＜オーダーメイド時間割できめ細かくサポート＞
啓明学園は、1940年に帰国生のために設立された伝統校。帰国生教育のパイオニアとして、これまでに40カ国以上の国から帰国生や外国籍の生徒を受け入れている。海外からの帰国生だけでなく、国内インターナショナル校出身者、国際結婚家庭や外国籍の生徒を「国際生」とし、学園全体での国際生の割合は約30％。数カ国での生活を経験して帰国したケースも多く、出身国も多様である。そのような生徒一人ひとりが持つ言語や文化を尊重し、個別の習熟度に合わせて学力の向上を支えていく。国際生は全員、一般生と同じホームルームクラスに在籍し、必要に応じて「国際学級」の取り出し授業を教科（国語・数学・理科・社会）ごとに実施。出願時に提出した書類とプレインタビューなどをもとに、一人ひとりの言語力・学習歴に合わせて科目ごとにクラスを決めて、「オーダーメイド時間割」を作成する。

＜国際学級には専属スタッフを配置＞
国際学級で大切にしていることは、「自己肯定感を育む」「ピアサポート（仲間同士の支え合い）」「ことば全体を支える」という3点。日本での生活に不安を持つ生徒も、これまでの経験をプラスに感じられるように、現状に合わせた目標を個別に設定して達成感を積み重ねていく。日本語が第一言語ではない生徒は、「日本語コース」で専属の日本語教師により生活に必要な日本語から学ぶこともできる。取り出し授業を行う国際学級では、複数の学年がスペースを共有。学年を越えて共通項を見つけ、同じ経験をした生徒同士が支え合えるように教員がサポートする。国際学級には専属スタッフを配置し、「生徒たちの成長を促すためには、複数言語を切り離すことはできない」という考えのもとで教育を行っている。日本語の力だけにとらわれず、英語や母語のレベルも視野に入れて生徒たちの成長を見ていく。

＜進路の選択肢を広げる語学力＞
英語の授業は習熟度別に行われ、上位の「国際英語クラス」の中でもHクラス（Honours Class）とRクラス（Regular Class）に分かれる。どちらもネイティブ教師が担当し、海外の教材を中心とした学習を行う。「国際英語クラス」のレベルは高く、高3の英検準1級取得率(2018年度～2019年度)はHクラスで約9割、Rクラスで約7割。さらに、Hクラスの約7割が英検1級を取得している。英語圏以外の国・地域からの国際生には、その言語を維持・伸長するための「外国語保持クラス」があり、フランス語、ドイツ語、コリア語、中国語、スペイン語などの授業が受講できる。大学に進学する際も、英語力の高さや複数言語を習得していることが強みとなり、推薦・一般を問わず難関大学へ多数の合格者を出している。UPPA（海外協定大学推薦制度）を利用すれば、イギリスとアメリカの指定校（20の大学）へ学内推薦で受験することができ、国内受験の結果を待って進路を決定するグローバル併願も可能。

＜ラウンドスクエア加盟校＞
世界50カ国の私立学校220校以上が加盟している私立学校連盟・ラウンドスクエアに、2018年に正式加盟した。同校が主催する「Baraza in Summer」では、地域の小学生などを招き、英語を使ったイベントを開催。年数回行われるこの「Beraza」は、国際生と一般生が一緒に協働する場でもあり、英語を使いながらリーダーシップを発揮できる機会でもある。加盟校同士でZoomを使ったイベントも開催し、交換留学制度などでも国境を越えた交流を深めている。

［受験資格］
次のいずれかの要件に該当する者
1. 1年以上海外に滞在し、原則として帰国後3年以内の者、あるいは1年以上の海外在住の後、帰国する予定の者
2. 国内インターナショナルスクールに2年以上在籍している者
3. 多言語環境にある者
4. 1年以上合法的に滞在できる外国籍の者
※出願資格確認のため、プレインタビューが必須。
※随時編入が可能。試験の日程と合わない場合などは相談に応じる。
※入学後にオーダーメイド時間割を作成する際にも、出願書類やプレインタビューが重要な役割を果たす。

［募集人数］
50名（一般入試第1回に含む）

［試験科目］
●英語型
英語筆記試験（リスニングあり）
※英検2級保持者は、スコアレポートを提出すれば免除。
エッセイ
日本語作文（または日本語能力に応じた試験）
英語面接
●日本語型
国語
算数
●外国語型
外国語（学習言語）作文
日本語作文（または日本語能力に応じた試験）
外国語面接
※外国語型は翻訳者を手配して行うため、どの言語にも対応。
　　　　 　　　　

入試日程

※帰国困難者の方は、同校へご相談ください。

※新型コロナウイルスの感染状況等により、日程が変更となる可能性があります。各学校のHP等で最新の情報をご確認ください。