音楽が軸にあるからこそ実現できる教育
スタディが注目する「国立音楽大学附属中学校」のポイント
社会の変革が急速に進む時代になり、その変革に対応する柔軟性や、様々な課題に対して他者とコミュニケーションを取って協調しながらも解決策を主体的に考えて行動できる力、新たな価値を創造する力などが求められている。同校は戦後間もない1949年に文教都市国立に創立し、「音楽を学び、音楽で人を育てる」教育をしてきた。特に「アンサンブル」の体験により、社会の変革に対応する力が身につき人間的に成長し、音楽だけでなく様々な分野で卒業生が活躍している。この経験から、基礎学力を身につけながら、音楽の専門的な知識と技術も学ぶ「演奏・創作コース」と、これから音楽を学びたい人や教養として音楽を学び、社会で必要とされる課題解決力や主体性などの能力を身につけたい人向けの「総合表現コース」の2コースを設けた。生徒は混合クラスで刺激し合って学んでいる。
「演奏・創作コース」の生徒は音楽を通じて集中力や継続力を身につける。「総合表現コース」の生徒は多くの発表や音楽体験の機会を通して、思考力や発信力、課題解決力を磨いていく。一部を除いて両コースが同じ授業を受けるカリキュラムだからこそ、多様な考えを尊重し合えるようになり、コミュニケーション能力も高まっていく。「総合表現コース」は実技試験を課さない入試を実施するため、他校との併願もしやすい。