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スクール特集(東京立正中学校の特色のある教育 #6)

自己プレゼンテーション入試・SDGs入試で入学した生徒たちの活躍に期待!

東京立正中学校では、「自己プレゼンテーション入試」と「SDGs入試」という2つの独自入試を実施している。独自入試で入学した生徒たちは、どんな準備をして入試に臨んだのか?

東京立正中学校では、勉強以外に頑張ってきたことがある小学生がチャレンジできる入試として、「自己プレゼンテーション入試」と「SDGs入試」という独自入試を行っている。2つの独自入試で入学してきた中1の生徒3人に、事前の準備や当日のプレゼンなどについて話を聞いた。

頑張ってきた小学生に挑戦してほしい独自入試(自己プレゼンテーション入試・SDGs入試)

同校で行われている「自己プレゼンテーション入試」は、スポーツ・芸術・習い事など、自分が頑張ってきたことを「どのようにプレゼンするか」に重きを置いている入試。頑張ってきたことのプレゼンテーション、当日出されるテーマに沿った作文、そして個人面接で評価する。プレゼンテーションは、ポスターセッションや紙芝居型、ノートパソコンやタブレットを使用した発表、その場で実演するなど、自分が見せたいことに適したスタイルを考えることが重要である。またプレゼンの資料を作るために、スポーツや習い事などを何歳から始めたか、きっかけは何だったのかなど振り返る際には、親とのコミュニケーションが必要になる。そのため、保護者にとっても非常に意味がある入試である。

一方、「SDGs入試」は、興味や関心を深く掘り下げる素養を評価する入試。SDGsの視点で調べた内容や創作したもののプレゼンテーション、試験当日にSDGsと関連がある授業を受けた後、題材から課題や問題点を発見し、それについての考えなどをまとめる筆記試験、そして対話型の面接で評価される。この入試の準備としては、家庭の外で何が起きているかに目を向けることが必要。困っている人や解決すべき問題に目を向け、そういった問題に関連する活動をしていきながら、その活動にどのような意味があるのかを考えることが大切である。当日受ける授業からは、どんなことを考え、どんな課題が見つけられるか、内容が深まっているかを評価。それは、入学後に課題に対して自分で考えていける自主性があるか、などの評価にもつながる。

独自入試で入学した中1の生徒にインタビュー

▶︎写真左より:Nさん、Oさん、Tさん

Nさん 中1(SDGs入試)
Oさん 中1(自己プレゼンテーション入試)
Tさん 中1(自己プレゼンテーション入試)

――志望理由を教えてください。

Nさん 家から近かったことと、部活が全般的に強いのでどの部活に入っても充実した学校生活が送れると思いました。

Oさん バレーボールをやっているので、この学校で大会が開催されたときに声をかけていただきました。その後、部活体験で先生の練習がとても楽しくて、優しく教えてくれたのでいいなと思って受験することにしました。

Tさん 学校の緑が綺麗で、自宅から電車が混まないので通いやすいです。ダンスドリル部に入りたくて部活体験をしたら、先輩から「待ってるよ!」と言われたのが嬉しくて決めました。もう1校と迷ったのですが、オンラインで授業風景を見たときに、1クラスの人数も少なくて、のびのびしている雰囲気が伝わってきたこともこちらを選んだ理由の1つです。

――受験の対策を始めたのはいつ頃ですか?

Nさん SDGs入試の対策を始めたのは6年生の2月頃です。他校は学科試験でしたが、学科以外の入試があるのは珍しいと思って興味を持ちました。SDGsについてはCMなどで見たことがあり、自分ももっと知りたいし、面白そうだと思って選びました。

Oさん この学校で開催されたバレーボールの大会に来て、声をかけていただいてからなので、自己プレゼンテーション入試の準備を始めたのは6年生の12月ぐらいです。

Tさん 6年生の4月から個別塾に通って、自己プレゼンテーションの対策は、母にも手伝ってもらって準備しました。

――入試当日は、どんなプレゼンをしましたか?

Nさん 試験のときに受けたSDGsの授業では、17のゴールについて勉強しました。面接では、その授業に関連して「○○について知っていますか?」などと質問されます。プレゼンは、17のゴールから2つ選んで、食品ロスとエネルギーについて発表しました。食品ロスの現状と、ロスを減らすためにできることとして、買い物前に冷蔵庫を見る、食べられる量だけ盛り付けるなど、私たちにできることを挙げました。エネルギーについての発表は、現状と使い方の見直しについてです。短い期間で準備したので大変でしたが、調べるのは母にも手伝ってもらい、文章は自分で考えました。

Oさん 僕はバレーボールをやっているので、1年生から6年生までの道のりをキラキラ期、プレッシャー期、リセット期、成長期に分けて発表しました。キラキラ期は、最初は全然できなかった状態から少しずつ進歩して、サーブが入るようになったことが印象に残っています。プレッシャー期は、都大会に出場できて嬉しかったのですが、同じ学年とのレギュラー争いもあってプレッシャーを感じたり、大事な試合に出場するので精神力も鍛えられました。自宅でトレーニングしている様子を写真で見せたり、自分の長所も伝えました。長所は、チームを盛り上げることができる、観察や分析が得意、バレーに限らず集中力があることです。

Tさん 私は、1年生のときから「ジャイアンツ ヴィーナスダンススクール」に通っているので、当日はその衣装を着て発表しました。ヴィーナスの練習は週1回で、発表の場として巨人軍の公式戦で踊ったり、年1回、よみうりランド遊園地内にあるホールで発表会があります。柔軟性を高めるストレッチなどで、仲間と痛さを分かち合えることが楽しいです。講師が元ヴィーナスの方で、いろいろなアドバイスをしていただけるので、今も続けています。入試当日はユニフォームを着て、1年生からやっていることを振り返り、音楽を自分で用意してその場で踊りました。

――学校生活では、どんなところが楽しいですか?

Nさん 私はダンスドリル部に入っているので、部活動が楽しいです。ダンスはやったことがなかったのですが、Tさんに何部に入るか聞いたらダンスドリル部と言ったので興味を持ちました。同学年の子が多い部がいいなと思っていたら、Tさんが違うクラスの子も紹介してくれたので、仲良く練習できそうだと思いました。練習がつらいときもありますが、先輩や同学年で支え合って、今度大会に出るので成果を出したいです。

Oさん 僕も部活動です。バレー部は週5日練習しています。都大会出場を目指して頑張っています。

Tさん 休み時間に友達と話したり、遊ぶのが楽しいです。昼食を早く食べ終わるとたくさん遊べます(笑)。休み時間には、図書室へ行ったり、教室でロッカーの整理をすることもあります。Oくんはロッカーがとても綺麗に整理されているので、アドバイスをもらいました。

――将来についは、どのように考えていますか?

Nさん 看護師になるのもいいかなと思っていますが、中学生になってからいろいろ考える機会ができたので、まだ決めていません。母が看護師なので大変さも聞いていますが、病院だけでなく保育園などでも看護師として働けるので、活躍の場が多い職業だと思います。 

Oさん 石川祐希選手に憧れているので、バレーの選手になりたいと思っています。身長にもよりますが、レシーブやスパイクなど、なんでもできるような選手を目指したいです。バレーとは関係ないですが、ジェットコースターが大好きなので、ジェットコースター関係も気になっています(笑)。

Tさん ヴィーナススクールを大学生まで続けて、オーディションに受かって公式マスコットガールの「ヴィーナス」になれたらいいなと思っています。東京ドームでのパフォーマンスは、お客さんの歓声も気持ちいいです。小さい子も好きなので、ヴィーナススクールの講師もやってみたいです。

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Nさん どこのトイレもとても綺麗です。男子トイレはわかりませんが(笑)。いい意味で年季が入っている校舎なので心配しましたが、とても綺麗で過ごしやすい学校だと思います。明るい先生が多く、授業での質問も日常の会話もしやすいです。

Oさん 授業*で畑仕事をしたり、梅を取ったり、宗教のことを学んだり、普段は触れる機会のないことも知ることができるのが楽しいです。楽しい行事もいろいろあり、今年の芸術鑑賞では「アラジン」を見ました。男子トイレも綺麗です(笑)。
*クロスカリキュラム(教科横断型):「食と人のかかわり」をテーマに、校内の畑で野菜の栽培を行う。畑仕事を通して、植物の成長を観察し、栄養素や、野菜の流通を調べたり、最後には調理と食事会まで行う、教科を統合した実践的な体験学習。

Tさん 私は図書室が好きです。教室から少し離れた場所にあるので、小鳥のさえずりが聞こえたりします。欲しい本があったら紙に書くと購入してくれます。小学校では、「ないから区の図書館で借りてください」と言われたりしたので嬉しいです。生物に関する本を読むのが好きですが、一番興味がある生き物は人類です(笑)。この学校は面白い先生が多く、その中でも国語の授業がわかりやすくて面白いと思います。「ダイコンは大きな根?」という説明文を勉強したときに、「大根は大きな根と書くが、実は、根は白い部分の半分から下の方だけで、上の方は胚軸というダイコンの茎にあたる器官である」ということを説明するために、先生が大根を持ってきてくれました。かいわれ大根のことをみんなが知らなかったら、次の授業のときに持ってきてくれたりするので、楽しく勉強できます。

<取材を終えて>
3人とも3ヶ月ほど前は小学生だったと思えないほど、しっかりと入試のことや自分のことを話してくれた。独自入試は、選抜方法の1つであるが、その対策をすることで大きく成長できるのだと思う。独自入試で入学した生徒たちが、授業や部活動、行事などでどのように活躍していくか注目したい。

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