』の中から、印象に残っている話を語ってくれた。

「ある村に羊を盗んだ人がいて、その人の子どもは父親が盗んだことを正直に訴え出たので、それはよいことだと言った人がいました。すると孔子は、父は子のために事実を隠し、子は父のために隠すものだから、そういった気持ちを偽らないことこそが本当の正直だと考えると言ったんです。この話を通して、人間関係って難しいなと思いました。教科書に載っているような単純なものではなくてもっと複雑だから、人の気持ちの深いところまで考えたりして、人間関係をもっと大切にしていきたいです」(Tさん)

医師を目指しているTさんは、今年になって新たな夢が加わったという。

「将来の夢は、世界の医療技術を底上げすることですが、それだけでなく、自分自身が1つのモデルとなれるような幸せな人生を送るという夢も今年になって加わりました。そのためにも勉強を頑張っていますが、大学受験に向けた受験勉強をずっとこなしているという気持ちではなく、将来やりたいことを実現するために、全力で勉強しています。ですから、5教科だけでなく、道徳的なことや倫理、宗教系にも興味を持って学んでいます。中学受験の勉強も今後のためにきっと役立つので、それを心に留めて受験生の皆さんも頑張ってください」(Tさん)

<取材を終えて>
中学生が1人で『日経新聞』に目を通すのは難しいが、「校長HR」という形で積み重ねていくことができるので、3年目になるとかなりの知識が身についていることが伝わってきた。毎回、その日の新聞から記事を選んでいるので、教科書と違ってタイムリーな話題から経済について学ぶことができるのも大きな魅力だ。『論語』の授業も、Tさんのように人間関係について考えるきっかけになる貴重な機会だと感じた。なお、iP classの合格が出る入試は、2月1日午後、2月3日午後、2月4日午前の3回。iP classを志望する方は、学校ホームページで入試日程や出願方法などの詳細を確認してほしい。

▶︎iP classについてはこちら

▶︎面談

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