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明星中学校
スペシャルレポート <第4回>

学校改革を始動して4年
難関大学の進学実績が躍進!

明星中学校・高等学校では、2016年度に特進の「MGSクラス」を新設し、21世紀型の教育に取り組むなど学校改革を推進。授業時間外の補習・補講をはじめとした学習支援や進路支援も手厚く行い、その成果が進学実績の向上につながっている。特に2020年度は、難関大学の合格者数が大幅に増加した。同校の教育活動を、東京大学、一橋大学に進学した卒業生のインタビューを交えてレポートする。

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21世紀型教育を取り入れた学校改革

約100年の伝統を誇る明星中学校・高等学校は、2016年度よりICT教育や国際教育など21世紀型スキルを養う教育を取り入れ、学校改革を始動。その一環として、グローバル社会の次世代リーダーを育成する「MGS(Meisei Global Science)クラス」を新設。ハイレベルな学習に取り組み、大学進学実績を大きく伸ばすなど成果を出している。

2つのクラス制を設け、学習支援を充実化

長年「手塩にかける」教育をモットーに教師が一人ひとりの生徒に向き合う指導を行ってきた同校。2016年にスタートした学校改革では、より生徒の目的や学力に応じた教育活動を実施するために「本科クラス」と「MGSクラス」の2つのクラスを設定。本科クラスは、部活動などと両立を図りながら基礎学力の定着を徹底。本人の希望する進路実現に向けてサポートを行い、大学受験は推薦やAO入試も視野に入れ、第一志望校の現役合格を目指す。
MGSクラスは、授業数を増やして、より深い内容の学習を実施。高校からは大学受験の主要科目を強化し、個別の補講なども行いながら、国公立大学や難関私立大学の進学を目指す。

生徒たちの目標を達成するために学習支援も手厚く行っている。基礎からの積み重ねが大切な数学や英語は、学習到達度に応じてクラスを編成。習熟度に合ったテキストを使用し、効果的に授業を展開している。また、早朝(7時30分~、通称0限)や放課後(15時40分~)の時間を利用して、応用問題に取り組むなどハイレベルな内容の講座(エキストラスタディ)を実施。一方、苦手な教科や単元をもつ生徒には、同じく授業時間外に補習・補講を行っている。さらに夏休みや冬休みの長期休暇には、講習会や入試対策講座などを開いている。

豊富な体験学習プログラム

また、同校は国際教育や理科教育、キャリア教育にも力を入れ、体験プログラムを継続的に導入している。たとえば国際教育では、中1で「イングリッシュ・キャンプ」、中2は外国人のシンガーやダンサーと一緒にミュージカルを創り上げる「ヤングアメリカンズ」、中3はフィリピン・セブ島の1か月留学、高1では、リーダー養成プログラムを取り入れたアメリカ・ボストン研修(MGSクラスの希望者対象)、高2はニュージーランド、ベトナム、台湾から行先を選ぶ修学旅行を実施。他にも、長・短期の海外留学(カナダ、オーストラリア、アメリカ、フィリピンなど)のプログラムもそろえている。

セブ島1ヶ月留学にて

さらに、特色のある体験学習としては、東京農工大学をはじめとした大学との連携授業、大学見学やワークショップなどを行う合宿型のアカデミックセミナー(高1のMGS)、JAXAや筑波大学を訪問するサイエンスセミナー(高2のMGS理系対象)、高大連携のSTEAM教育※などを実施。今年度からSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に取り組む学校独自のプログラム「MEISEI SDGs VISION」もスタートした。

* STEAM教育:Science(科学)、Technology (技術)、Engineering(工学)、 Art(芸術)、 Mathematics(数学)の総称。1つの科目だけでなく複数の科目を結び付けて学ぶ教育

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高1~3年まで体系化した進路支援

「手塩にかける」教育は、進学支援においても貫かれている。教員や進路専門のスタッフが一人ひとりの特性や学力、希望する進路に応じてきめ細やかに指導を行っている。

体系化した進路支援システム

学校改革に向け、進路指導のスペシャリストとして同校に着任した福本眞也校長(当時は副校長)が、最初に手掛けたのが進路支援のシステムの作成だった。
「高1から高3までのグランドデザインを描き、授業の組み立てや外部模試の取り組み、各生徒のデータを作成。それをもとに学習や進路の指導をするなど“生徒たちの進路実現のためにやるべきこと”を明確にしてシステムに落とし込みました」と福本校長は話す。

進路支援は、高1の早い段階から生徒たちが自分の将来像を描けるような環境づくりや指導を行い、文理コース選択に向けた適性検査を実施(Plan)→定期的に外部模試や検定を受ける(Do)→生徒1人ひとりの学力を総合的に分析し、個々の特性に応じた学習計画や入試対策を行う(Action)→個人診断レポートや模試の結果をもとに志望校の合格に必要なことを分析し、個別に指導する(Check)、という流れで行われる。
進路の指導には、13名のプロのスタッフを置き、データを駆使して各生徒の学力を分析しアドバイスするなどのサポートを行っている。

学校改革以降、大学進学実績が大きく向上

2016年度から新たに学習及び進路支援の体制を整え、生徒を指導してきた同校。その結果、大学進学実績が向上し、特に国公立や、早稲田、慶応をはじめとした難関私立大学の合格者が飛躍的に増加。近年、定員の厳格化によって合格者数が減少する中で数を伸ばしていることは、大きな成果と言えるだろう。また、2020年度は、東京大学、一橋大学、東京医科歯科大学、東北大学など難関国立大学の合格者を出している。

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卒業生(東京大学/一橋大学進学)インタビュー

このような明星の教育活動を、生徒たちはどのように受け止めているのだろうか。MGSクラス2期生で、今年度、東京大学(理科一類)と一橋大学(商学部)に進学した2人の卒業生に学校生活全般を振り返ってもらうとともに、それぞれのお母さまにも話を伺った。

卒業生インタビュー

・後藤 佑太くん(東京大学 理科一類 1年)明星中学校から入学
・沢井 陽平くん(一橋大学 商学部 1年)明星小学校から入学

―― MGSクラスの特徴、感想などを聞かせてください。

<後藤くん> MGSクラスは、自分たちが中3の時に新設されました。先生が一人ひとりをよく見てくれていたことが印象に残っています。高1の時に、東大へ行く目標ができたのですが、その志をかなえるために学習のサポートや情報提供など、前へ進める環境をつくってもらいました。クラスは自由で、のびのびとした雰囲気でした。

後藤くん

<沢井くん> 個別の講座を開いてくれるなど、先生たちの指導が手厚かったです。クラスは、ガリ勉が集まっている感じではなく、体育祭や文化祭などの行事も積極的に参加していました。でも、勉強する時は集中し、切磋琢磨できる環境でした。それも「あいつには負けないぞ」というギスギスしたものではなく「あいつがちゃんとやっているから、おれも頑張ろう」と思えるようなとてもいい雰囲気でした。

沢井くん

―― 進路を決めたきっかけや経緯は?

<後藤くん> 中3の終わりの春休みに、理科部(クラブ活動)の顧問の先生に勧められて、銀河学校*に参加しました。それまで特に星が大好きというわけではなかったのですが、東京大学の先生や学生の講義が面白く、また灘高など全国から集まった高校生に刺激を受け、将来、天文学の研究をしたいと思うようになりました。日本の大学で、天文学を専門的に学べるのは東大しかないので、そこを目指すことにしました。

* 銀河学校:東京大学木曽観測所で開催される宇宙物理や自然科学に興味をもっている高校生を対象とした天文学実習

<沢井くん> 自分は明確な夢がなく、大学をいろいろ調べて先生と面談をしたりして、高2の後半に一橋大学を受験しようと決めました。一橋大学は、他の学部の授業を自由に履修することができ、そこで興味の幅を広げることで将来の夢が見つかるのではないかと考えたからです。

―― 大学受験までの道のりを教えてください。

<沢井くん> 中1から剣道部に入り、高3の関東大会の予選で引退しようと思っていたのですが、なんと予選を突破してしまって(笑)。関東大会は6月後半まで試合があり、自分の学力からすると受験勉強を始めなくてはならず、後輩へ託しました。決めるまで悩んだけれど、これまで頑張ってきた自負や関東大会まで勝ち進んだ満足感もありました。部活を辞めてからは、余った時間とエネルギーを勉強に注ぐことができました。合宿など、部活の練習がきつかったから、かえって勉強の方が楽なくらいで、集中力と気力で、受験を乗り越えました。

<後藤くん> 高1で目標が定めることができたので、入試をゴールにしていつまでに何々を終わらせようと、計画的に勉強をしました。自分で計画を立てて、実行するのは得意な方ですね。というより、指図をされるのが苦手なタイプかもしれません。受験に関しては、先生も両親も見守る形で応援してくれたので、自分のペースで勉強を進めることができました。

―― 最後に明星の良さを一言で伝えてください。

<沢井くん> 部活をやりたい人は部活に打ち込めるし、勉強をやりたい人は勉強に打ち込める。自分の好きなことを自由に選ぶことができ、また選択肢も多い学校です。

<後藤くん> 僕も同じ意見です。いろいろな体験をする機会があるので、自分のやりたいことが見つかるし、それを周りが認めてくれる環境があります。

保護者インタビュー

―― 学校の教育や環境について印象に残ったこと、感想などをお聞かせください。

<後藤くんのお母さま>息子は小学生の頃、不登校になったことがあり、中学に入学した当初も不安でしたが、担任の先生が細やかに対応してくださいました。たとえば「○○をしてみるのはどう?」とさりげなく、後々困ることがないように提案をして励ましてくれたり、良いところを褒めてくれたり。本人も自信をつけることができたと思います。おかげで高3までほぼ皆勤賞でした。卒業式の時、その先生が6年間ずっと気にかけてくださったことを知り、感激しました。改めて中高一貫校の良さを実感しました。
学習面では、それぞれの教科で個別指導をしてもらいました。受験については、自ら計画を立て、毎日、規則正しく過ごしていましたね。私自身、本人がやりたいことを納得してやればいいと思っていたので、進路や勉強に関しては口を出しませんでした。先生やクラスの仲間も、こだわりの強い息子の性格を容認してくれたようで、居心地よく学校生活を送っていたと思います。

後藤くんのお母さま

<沢井くんのお母さま>勉強に関しては、中学校の後半からぐんぐん伸びていった記憶があります。息子はクラブ活動や友だちと遊ぶことが好きで、必死に勉強している姿はあまり見たことはないのですが、MGSクラスの習熟度に沿った指導や、切磋琢磨できる環境が合っていたのでしょう。朝0限の選抜の補講に呼んでもらったり、模試の結果を分析してアドバイスをいただいたりしたことも学習の意欲につながったと思います。
 受験前は、気持ちも不安定になりがちですが、担任の先生に「沢井なら大丈夫! 」と声をかけてもらい、リラックスして勉強に取り組んでいました。もちろん、先生との信頼関係が前提にあるから、本人もその言葉を信じて頑張れたのだと思います。志望校を決める時も、「どうせやるのなら国公立を目指してみようよ」と子どもをうまく乗せてくれたといいますか、進路を導き、背中を押してくださった先生には本当に感謝をしています。

沢井くんのお母さま


取材を終えて

教育改革の成果が、進学実績として顕著に表れているのは、構築されたシステムと先生の指導がうまく噛み合っているからだろう。特進クラスの設置は、時に賛否が分かれるが、同校においては、まさに一人ひとりに向き合う「手塩にかける」教育の延長であり、実際にその生徒のもつ能力を伸ばす結果につながっている。今回は難関大学の進学実績をクローズアップしたが、2人の卒業生がコメントしたように、自分のやりたいことができる選択肢の多さが同校の魅力だと感じた。

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