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わようくだんじょし

和洋九段女子中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(和洋九段女子中学校の特色のある教育 #1)

楽しく使える英語を学ぶ! “English Room”

和洋九段女子中学校は、ネイティブ教員が放課後に、“English Room”という英語の特別授業を行っている。ゲームやアクティビティを取り入れ、楽しみながら英語を学習する取り組みを取材した。

同校は週に2日、英語ネイティブスピーカーの教員と生徒が交流する“English Room”の課外活動を実施している。その内容と成果について、国際部・英語科主任の王惠萍先生と、ネイティブ教員のジュリア先生、エミリー先生に話を聞いた。

▶︎国際部・英語科主任 王惠萍先生

季節の行事をテーマに、外国の文化や生活に触れる英語学習

“English Room”について、王先生は、「生徒たちの『もっとネイティブの先生と話がしたい!』という声から生まれました。英語を学ぶ場ではありますが、ゲームやアクティビティを組み入れ、通常の授業とはひと味違う内容になっています」と説明する。

“English Room”は中1~高3生の誰もが参加可能で、学期ごとに募集をする。各学期の初回はオープニングセレモニーを催し、参加者同士の交流を深めるために、「お互いを知るゲーム」などを実施。また、学期の終わりはクロージングセレモニーとして、これまでの活動を振り返ったり、友情のブレスレットを作ったりしている。

学習のテーマは、季節の行事に合わせたものが多く、「4月はイースター(復活祭)、6月は学校の体育祭がある月なので、スポーツデイとして海外のスポーツを紹介したり、オリンピックについて学びました。10月はハロウィン、12月はクリスマスのイベントなどを実施しています」と、ジュリア先生は昨年度の活動を話す。「5月はブリティッシュフェスティバルというテーマで、イギリスの伝統的なフェスティバル『Bonfire Night(焚火の夜)』を紹介したり、イギリス各地の文化などを調べて写真を貼りコメントを書いて、マップ作りをしたりしました」

▶︎10月のハロウィンパーティー

なお、ジュリア先生はイギリス、エミリー先生はオーストラリアの出身であり、それぞれの国のライフスタイルやスラング(俗語)などを教えることもある。たとえば、イギリスにはnosh(食べ物)やmingin(美味しくない)、オーストラリアにはsnag(ソーセージ)といったスラングがあること、また、オーストラリアで流行っているダンスを紹介し、生徒と一緒に踊るなど、ネイティブの先生にしかできない内容を取り入れている。

▶︎ジュリア先生

現地の人が日常で使う言葉など生きた英語を習得

“English Room”では、季節のイベントの他にも、SDGsなど国際的な課題もテーマにして、グループ学習をしている。「最初に映像などを見て知識を得た後、各グループで調べたり考えたことをポスターにまとめます」と王先生は言う。

「ネイティブの先生は、常に生徒が自分から学ぶように導いていきます。また、生徒が楽しく英語を学べる工夫もしていますね。たとえば、クロージングセレモニーで友情のブレスレットを作る時も、ただ作るのではなく、英語のクイズを出して、『正解したら好きなビーズを○○個もらうことができる』、というように遊びの要素を上手に入れています。ジュリア先生もエミリー先生も、本当にいろいろなアクティビティを知っています。それに長期休みで帰国した時は、自国のゲームを買ってきてくれるんですよ。指導も熱心ですし、何より生徒への愛があふれています。

“English Room”の一番の目的は、生徒の英語への関心を高めることです。そのために、できるだけ楽しい空間づくりをしたいと思っています。朝から授業を受けて、放課後も机に向かう学習では、生徒も疲れてしまいますからね。体を動かしながら楽しく学ぶことで、英語を好きになれば良いですし、英語を好きになったら、自ら学ぼうとするのではないでしょうか」

ジュリア先生も、「“English Room”は、英語の授業とは異なる学習をしたい」と話す。「よく、英語を長く勉強したのに、海外に行ったら通じなかったという話を耳にします。でも通常の授業では、文法の知識だったりリーディングのスキルだったり、ある程度、学習指導要領に沿った内容を教えなくてはなりません。だから“English Room”では、現地の人が普段使っている単語やフレーズ、スラングなどを紹介し、生きた英語に触れる時間にしたいと思っています」

▶︎ゲームで楽しく英語を習得

“English Room”をきっかけに、英語をもっと学びたい生徒が増加

“English Room”の取り組みによる生徒の変化について、ジュリア先生はこう話す。「毎年、中1のグローバルクラスは14~15人の生徒が入ってきます。2年、3年と学年が上がる時に、本科クラスから移籍するチャンスがあるのですが、今の中2は25人と中1の時よりも増えています。English Roomはグローバルクラスも本科クラスも一緒に活動します。おそらく本科の生徒がグローバルの生徒に刺激を受け、『もっと英語を学んでみたい』と移ってきているのでしょう。グローバルクラスに入るには、最初から高い英語力があるというより、英語学習への情熱を持つことが大事です。“English Room”が、そのきっかけになっていると感じます」

同校は、2018年にグローバルクラスを新設した。副担任にはネイティブの教員がつき、ホームルーム活動は英語で行っている。英語の授業は習熟度に応じてアドバンストとインターミディエイトに分かれて実施し、アドバンストはオールイングリッシュである。また、ネイティブ教員による英会話の授業も、週2時間(本科は週1時間)確保している。ちなみにジュリア先生は中1、エミリー先生は高1のグローバルクラスの副担任であり、学校には計6人のネイティブ教員が在籍している。

王先生によると、「最近は英検1級の取得者が出るなど、グローバルクラスの英語力は確実にレベルアップしている」と言う。ネイティブの教員も授業以外で、英検の対策やエッセイライティングの指導などを行っているそうだ。

また同校は、海外留学や研修プログラムを豊富に用意している。1996年にはオーストラリア・シドニーの名門女子校「セントスカラスティカスカレッジ」と姉妹校の提携をし、15日間の語学研修(中3~高2の希望者)やターム留学(高校生対象)を実施している。オーストラリアの他にも、ニュージーランド、カナダ、アメリカ合衆国へのターム留学または長期留学を行っている。

エミリー先生は、“English Room”について、「今は、文化の紹介もイギリスとオーストラリアがメインになっていますが、今後はもっといろいろな国の要素も取り入れたいと思っています」と抱負を語る。「また、この学校は海外留学の制度が整っています。生徒たちには英語のスキルを身に付け、もっと広い世界を見たり体験したりしてほしいです。そのためのサポートも行っていきます」

<取材を終えて>
“English Room”の狙いは生徒の英語への関心を高めることだが、そう簡単に実行できるものではないと思う。だが、ネイティブの先生たちは生徒が楽しく学べる空間を作り、結果的に英語の力も伸ばしている。王先生によると、ネイティブ教員の採用には、「和洋九段女子が好き」「生徒が好き」「教育に熱心」であることなどが重視されているそうだ。よって、生徒との距離が近く、文化祭で「ネイティブ ルーム」を出展するくらい学校に溶け込んでいる。“English Room”が「ネイティブの先生ともっと話がしたい」という生徒の声で開設したというのも、良いエピソードだと思った。

▶︎エミリー先生

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