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立正大学付属立正中学校
スペシャルレポート 7

個々に対応した進学指導とサポート体制。
一人ひとりの志望大学合格を実現!

公開日:2022.6.9

近年、国公立や難関私立大学をはじめ、好調な進学実績をあげている立正大学付属立正中学校・高等学校。この春には、初の京都大学の合格者も誕生した。その卒業生のインタビューも交え、同校の進学指導やサポート体制についてレポートする。

Index

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上位大学進学を目指す「特別進学クラス」

立正大学付属中学校・高等学校は、中学2年次から「進学クラス」と「特別進学クラス」の2種類のクラスを編成。高校2年次以降は、進学・特進(特別進学)ともに文系と理系にクラスを分け、一人ひとりの希望進路に応じた指導を行っている。今回は京都大学経済学部に合格者を出した「特進文系クラス」に焦点を当て、担任を務めていた横野祐先生に、同校の進学指導やサポート体制について話を聞いた。

多種多様な講座で大学進学をサポート

「特別進学クラス」は、国公立や難関私立大学の進学を目指し、高1から大学入試問題に取り組むなど早い段階から受験を意識した指導を実施。高2からは平日7時間の授業以外にも、放課後や早朝に補習や補講を適宜設けて学力の向上を図っている。長期休暇中も、進学・特進それぞれのクラスを対象とした講座を開き、高3では共通テストや推薦入試の対策、文系であれば志望大学のレベルに沿った現代文、古文の講座など、理系では数学や理科の演習というように多種多様な特別講座を展開。少人数の講座も多くあり、きめ細やかな指導を行っている。

横野祐先生

通常のカリキュラムに組み込まれた選択授業でも、英語のライティング・スピーキングや小論文などの入試対策講座を設置し、生徒たちは必要に応じて受講している。今年4月に、京都大学に進学した園田信大さんは、共通テストや二次試験で数学が必要になるため、選択授業(※日本史や世界史などの社会科系と数学)では数学を選択。「たまたまその学年の特進文系で、数学を選んだのは彼一人だったので、京大対策の個人講習となりました」と数学科の教諭である横野先生は話す。

さらに同校では、個人面談を頻繁に行っている。「高1の時点でも、夏休み前に2回、年間5~6回は面談をしています。学力が停滞している生徒には、『こういう勉強をしたほうがいいよ』などとアドバイスをしたり、高2から文理に分かれるので、生徒の希望を聞きながら一緒に進路を考えます。高2以降は、模試の成績などを見て、大学受験に向けて具体的に話し合いをしていきます。講座も含め、個々に応じた学習指導や進学指導をしているのは、本校の特色だと言えますね」

クラスで切磋琢磨し、団体戦で大学受験に臨む

横野先生は、園田さんを高1から3年間、担任として指導してきた。「正直なところ、高1の頃は、突出して成績が良かったわけではありません。ただ、本人が京大の経済学部を志望していたので、文系の選択と、選択授業では数学を履修することを勧めましたが、高2になっても、合格からは程遠い状況でした。面談では、冗談交じりに合格率を消費税に例え、『3パーセントぐらいかな』、『10パーセントまで上がってきたぞ』と言っていたぐらいです。しかし、高3からぐんぐん学力が上がり、夏前には50パーセントを超えました。その時のアドバイスは、『京大に現役合格をしたいのなら、関東圏の私大を考えずに、京大一本に絞った勉強をしたほうがよい』というものでした。そうして夏に受けた京大オープン模試で、A判定が出たのです」

園田さんが京大に合格した要因について、横野先生は、「本人の努力はもちろんのこと、成績が振るわない時も京大志望を貫き、自分を信じて勉強を続けたメンタルの強さもあります。そして、切磋琢磨できるクラスの雰囲気も大きかったですね」と言う。「彼は数学が得意だったものの、国語があまり得意ではありませんでした。クラスには文系科目に強い生徒が多くいたので、彼らから刺激を受けたり、一緒に朝の補習を受けたりして、自分の勉強の励みにしていたと思います。よく大学受験は団体戦と言いますが、現役生は学校生活を共にする仲間がいてを学習をサポートする教員も身近にいる。そこが既卒生との違いかもしれません」

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中学で身につけた自学力を進学力

同校は、6年間を3つのステージに分けて学習を指導し、中1・2年生は「基礎学力の徹底」、中3・高1生は「基礎学力の強化」、高2・3年生は「学力の向上と応用力の養成」を目標に設定している。中学入学生は一部の教科で授業の先取りも行い、高校入学生と学習進度を合わせるために、高1は進学・特進とも別クラスを設置し、高2から混合となる。

横野先生によると、「中学入学生の強みは、中学から高校へスムーズに学習が移行できることと、進路指導も中3の段階から先を見据えて行えることです」と話す。「大学受験を控えた生徒を見ていると、中3・高1の重要性を感じます。学力の問題もそうですが、その時期に自分から学習する姿勢や習慣を身に付けられているからです。本校は、中1から手帳を活用した自己管理や、模試の振り返り学習などを行い、自学自習の習慣を徹底させています。たとえ毎日の勉強時間がそれほど多くなくても、自学が習慣化されていれば、大学受験に本腰を入れる時に、無理なく時間を増やすことができます。それを高2からやろうと思っても、なかなか難しい。最終的に大学受験を制覇するには、自分から勉強するほかなく、そのためには中学で自学の力を付けておくことが大切なのです」

また、同校は中学で基礎学力をしっかり定着させるために、英語と数学の習熟度別授業や、少人数制の英会話授業などを実施。そのほか、苦手科目を克服するためのフォローアップ講習、学びのレベルに応じた国語・数学・英語の講座を長期休暇中に開講している。加えて特進クラスでは、放課後に発展的な内容の補習を行い、大学入試に直結する実践力を養っている。

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京大に合格した卒業生にインタビュー

園田信大さんは同校に中学から入学し、現役で京都大学に進学。受験までどのような道のりを歩んできたのか、オンラインでインタビューをした。

―― 京都大学の進学を目指そうと決めた時期、理由を教えてください。

中3の時から京大を志望校に決めていました。理由は京都に住んでみたい、京美人に会ってみたい(笑)というものでしたが…。その頃から投資や金融に興味があり、京大経済学部に進学しようという考えは、最後まで変わりませんでした。

園田信大さん(京都大学経済学部1年生)

―― 高1の頃は合格の可能性が高くなかったとお聞きしましたが、どう乗り越えてきたのでしょうか。

そうですね。確かに可能性は低かったけれども、焦ってはいませんでした。今もよく覚えているのですが、高2の秋の進研模試で、数学が満点だったものの、横野先生から「これだけでは京大に通らない。今の合格の確率は初期の消費税より低い」と言われました。さすがに「やばいな」と思い、同時に「見返してやるぞ」と火がつきました。それまでは平日2時間、休日も4時間ぐらいしか勉強していなかったのですが、毎日7時間くらい机に向かうようになりました。

―― 受験勉強を頑張り続けることができた理由、またモチベーションは何だったのでしょうか。

中学では水泳部に所属していて、結構、練習がハードでした。それに比べたら、勉強は筋肉痛にもならないし(笑)、楽なほうです。3年間、部活をやり遂げたことで、根性が付いたのかもしれません。また、周りの友だちも真剣に受験勉強をしていたので、自分も自然に頑張ろうという気持ちになった。いよいよ受験の追い込みになった時、横野先生から、「最後は人のために勉強しろ。これまでお世話になってきた人のために頑張れ」と声をかけられ、そのこともモチベーションになりました。 そして、二次試験を受けに京都へ行く時、クラスの友だちが東京駅まで見送りにきてくれました。嬉しかったし、励みになりましたね。

―― 学校の進学指導について、感想を教えてください。

みんなの学力を伸ばしたい、それぞれ希望の大学に行かせたいと、親身に指導してくれる先生が多いと思います。自分のことで言えば、京大対策の講習も自分一人のためにしてもらったし、苦手な古文も共通テストの演習問題をたくさん見てもらいました。本人のやる気があれば、力を伸ばしてくれる学校です。

―― 最後に将来の夢を教えてください。

一番の目標は、投資家になることです。それとは別に、公認会計士の資格も取得したいです。


取材を終えて

同校の一人ひとりに対する進学指導の手厚さがわかり、横野先生と園田さんのインタビューから、先生と生徒の間にある強い信頼関係を感じた。横野先生が最初に「消費税並みの合格率」と言ったのも、園田さんの性格や芯の強さを見越しての表現であるし、その言葉に奮起した園田さんを、ずっと後押ししてきたエピソードが印象に残った。

立正大学付属立正中学校のホームページ

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