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みわだがくえん

三輪田学園中学校 

スクール特集(三輪田学園中学校の特色のある教育 #5)

2020年度から英検級利用入試をスタート

2020年度入試から、英検級を利用した英語入試がスタート。英検取得者や帰国生に対応した取り出しクラスなど「英語を伸ばす三輪田」の多彩なプログラムを紹介。

三輪田学園では、「使える英語」の習得を目指し、授業の中でしっかりと基礎固めをしながら4技能をバランスよく伸ばす英語教育を行っている。2020年度からは、英語力を持って入学した生徒に対応した取り出しクラスを用意して、より効果的に一人ひとりの力を伸ばすプログラムを展開。英検級を利用した英語入試や多彩なプログラムについて、中学教頭の湯原弘子先生と英語科の橋本季久代先生に話を聞いた。

英検級を「みなし点」とする入試がスタート

学習指導要領の改訂により、これまで小学校5・6年生で行われていた「外国語活動」に代わって、2020年度からは「英語」が正式な教科となる。それに伴って、中学入学時の英語力も今までとは変わってくるだろう。そのような背景の中、同校では2020年度から英検級を利用した英語入試とレベル別の授業をスタートさせる。

「社会で豊かに生きるためには、英語とITスキルがこれまで以上に求められるようになっています。問題解決や共同作業をするツールとして、使える英語力を身につけておけば、将来の選択肢を増やすことになるのです。そこで本校では2020年度から、英語の授業は取り出しクラスも含めて、3つのレベルに分けて行います。英語を本格的に学ぶことに不安を感じている生徒がいる一方で、すでに高い英語力を持って入学してきた生徒がいるのであれば、それぞれのレベルで学んだ方が効率よく力を伸ばすことができると考えました。クラスを分けることで、英語力のある生徒はさらに伸ばし、不安を感じているような生徒にはより丁寧に、基礎からじっくりと教えることができるのです。持っている英語力の目安として英検級を利用した、新たな英語入試も加わります」(湯原先生)

英検級を利用した入試では、2科(国語・算数)のうち得点の高い方と、取得している英検級による「みなし点」を合計して判定する。英検4級(かつCSEスコア1,000点以上)なら80点、英検3級なら90点、英検準2級以上は100点とみなし、国語か算数の高い方の得点と合算。国語と算数は、他の2科や4科と同様の試験問題となっている。みなし点とする英検級は、小学校4年生以降に取得した級に限る。

「帰国生入試にも、新たな方式が加わります。これまでの「国語(作文)・算数・保護者同伴面接」というスタイルをA方式とし、「英語・算数・保護者同伴面接」をB方式とします。B方式では、英検2級以上取得者(小学校4年生以降に取得)は英語の試験を免除。英語の試験内容は、英検準2級レベルのReading・Listening・Writingとなっており、サンプル問題が本校のホームページに掲載されています」(湯原先生)

▶︎中学教頭 湯原弘子先生

2020年度から英語の授業は中1から習熟度別による分割授業

帰国生B方式で入学した生徒と英検準2級以上の取得者は「Honors Class」(取り出しクラス)でグローバルリテラシーを養成。ネイティブ教員による授業を週3~4時間、日本人教員による授業を週2~3時間実施して、言語技術と運用力をバランスよく伸ばす。英検利用入試による入学者とそれ以外でも英検3級を取得している生徒は、ネイティブ教員による授業を週2~3時間、日本人教員による授業を週3~4時間実施する「Advanced Class」で、よりインタラクティブに進度を速めて基礎から発展まで学ぶ。それ以外の生徒は「Standard & Basic Class」からスタート。ネイティブ教員による授業は週1~2時間、日本人教員による授業を週4~5時間実施して、基礎からスモールステップで着実に力を付けていく。中2以降は入試形態にかかわらず、取得した英検級と定期考査の結果によってクラス分けされる。

「英語の力を持って入学する生徒は、今後ますます増えていくでしょう。そのような生徒たちが、海外へ進む選択肢を広げるための制度も充実させていきます。その1つが海外協定大学推薦制度です。一定の条件をクリアすれば、進学協定を結んでいる海外の大学(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア)を、日本の大学と並行して受験できます。年内に海外の大学に合格してから、2月に国内の大学を受験することも可能です。両方合格すれば、その時点でどちらかを選ぶことができます。授業以外のプログラムとしては、放課後英会話特別クラスも用意しており、ネイティブ教員が内容を考え、映画なども活用して実践的な環境でコミュニケーション力を高めます」(湯原先生)

放課後には、「模擬国連講座」*も実施。同校では、2014年度に生徒2名が「全日本高校模擬国連大会」に挑戦したことをきっかけに、2015年度から「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」と「環太平洋国際模擬国連会議」に出場、現在ではそれに加えて「全日本高校模擬国連大会」にも参加している。

*「模擬国連」とは、学生や生徒が国連などの国際会議をシミュレーションして国際問題の理解を図る活動。

「今年3月に開かれた『第4回 環太平洋国際模擬国連会議』では、本校の生徒2名(参加時高2)が“Honorable Mention”という優秀賞を受賞しました。カナダや中国など、海外の学校からも参加し、帰国生も多い中で、本校は中1から英語を学び始めた生徒2名の受賞でしたので、彼女たちの成長ぶりを、本当に嬉しく思っています。本校の英語教育は、一人ひとりの力を伸ばせるように進化してきました。やる気を引き出しモチベーションを高めていけるように、今後もこれまで以上にプログラムを充実させていきたいと考えています」(湯原先生)

iPadを活用して音読の個別チェック

同校の英語教育では、中1からフォニックスを導入し、音読に力を入れている。今年度、中1を担当している橋本先生によると、英語の授業に対して不安を持っている生徒もいるため、少しずつ英語に親しんでいけるように、中1の授業(2020年度から「Standard & Basic Class」にあたるクラス)はゆっくりとしたペースで進められるという。

「中1は5時間中1時間、ネイティブ教員とのチームティーチングにより、フォニックスと単語をリズムで覚えます。チーム対抗で仲間と協力しながら、発音を聞いて単語を当てるゲームを取り入れるなど、ネイティブ教員の授業も緊張せずに楽しく学べる工夫をしています」(橋本先生)

日本人教員は教科書を使った授業を進め、1人に1台導入されたiPadで「ロイロノート・スクール(授業支援アプリ)」を活用した授業を行っている。中1は、まず学校に慣れる必要があるので、学校生活に慣れてきた5月末頃からiPadを使い始める。

「iPadによって最も効率よく進められるのが、個別の音読チェックです。授業中に1人ずつ音読のテストをしていると、他の生徒たちの待ち時間が多くなってしまいます。そこで、教科書のページをiPadで撮影した画像と、その部分を音読した録音データでチェックするようにしました。つまったところや、うまく発音できていなかったところには、赤ペンを入れてiPadで返送します。もちろん、授業の中でも全員での音読やペアでの音読などはしていますが、限られた時間の中で効率よく授業を進めていかなければなりません。iPadを導入してからは、個々の音読をチェックする回数がかなり増えました」(橋本先生)

be動詞の疑問文を復習するときなども、iPadを使えば画面を見ながら瞬発的に答えを出すことができる。これまでどおり板書もするが、スピーディーに答える練習をするときなどはiPadを使用。高校生になると、さらに活用の範囲が広がる。

「朝礼前の朝学習では、短い文章を聞き取って、穴埋め式のワークシートにタッチペンで直接書き込むディクテーションや、穴埋め後の文章を音読して録音するときにiPadを使っています。グループで調べ学習をするときも、情報収集からスライドショーにまとめて英語でプレゼンを行うまですべてiPadを使います。写真などの視覚情報があるほうが、発表を見る生徒たちの反応も良いようです」(橋本先生)

▶︎英語科 橋本季久代先生

英語を運用する体験プログラムの充実

授業で学んだ英語を運用する機会として、学年ごとに体験プログラムを用意。2018年にオープンしたTGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY 東京都英語村)での体験プログラムも、今年度から取り入れている。TGGの施設内では、8人に1人のエージェント(イングリッシュスピーカー)が付き添い、プログラムをサポート。各エリアでミッションをクリアするために、生徒たちは覚えた英語でのコミュニケーションに挑戦する。

「中2は4月に全員で、中1は7月に希望者が半日プログラムに参加しました。中1はまだボキャブラリーが少ないですが、学校とは違う環境で英語を使ってみる機会を作ることも必要だと考えています。映画のセットのような施設内は、外国にいるような雰囲気。例えば、エアポートゾーンには、本物の機内にいるようなセットがあり、座席に座るだけでも生徒たちは楽しそうでした。そこで生徒たちは、CAの制服を着たスタッフを相手に『マグカップを買う』などのミッションに挑戦します。『マグカップがほしい』と伝えるだけで終わりではなく『色は?』『柄は?』などスタッフが会話を広げてくれます。病院で症状を伝えるミッションなどは苦戦していましたが、レストランではジェスチャーも交えながら注文できていました。『伝えられた!』という達成感が表情から伝わってきたので、この経験が今後の学習へのモチベーションへとつながっていくと思います」(橋本先生)

中2の夏には「English Camp」(2泊3日)で、日本にいながら海外留学をしているかのような英語漬けの生活を体験。さらに、これまで高1で実施していたカナダ語学研修(希望者)を2020年度から中3で実施する。

「中学生のうちに外国文化に触れる機会を作っておきたいと考え、カナダ語学研修を中3にしました。滞在中はホームステイをして、バディとなった現地の生徒がサポートしてくれます。中3での海外体験が負担にならないように、滞在日数は10日間に減らし、初めての海外でも安心できる環境を整えています」(橋本先生)

高1で実施していたカナダ語学研修を中3にし、高1では新たな海外プログラムを用意する。

「高校生のプログラムも充実させていく予定です。高1は2021年度から、イギリスでの
ドラマプログラムを準備しています。映画『ハリーポッター』シリーズの世界を体験できるプログラムで、セリフからキャラクターの気持ちを分析したりしながら、自己表現力も磨いていきます。インターナショナルな環境で他国の生徒たちと一緒に学ぶので、いろいろな文化に触れ、世界も広がっていくでしょう」(橋本先生)

学習習慣を身につける放課後の「まなびクラブ」

2018年度から、自分で勉強する習慣をつけることを目的とした放課後の「まなびクラブ」(中1)をスタート。週1回、部活動のない曜日に参加する「演習タイム」と必要に応じて利用できる「メンタールーム」が用意されている。

「週1回の『演習タイム』(英語40分、数学40分)では、学校の宿題を中心に各自が自分の課題に向き合い、わからないことがあればメンター(大学生)に質問できます。メンターは教員より年齢が近いので、いろいろな大学の話も聞くことで自分の将来をイメージするきっかけにもなっています」(橋本先生)

「メンタールーム」では、英・数以外もメンターに質問できる。部活動の後や、友達と誘い合って利用する生徒が多いが、中には、部活動がない場合は毎日のように利用している生徒もいるという。

「メンターと教員が連携をとって、定期試験の前にはメンター作成の小テストを実施したり、メンターから『復習になるプリントを作ったらどうか』などと提案をしてくれたりもします。生徒たちとメンターとの間にも信頼関係が生まれ、利用頻度も高まり、課題の提出率も上がってきました。『まなびクラブ』は、夏休みや冬休みもあります。『メンタールーム』では、生徒たちが教え合う様子も見られるようになりました」(橋本先生)

中2になると、難関大学生が放課後学習をサポート。生徒3人に1人、担当の大学生がつき、「まなびクラブ」より少人数で学習を見てもらうことができる。

「メンタールーム」を利用している生徒の声

「メンターさんに読書感想文(国語)の題材、『高瀬舟』を読んでおいてもらい、一緒にディスカッションすることもありました。大学生なので気軽に質問しやすいです。社会の勉強法をメンターさんに教えてもらい、成績が上がりました」(Iさん)

「家にいるとアニメやマンガなどの誘惑がありますが、メンタールームにはそのような誘惑もなく、メンターさんもわかりやすく教えてくれます」(Kさん)

「メンターさんは質問に対する答えも丁寧で『まなびクラブ』が終わった後に『テスト頑張ってね』と個人的に声をかけてくれたのが嬉しかったです」(Sさん)

長期休暇中には教員による補習を実施

夏休みや冬休みには、教員による補習(英・数・国が中心)も行われる。授業の復習を中心とした補習と、得意な科目をさらに伸ばす補習を実施。中1の夏休み前半の補習では、1学期に学んだ内容の演習のほか、年明けの英検受験に向けて、リスニング問題にも挑戦した。夏休み後半の英検対策講座では、英検ではどのような問題が出るかを知ることから始めるという。

「普段の授業で、ネイティブが言っていることを聞き取ることもリスニングの練習にはなっていますが、補習では5分程度のリスニング教材を使って、試験問題としてのリスニングに取り組みました。中1の段階では、自分で英検のテキスト買って解くというのは難しいので、8月には英検対策講座を行います。生徒たちも英検に関心を持っているようで、希望者は多いです。2学期以降は、授業でも英検対策を取り入れていきます」(橋本先生)

<取材を終えて>
ネイティブ教員による授業をはじめ、iPadの活用、校外での体験プログラム、放課後の「まなびクラブ」、長期休暇中の補習など、基礎固めを大切にしながら「使える英語」を目指した英語プログラムが充実している。2020年度からは英語力によるクラス分けを行うことで今まで以上に一人ひとりの力に合わせた指導が実現でき、さらに力を伸ばしていくことが可能となるだろう。すでに英検を取得している受験生だけでなく、10月に実施される第2回検定を受検しても出願には間に合うので、英語の力を持っている受験生にはぜひチャレンジしていただきたい。

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