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みそのじょがくいん

聖園女学院中学校 

スクール特集(聖園女学院中学校の特色のある教育 #3)

オンラインによる心のケアと学習指導でコロナ禍を乗り切る

新型コロナウィルス感染拡大に伴う休校期間、聖園女学院ではオンラインシステムを活用し、生徒たちの生活面、学習面を手厚くサポート。その取り組みを取材した。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、神奈川県下の学校は、5月末日まで休校の措置をとった。聖園女学院中学校・高等学校はその間、オンラインシステムを利用し、生徒たちの心と生活リズムの安定を第一に学力保証に取り組んできたという。中学2年の担任で社会科教諭の斉藤先生に、休校期間の対応とその時の経験を活かした今後の教育活動について話を聞いた。

Classiでコメントのやり取りと課題を配信

新学期の開始直後に休校を余儀なくされた同校が、真っ先に取り組んだのが教員と生徒のつながりを確保することだった。同校ではICT教育の一環として生徒全員がiPadを保有していたため、クラウドサービス「Classi」を使い、その中の機能の1つ、ポートフォリオを介してコメントのやり取りを開始した。
「本校は、『聖園ノート』といって日々のスケジュール管理や学習記録を書くノートを全校生徒に配り、自己管理を指導しています。休校中は、聖園ノートの代わりにClassiを使い、1週間に1度担任に提出し振り返りをしました。教員は、生徒たちの自宅の様子を把握し、悩みや相談に応じたり励ましの言葉を送ったりして、不安やストレスを抱え込まないように努めました」と斉藤先生は話す。
学習においてもClassiを利用し、各教科の課題を配信した。先生たちは生徒が提出した課題を添削し、返却する際も頑張りを認めるコメントを添えたそうだ。

▶︎斉藤先生

▶︎オンラインホームルームで寄せ書きした「6月の目標」

オンラインの朝礼と授業で生活のリズムを保つ

5月からは、ビデオ会議アプリ「Zoom」を使ったオンライン授業も開始した。「教員にとっても初めての試みだったので、教員だけのサポートグループをClassi上に作り、Zoomの使い方に詳しい先生がマニュアルを作成するなど準備を進めました。また、講師を含め、すべての先生が参加して操作確認や情報共有を行いました」と斉藤先生は振り返る。
 まずは4月27日から3日間、オンラインの接続テストを兼ねてホームルームを実施。うまくつながらない生徒には、「まだテストの段階だから大丈夫だよ」と声をかけて対応し、全員の接続が確認できるとゴールデンウィーク明けの5月8日から授業(中学1年生はオリエンテーション)をスタートした。
「1日の流れとして、朝8時30分にホームルームを行い、午前に授業、午後は課題や自習、面談をするというスケジュールを組みました。生徒たちの生活リズムを保つことを一番に考え、私のクラスでは毎朝のホームルームで全員に午後の予定をチャットで宣言してもらいました。学習でも運動でも今はまっていることでもいいので、自分で時間の作り方を考えてもらいたかったからです」

オンラインを利用した多様な学びを展開

オンライン授業は、生徒たちの集中力などを考慮して、1コマ30分間に設定し、その後に質問の時間を設けた。「やはり画面を凝視する授業は疲れると思うので、こちらも伝える内容を絞り込み、生徒が発信する時間を増やすようにしました。Zoomのチャット機能を使えば意見の共有も図れます。そして、通常の対面授業ではあまり発言しない生徒もチャットなら気兼ねなく発言できることにも気付きました。また、教員サイドでは、普段、板書して伝える内容を手元で見せられるのが便利でしたね」と斉藤先生はオンラインならではのメリットを語る。
また、リアルタイムで解説をする授業以外にも、Classiに配信した授業動画を先に生徒たちに見てもらい、当日は質問や意見交換をする反転授業も行われた。斉藤先生は、中2と高3の日本史の授業を受け持ち、「中2では、リアルタイムの解説と意見共有をする授業を行い、高3は大学受験も控えているので反転授業を実施して、当日は動画に載せていない内容や資料の読み取りの解説などをした」と言う。

さらに、大学生のメンターが学習のサポートをしてくれるオンライン自習室や、ネイティブ教員と会話を楽しむオンラインMEA(Misono English Academy)も実施された。自習室で質問をする際、ブレイクアウトルームを利用すると、1対1で教えてもらうことが可能だ。休憩時間には、同じ学年の生徒が顔を合わせられるように、メンターが調整することもあり、特に中1は、ここで初めて友だちができたという生徒もいたという。オンラインMEAも多数の生徒が参加。通常のMEAは中高一緒に行っているが、休校期間は中学と高校を別の時間帯に分けたそうだ。生徒たちが手軽にオンラインシステムを利用し、自分の学びに活かしている様子が伺える。

オンライン授業の経験を活かし、次の教育活動へ

緊急事態宣言が解除されると、6月3日から分散登校が始まった。3日間はホームルームのみ行い、8日から授業を開始。最初の2週間は出席番号の奇数と偶数に分かれ、22日から通常登校となった。
 休校期間のリモートでのやり取りや授業を経て、斉藤先生は、「今後も社会において、オンラインの利用は、さらに拡大すると思います。また、画面越しであっても、今以上に自分を表現することが求められる。今回の経験を活かして、伝える力をもっと育てていきたいですね」と抱負を語る。
 「また、これからもClassiのアンケート機能を使用し、授業の組み立てに役立てたり、文字であれば積極的に表現できる生徒がいたことを踏まえ、学び方の選択肢を広げてみたり以前と違う取り組みをしていきたいと考えています」

 同校が力を入れている探究学習でも「ICTを活用しながら、課題を解決する力や考えを伝える力を育成したい」と斉藤先生は話す。「中2では、企業インターンというプロジェクト型の学習を実施し、企業から受けた指令をグループごとに企画し、最後はプレゼンテーションを行っています。また、現在は企業においてもチームで協働して、他者の意見を受け入れながらアイデアを形にする取り組みが求められています。生徒たちには、企業インターンの体験を通してアイデアを表現する力、価値を創造する力を身につけてほしいと思います」

聖園女学院では、コロナ対策で培った経験を、新たな教育活動へと展開している。

<取材の補足と感想>
休校期間のリモート対応で、同校がもっとも重視したのが、生徒たちの心の安定と生活のマネージメントだった。まずはオンラインでつながっていることで安心感をもってもらい、面談やClassiの振り返りであげられた不安や悩みを拾い上げ、学級通信や保健だよりにまとめて発信をしたそうだ。学習面も含め、同校の手厚い教育指導が、コロナ禍でも発揮されていたことを再確認した取材だった。

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