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デジタルパンフレット

スクール特集(帝京中学校の特色のある教育 #2)

難関大学を目指しながら、全力で部活や行事も楽しめる「一貫特進コース」

帝京中学校の「一貫特進コース」は、様々な経験を通して主体性を伸ばしながら難関大学を目指す。複数の部活動に所属し、勉強と部活動を両立させている生徒を取材した。

帝京中学校では、入学時から「一貫特進コース」「一貫進学コース」「インターナショナルコース」に分かれて学ぶ。仲間たちと切磋琢磨しながら難関大学を目指す「一貫特進コース」の特色について、同コース主任の清水慶太先生と中3の生徒に話を聞いた。

「一貫特進コース」も部活動への参加を推奨

「一貫特進コース」の主任に就任して4年目となる清水先生は、同コースの時間割やカリキュラムなどの改革を進めてきた。難関大学に現役で合格することを目標としているが、行事や部活動は、自主自立の生活力、人間関係の構築力、豊かな人間性を養うための重要な活動だと考えているので、他コースと同様に参加を推奨しているという。

「高い目標を目指すコースではありますが、勉強嫌いにならないように時間割やカリキュラムを組んでいます。大学では能動的な学びへとステージが変わっていくので、高校卒業後も伸びていける力を育むことが重要です。本コース独自の校外学習をはじめとする様々な経験を通して好奇心を刺激しながら、能動的な学びに向けて主体性を伸ばしていきます。また、一般選抜で難関大学を受験するとなると、メンタルの強さも必要です。部活動は、コミュニケーション力や人間力を向上させる重要な場でもあるので、一貫特進コースでも部活動への参加を推奨しています。実際に、強化指定クラブとなっているサッカー部やバスケットボール部で活動している生徒もいますし、複数の部に所属している生徒もいます」(清水先生)

カリキュラムとしては、中3で高校の数Ⅰ、数A、化学基礎の単位認定を行うため、中1から「一貫進学コース」と比べて進度が速くなっている。しかし、中3の数学は習熟度別で授業を行うなど、より細やかな指導やフォローが可能な体制を整えているので安心してほしいと清水先生は語る。

「本校は1コマが45分授業なので、授業時間をフルに活用できるように、英語・数学・漢字などの小テストを10分あるホームルームの中で実施しています。成績に入るテストなので適度な緊張感がありますが、早く登校する必要はありません。各教科担当と担任が連携しています。学校全体として指名補習も行っており、苦手分野で伸び悩む生徒がいれば放課後や長期休暇中に個別にサポートします。一貫進学コースからの移動については、生徒の希望や学力を考慮しながら柔軟に対応しています」(清水先生)

▶︎一貫特進コース主任 清水慶太先生

貴重な体験で好奇心を刺激する「サイエンスツアー」

同コース独自の校外学習として、「東大キャンパスツアー」(高校)や「サイエンスツアー」(中3・高1)を実施している。

「サイエンスツアーは年度によって訪問する施設が変わりますが、茨城県つくば市にある研究機関などを訪れます。高1は1泊しますが、中3は日帰りです。2025年度は、中3がJAXA筑波宇宙センター、地質標本館、筑波実験植物園、高1が防災科学技術研究所、筑波実験植物園、物質・材料研究機構、AIST-Cube、筑波大学、高エネルギー加速器研究機構を訪れました。大学で授業を受けたり、様々な専門分野に触れる機会を作り、1人でも多くの生徒が面白さを感じられるようにプログラムを組んでいます。筑波実験植物園では、普段は公開されていない食虫植物の解剖を特別に見せていただきました。物質・材料機構研究所でファイバフューズ実験が目の前で行われたことなどに刺激を受け、理科の勉強に意欲的に取り組むようになった生徒もおり、こうした体験の大切さを感じています。海外研修は希望制ですが、昨年は高2がハワイ島とオアフ島を訪れ、2グループに分かれて生態学と火山学のSTEM教育プログラムを実施したり、ハワイ大学で現地の大学生との自主研修などを行いました。来年度には、訪問地を変え、ハーバード大学・マサチューセッツ工科大学等を訪問する研修を実施する予定です。各訪問先で専門的な学びに触れることは、学部や大学選びにもつながっていきます」(清水先生) 

同コースは難関大学を目標としているが、一般選抜での受験に限定しているわけではないという。

「近年、大学入試が大きく変わってきており、大学入学者の半数以上が年内入試で受験しています。そのような背景もあり、本コースでも一般選抜だけとは考えていません。例えば、東京理科大学に総合型選抜で進学したり、東京医科大学に学校推薦型選抜で進学した卒業生もいます。推薦であっても英語の論文があるなど、本コースの生徒が挑む年内入試はハイレベルです。一般選抜に向けて学力を伸ばした上で、希望する大学や学部などに応じて柔軟に対応していきます。今年3月に卒業した生徒は、現役で医学部や早稲田の理系学部、海外大学などに合格していますし、昨年は、最難関レベルの北海道大学に合格した生徒もいました。難関大学というとGMARCH以上というイメージがありますが、医学部や薬学部などは他大学でもGMARCH以上のレベルであったりするので、GMARCH以上の大学という括りではなく、生徒それぞれの第1志望に合格できるように、しっかりとサポートしていきます」(清水先生)

「一貫特進コース」の生徒にインタビュー

Sさん(中3 野球部・合唱部に所属)
Kさん(中3 華道部・合唱部・美術部・演劇同好会に所属)

――中学受験でこの学校を選んだ理由を教えてください。

Sさん 家から通いやすかったことと、野球をやっていたので野球部が有名な学校ということで関心があり、文化祭に来てみました。部活動の出し物はそれぞれに個性が出ていて、みんな自分のやりたいことを突きつめているのが魅力的だなと感じました。特に、合唱部の歌声が美しかったことが印象に残っています。 

Kさん 私も文化祭に来てみて、生徒や先生方がみんな明るくて、活力がみなぎっていると感じました。自分を表現してもそれぞれの個性が相殺されるのではなく、個々の良さが活かされて伸長していることが伝わってきました。高校のアスリートコースが屋台を出していて、テレビで見る甲子園やサッカーの大会で活躍しているようなスポーツ選手が、目の前で焼き鳥などを焼いているのも新鮮で興味深かったです。先生方もお店を出している学校は、他ではあまりないと思うので印象に残っています。オープンスクールやクラブ体験にも来ましたが、この部活に入ったら楽しいだろうなというビジョンが見えてきたので受験しました。

▶︎Sさん

――「一貫特進コース」を選んだ理由を教えてください。

Sさん できるだけレベルの高いところを目指したかったので、「一貫特進コース」を選びました。

Kさん 入試では特進の合格点に達していたのですが、特進での勉強に自信がなかったので1年次は進学コースで学んでいました。1年間過ごす中でクラスの雰囲気などが自分には特進の方が合っているように思い、勉強にも自信が持てるようになっていたので先生に相談して、2年生から特進に変わりました。

▶︎Kさん

――「一貫特進コース」の雰囲気や授業はどのような感じですか?

Sさん 毎朝ホームルームで朝テストを行っているのですが、高校や大学を見据えた学びだと感じています。計画的に勉強する助けにもなっていて、受験にも活かされると思います。今日の朝は、漢字テストが20問ぐらい出されました。僕は早めに登校して、勉強してから朝テストに臨むこともあります。朝テストがあると、緊張感もあって勉強のスイッチが入るので、1時間目に入っていきやすいです。

Kさん 私たちの学年は特進が15人なので、お互いの顔を見ながら授業を受けられ、頭にも入ってきやすいです。先生から意見を求められる1人あたりの回数も多いですし、自分の意見も発信しやすいので、授業に参加しているという感覚がより強く感じられます。先生と生徒全員の一体感もあり、より好奇心がくすぐられる環境です。夢や希望を否定せずに受け入れてくれて、夢への1歩を踏み出すためのサポートも細やかだと感じます。

――部活動について教えてください。

Kさん 私は4つの部に所属しています。祖母が茶道の師範で、父も茶道をやっているので日本文化に興味があり、私はお花が好きなので華道部に入りました。部活動では違うクラスの人とも友達になれて、先輩とも交流できるので入ってよかったです。入学後の部活紹介では、合唱部の綺麗な歌声と一体感のある発表が趣味の域を超えていると感じました。私自身は歌が苦手でしたが、苦手でも大丈夫と言ってもらえたので合唱部でも活動しています。文化祭で合唱部の発表をクラスの人に見てほしかったので声をかけたら、Sさんが見に来てくれて「よかったよ」と言ってくれたのが嬉しかったです。男子が少ないので誘ってみたら、入部してくれました。

Sさん 小学生の頃からピアノをやっていて、音楽全般が好きです。友達と合唱部の発表を聞きに行って感銘を受けていたところに、Kさんに誘われたので入部しました。入ってみたら雰囲気もよく、僕にとっての憩いの場というか、心のよりどころになっています。もともと入っていた野球部の活動が週3日、合唱部が週2日ですが、1日だけ両方の活動日が重なってしまいました。大会前は野球部の方に出て、それ以外は合唱部に出るようにしていますが、兼部できるように柔軟に対応してもらえるので、どちらも楽しく活動できています。

Kさん 華道部と合唱部に加えて、2年生のときに美術部に入部しました。美術部の人が描いた文化祭のポスターが素敵だったので、そのような作品を身近で見られたら勉強になると思ったからです。さらに、私が中心となって演劇同好会をつくりました。私は絵を描くのが好きで、アニメや漫画を見るのも好きです。自分の好きな漫画が2.5次元舞台やミュージカルとして上演されたのを見て、3次元に投影された主人公たちの人生を追体験しているようでとても面白いと思ったのです。それで、自分でもやってみたらさらに得るものがあるのではと思って、先生に相談しました。友人も賛同してくれて同好会の人数を集められたので、演劇同好会として活動しています。華道部での活動が難しくなってしまったのですが、師範の先生が休部で様子をみたらどうかと言ってくださり、クリスマスリース作りといった特別な活動のときだけ参加するなどして、4つの部活動を楽しめています。

――将来についてはどのように考えていますか?

Sさん 今はまだ職業などは決めていませんが、両親が海外出身なので世界や言語に興味があります。日本とは全く違う文化に飛び込んで、何かしてみたいです。

Kさん 一般的には難しいと言われますが、漫画家になりたいと思っています。集英社がグループ学習などで訪問を希望する中学生向けに会社見学を実施していると知り、先生に相談して夏休みに行けることになりました。個人では申し込めないので、とても楽しみです。漫画を描くためのGペンや用紙も買って、賞に応募してみようという気持ちにもなりました。美術系に関心があるので、品川女子学院で開催された「U Tokyo College of Designについての講演会」にも参加しました。東大に新しくできる学部の説明会で、AIとミュージアムの未来についての話が興味深かったです。

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Sさん 様々なバックグラウンドや目標を持った生徒一人ひとりに合わせて、柔軟に対応してくれるところがいいなと思っています。

Kさん 幼少期に描いていたような夢は、大人になるにつれて周りから否定されたり、自分でも難しいと思って諦めてしまいがちです。この学校はそのような夢でもネガティブな面を言わずに、「向いているかもね」などと受け止めて道を探すためのサポートをしてくれます。部活動の種類も多いので、自分らしく、自分が自分として楽しむことができるのがいいなと思っています。

<取材を終えて>
同好会をつくったり、集英社の会社見学ができるように教員に掛け合うなど、Kさんは主体的に行動している。Sさんも、野球部と合唱部という2つの部活動で様々な経験を通して、チームプレイや感性などに磨きをかけている。難関大学を目指すコースで兼部している生徒がいることに驚いたが、2人とも勉強と両立させて、学校生活を楽しんでいることが伝わってきた。兼部や大学受験の選抜方法など、様々な面で生徒の希望に合わせて柔軟に対応している点も大きな魅力であると感じた。

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