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武蔵野東中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(武蔵野東中学校の特色のある教育 #1)

高い進学実績を築く、少人数・習熟度別授業を基本とした独自の教育

3年間を通して「精神的な自立」を歩む過程を学校がしっかりサポート、自主学習も懇切に個別指導し受験に必要なすべてを対応、塾に通う必要のない独自の教育の特色とは?

独自の教育で高い進学実績を築く武蔵野東中学校

JR東小金井駅から徒歩7分の閑静な住宅街に、美しく快適なキャンパスを構える武蔵野東中学校。普通高校を持たない私立の中学校として人格教育に力を入れ、例年上位高校をはじめ人気校への進学実績を築いています。

2015年3月高校合格状況
<国  立>
筑波大学附属
<都立・県立> 
井草、国立、小金井北、国際、駒場、総合芸術、多摩科学技術、八王子東、日比谷、武蔵、武蔵野北、所沢(埼玉県立)
<私  立>
川越東(普通)、川越東(理数)、錦城(進学)、錦城(特進)、慶應義塾、慶應義塾志木、佼成学園、国学院大学久我山、国際基督教大学、駒澤大学、栄東(α)、栄東(東大医系)、狭山ヶ丘、渋谷教育学園幕張、聖徳学園、城北、城北埼玉校、白梅学園、成蹊、西武学園文理(エリート選抜東大)、西武学園文理(文理進学)、西武学園文理(理数)、西武台、大成、拓殖大学第一(特進)、拓殖大学第一(普通)、中央大学杉並、中央大学附属、帝京大学、東京農業大学第一、東京農業大学第二、桐朋、桐朋女子(音楽)、東洋(特進選抜)、東洋女子、豊島岡女子、日本工業大学駒場(特進)、日本工業大学駒場(理数特進)、日本大学第一、日本大学第二、日本大学櫻丘、日本大学鶴ヶ丘、八王子学園八王子(文理選抜)、八王子学園八王子(総合)、文化学園大学杉並(進学)、文化学園大学杉並(ダブルディプロマ)、文化学園大学杉並(特進)、宝仙学園(共学部理数インター)、宝仙学園(女子部)、星野(共学部)、星野(女子部)、堀越、明治大学付属中野、明治大学付属中野八王子、明治大学付属明治、明星(本科)、明星(MGS)、明法(特進)、立教英国学院、立教新座、立正大学付属立正(特進)、山梨学院、Cheltenham Secondary College

英語教育も充実しており、英検取得につながっています。3年生の97%が3級以上、65%が準2級以上(準1級5%、2級10%を含む)を取得しています。(以上2015年3月)

武蔵野東中学校は、同校の特色である少人数教育と独自の学習指導で、小学校でごく普通の成績だった子どもも入学後に大きく伸ばし、学力を確実にアップさせています。
また同校のもう一つの特色である、自閉症の生徒と健常の生徒がともに学校生活を送る「混合教育」の環境で、思春期を迎えた生徒たちは人間的にも大きく成長していきます。

今回、その教育の特色について取材しました

目標は「精神的な自立」~部活や行事も盛んな学校

本校の教育の目標は思春期における「精神的な自立」です。3年間の学校生活は、その「自立」の過程をしっかりと歩みます。中学3年生は最上級生として学校をまとめ、卒業後の進路も将来の目標にてらして自分で決めます。その過程を学校がしっかりサポートする、中学校までの学校だからこそできる教育であり、この点が中高一貫校とはっきり異なります。

学習指導については、人間としての成長に伴って学習も向上するという考えのもと、授業という“見えるカリキュラム”だけでなく、それ以外の時間の“見えないカリキュラム”も重視します。この二つの学びから、生徒たちは人間的に成長し、意欲を高め、学力も向上します。
見えないカリキュラムとして、盛んな学校行事、生徒会活動、部活などがあります。特に生徒会が中心となって企画・運営する行事は、かなりの充実度です。陸上部や体操部、ダンス部などは、全国トップクラスで活躍しています。

また武蔵野東学園の教育の特色として中学校も、開校以来、健常な生徒と自閉症の生徒との混合教育を行っています(自閉症児クラスは別入試・別課程)。クラスや授業は別ですが、行事、校外学習、毎朝10分間の清掃などはともに行います。この経験から双方の生徒たちが得るものはたいへん大きい。混合教育については、あとでお話ししましょう。

自習学習プランノートの活用

少人数教育・習熟度別授業

本校の基本は少人数教育です。中学校の全生徒数は290名。専任教員は41名。生徒7名につき教員1名が指導できる態勢で、これは他校にはない手厚さです。健常の生徒は各学年約60名で2クラス編成。教科によって次のように習熟度別授業を行います。

◆1、2年生の英語・数学
学年60名を特別コース、一般コース(上級)、一般コース(標準)の3分割。一般コースではネイティブ教員の英会話をさらに分割し、生徒10人の少人数授業を実施。

◆3年の5科と論文
5科(英語・数学・国語・理科・社会)は3分割。さらに国語の他に論文指導の授業を設け、これも3分割の習熟度別グループ編成。各グループにつき教員3名が担当し、作文や小論文など段階を踏んで懇切指導。

◆メンバーの入れ替え
1・2年生は年5回の定期テスト後に成績によってメンバーを入れ替え。同じく3年生も年4回の定期テスト後に入れ替え。

授業は先取り学習、オリジナル検定も

英語は2年生までに、国語・数学は3年1学期までに、理科・社会は3年前半までに中学の学習内容を終了させ、以降は高校入試に向けた学習を行います。
オリジナル教材や高校レベルの問題集などを使用します。3年生は進学学習として、上位私立高対応の入試問題集などを用いて教えます。
オリジナルの校内検定も生徒たちの励みです。年間8回行われる英単熟語検定(WIT)や、歴史用語検定などは、全学年共通問題の進級方式のテストです。漢字コンテスト、計算コンテストなども、学年を越えてチャレンジできる機会です。

3年生対象に特別進学学習・全学年で校内模試

以上のように少人数・習熟度別を基本とした3年間の授業カリキュラムによって、高校進学に対応する力を十分に身につけさせます。加えて、3年生は正課の授業のほかに、全員を対象とした「特別進学学習」を週3日実施します。

特別進学学習は6人~10人程度の少人数グループで行います。入試過去問題などを用いてグループや個人に応じて指導し、入試に至るまでしっかりと支えます。少人数・個別対応のこのシステムは、志望校合格に絶大な効果をもたらす重要な教育プログラムとなっています。
特別進学学習は受験準備に対応する時間ですが、生徒たちは意欲的に勉強しています。みんなで受験勉強するのが楽しいとの声が聞かれます。同じ志をもった仲間と指導熱心な教員と、和気あいあいと学んでいます。

このほか校内模試や長期休暇中の講習なども実施します。1、2年は校内模試を学期ごとに1回実施。3年生は毎月実施し、都内での実力と自己到達度を確認します。

受験に必要なすべては校内指導で十分に対応できるので、塾に通う必要はありません。学校の授業や「自主学習プランノート」、「自主学習ノート」に3年間きちんと取り組むことで、力が大きく伸びます。

自主学習を進めるためのしくみ~その1「自主学習プランノート」

はじめにお話ししたように、本校の目標は「自立」です。その意味で家庭学習が大切です。自らプランを立て、自ら学ぶよう指導します。その手立ての一つが「自習学習プランノート」です。本校オリジナルのスケジュールノートとして使用し、1週間ごとに学習計画を立て、それが達成できたか、毎日記入します。保護者のコメント欄もあります。

自習学習プランノートは毎朝担任に提出し、教員は生徒一人ひとりの学習状況を確かめ、アドバイスします。プランの立て直しをさせることもあります。自分の学習課題について、生徒に再度よく考えさせるためです。

自習学習プランノートは担任と生徒、保護者、三者の情報共有の場ともなっています。生徒はちょっとした悩み事なども書いてくる。それを教員や親がキャッチすることも大切です。

高校生になってもこのノートを本校に買いにくる卒業生がいます。大学受験のために使うのだと言います。

自主学習を進めるためのしくみ~その2「自主学習ノート」

「学習プランノート」と対になるものが「自主学習ノート」です。5科は、授業用ノートとは別に家庭学習用の自主学習ノートを作ります。予習復習、単元のまとめなど、自分でするべき学習について自ら考えながら、毎日このノートで勉強します。これによって勉強の仕方を身につけること、また自分に適した学習方法を身につけさせることがねらいです。

自主学習ノートは教科担当の教員に毎朝提出します。教員はこまかくチェックし、毎日コメントを書いて放課後に返却します。評価の仕方は教員それぞれ。生徒の励みになるよう、楽しいスタンプやシールを貼る先生もいます。

宿題は出さず、自主学習を懇切に指導

「自主学習プランノート」や「自主学習ノート」について、わが子はちゃんとできるだろうかと、不安を感じる親御さんもいるかもしれません。もちろん教員も子どもたちに何の手がかりも与えずに「さあ自分でやりなさい」というのではありません。

授業では教科書のほか問題集や教員作成のプリント教材などを活用しているので、それらをふまえて教員が家庭学習のポイントを教えます。小テストや定期テスト、模試、英検など具体的な学習目標もあります。生徒が自分で計画を立てられるように導くので、心配はいりません。

また本校では、いわゆるシラバスを生徒用と保護者用に分けて毎年作成し、全員に配布します。シラバスには5教科だけではなく全教科が含まれます。特に5科は詳細で、自主学習のしかたも具体的に記しています。

たとえば英語では、「自主学習の進め方」として教科書の予習復習のしかた、問題集の進め方、英検対策など具体的に示しています。
数学も同様です。数学では自主学習のノート例を示し、「進め方チャート」としてノートづくりについて詳しく説明します。
国語・社会・理科も同じように丁寧に自主学習について解説します。家庭で何をどう勉強したらいいか、これをみればわかるようになっています。

こうした態勢で「自主学習ノート」をもとに自主学習に取り組みます。それを毎日教科担当の教員がチェックする。つまり毎日個別指導を行っているわけです。だから本校では宿題は出しません。自分が何をするべきか、自分ではっきりと見えてきます。また生徒によって学習進度も異なります。自分の課題を把握し、それを解決してほしいと思います。

学び合う

友だちはどんなプランを立てて学んでいるでしょう。
それをみんなで共有するのが1学期に行う「自主学習プランノート」研修会です。学年ごとに、全員が互いのプランノートを閲覧し合います。
2学期は学年を超えて「自主学習プランノート」研修会を行います。ここでは、学年を越えてプランノートを閲覧し、3年生は1年生にアドバイスします。

こうした取り組みにより、生徒は大きく変わります。友だちや先輩から刺激を受け、意欲が向上します。プランの立て方も上達します。

新しい学びを追及する

「研究活動」
生徒一人ひとりの興味・関心がスタート地点です。興味を持ったことを調べてみると、新たな発見や疑問が表れます。調べ学習に終わらせず、自ら「問い」を設定し、仮説を立てたり実証してみたりして、オリジナルな「答え」を導き出し、訴求力のある表現をしていくのが「研究活動」の目指すところです。資料の収集方法や資料価値の検討、適切な資料引用の方法など、研究を通して学ぶことは、中学卒業後に必要となってくる学術レポートの作成やプレゼンテーション能力の向上へと発展していきます。1,2年生全員が取り組み、2年生は学園祭で展示発表します。

立ち止まって自分をみつける「生命科」の授業

武蔵野東中学校の教育の根底には人格教育があり、独自の教科として「生命科」の授業が設置されています。
「自分の存在の重さを知り、他人の命の重さも感じることの出来る生徒」であることを願い、週1時間の授業では、友人関係のことから命の尊厳、平和についてなど幅広いテーマについて、発表や意見交換をします。3年間で7つのテーマが設定されていますが、最新の出来事などもまじえ、生徒たちの心に響く題材を取り入れながら毎回が生きた授業になるように進められています。

決まった答えのない事柄について、生徒と先生方が共に考えを深め、心を耕す有意義な時間です。これから長い人生を歩む中学生の時期にこそ、大切にしたい学びです。

「生命科」の授業風景

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