スクール特集(滝川中学校の特色のある教育 #6)

共学3年目! さらなる新しい滝川へ! 夢に向かって成長する3コースの学び
共学3年目を迎えた滝川中学校。新校舎「総合棟」も完成するなど、ハード面でも新しい学校づくりが進んでいる。医進、グローバル、探究と、それぞれの目標に向かって学ぶ生徒たちの滝川ライフについて話を聞いた。
2022年にコースを再編、2024年の共学化を経て、大胆に変化を続ける滝川中学校・高等学校。2026年度は医進選抜コース28名(女子13名)、Science Global一貫コース108名(女子38名)、ミライ探究一貫コース35名(男子のみ)が入学した。大学の講義のように学べるレクチャーシアターやコミュニケーションスペース、体育館・剣道場・柔道場を備えた総合棟も完成するなど、学びの環境もさらに充実している。
滝川中学校の特色は、進路や目標に応じて選べる3つのコースだ。医学の道を目指す生徒が集う「医進選抜コース」、中学3年生でのニュージーランドターム留学を柱とする「Science Global一貫コース」、探究活動を通して未来を切り拓く力を育む「ミライ探究一貫コース」。今回は、それぞれのコースで学ぶ3人の生徒に、学校生活や将来の夢について聞いた。
ミライ探究一貫コース
中学1年生 今西将琉(まさる)さん(神戸市在住)
――滝川中学校を受験した理由を教えてください。
最初はどの学校を受験するか迷っていましたが、兄が滝川に通っていることもあり、以前から学校の様子を身近に感じていました。文化祭にも足を運んだのですが、生徒のみなさんがとても明るく楽しそうで、「ここなら自分も楽しく過ごせそうだな」と思ったのが入学を決めたきっかけです。

▶︎今西将琉(まさる)さん
――入学して、学校生活はいかがですか?
思っていた以上に楽しいです。クラスのみんなは元気いっぱいでやさしいし、すぐに友達もできました。初めての中間テストでは、理科(化学分野)がクラス3位でした。自分ではそこまで自信がなかったので、とてもうれしかったです。小学校の時、オンラインレッスンをしていた英語もよかったです。理科はもともと好きな教科ですが、地理は少し苦手なので、これからもっとがんばりたいです。授業でわからないことは、放課後に自学ゼミがあるのでその時間に先生に聞くようにしています。
――ミライ探究一貫コースの魅力を教えてください。
ミライ探究一貫コースでは、探究活動を通して自分で考え、行動する力を身につけられるところが魅力だと思います。本格的な探究活動はこれからですが、先輩たちから活動の話を聞く機会もあります。2年生では白川郷でのフィールドワークがあり、3年生になると後輩をサポートする役割もあるようです。学年を超えたつながりがあることも、このコースならではの魅力だと思います。


――部活動について教えてください。
サッカー部に入りました。小学校2年生からサッカーを続けていましたが、中学受験に集中するため、6年生の時はいったん休んでいました。入学後にまたサッカーができるようになってうれしいです。小学校ではキーパーをしていましたが、中学校では攻撃的なポジションにも挑戦したいと思っています。先輩たちもやさしく部活動も学校生活の大きな楽しみの一つです。
――将来の夢を教えてください。
家では犬と猫を飼っているのですが、僕は動物が好きなので、将来は獣医師も考えています。兄が滝川の医進選抜コースで学んでいることもあって、医療に関わる仕事にも興味がわきました。これからの探究活動や学校生活を通して、将来を考えようと思っています。滝川中学では2年生に進級するタイミングでコース変更も可能です。医進選抜コースへのチャレンジも視野に入れながら、これからの学校生活をがんばりたいと思っています。

Science Global一貫コース
高校1年 田中樹さん(神戸市在住)
――Science Global一貫コースを選んだ理由を教えてください。
それはやはり中学3年生で実施されるニュージーランドでの3カ月間のターム留学です。小学生の頃から海外に興味があり、現地で生活しながら学べる経験が魅力的でした。SG一貫コースでは英語力だけでなく、国際的な視野や科学的・論理的思考力も育てられると聞き、自分に合っていると感じました。
留学前には、授業で英検準2級の取得を目指して勉強しました。また、オンラインで外国人講師と英会話をするスピーキングレッスンもあり、英語で自分の考えを伝える練習を重ねました。

▶︎田中樹さん
――ニュージーランドでのターム留学はいかがでしたか?
最初の2週間は語学学校に通いながら、現地の日常生活で使う英語を学びました。ニュージーランドは主要な公共交通機関がバスなのですが、路線が複雑なところがあって、初日に乗り間違えて遅刻してしまったことも。日本なら誰かに頼ってしまう場面でも、現地では自分で調べて行動しなければなりません。その経験は今振り返ると学びだったと思います。
現地校に移ってからは、約2000人が通う大きな学校で学びました。日本とは授業のスタイルも違い、最初は戸惑うこともありましたが、徐々に慣れていきました。最後の方で風邪をひいてしまったのですが、ホストファミリーにとてもよくしてもらいました。現地校でも友達ができて楽しく生活できていた頃だったので、貴重な学校の時間をロスしてしまって、ちょっとくやしかったですね。

――留学中、一番成長したと感じることは何ですか?
コミュニケーションに対する考え方が変わったことです。最初は英語が思うように通じず、文化の違いもあって戸惑うことがたくさんありました。しかし、話さなければ何も始まりません。間違っていてもいいから、とにかく自分から話しかけ続けるようにしました。すると少しずつ友達も増え、会話も楽しくなっていきました。英語力そのものももちろん伸びたと思いますが、それ以上に、間違いを恐れず、自分から話しかけることの大切さを学んだことが経験になりました。
――留学を経験して、自分自身の変化を感じますか?
帰国後、学校で続けていたオンラインのスピーキングレッスンが再開したのですが、その時に自分でも変化を感じました。留学前は少し緊張して英語を話していたのですが、帰国後は緊張しなくなっていたんです。ニュージーランドでは、自分から話しかけたり、分からないことを質問したりする場面がたくさんありました。その経験を通して、英語力だけでなく、コミュニケーションに対する自信もついたのだと思います。親からは「雰囲気が少し変わったね」と言われ、先生方からは「受け答えがしっかりしてきた」と言ってもらえることがあります。

――Science Global一貫コースの魅力を教えてください。
SG一貫コースの魅力は、英語を学ぶことそのものではなく、英語を使って世界とつながる経験ができることだと思います。ターム留学はもちろんですが、普段の授業でも、自分で考え、自分の意見を発信する機会がたくさんあります。留学を経験した今、世界にはさまざまな価値観や文化があることを実感しています。そうした違いを理解しながら、自分の考えを持って行動できる人になりたいと思っています。
――将来の目標を教えてください。
まだ具体的な職業は決まっていませんが、将来は国際的な環境で活躍できる仕事に興味があります。ターム留学で得た経験を生かしながら、これからも英語力やコミュニケーション力を磨き、自分の可能性を広げていきます。
医進選抜コース
中学1年 音揃颯真さん(神戸市在住)
――滝川中学校の医進選抜コースを選んだ理由を教えてください。
家から近かったこともありますが、一番の理由は医進選抜コースがあったことです。小さい頃から医師になりたいと思っていたので、中学受験を考えた時も迷いはありませんでした。医師を目指すための環境が整っている滝川中学校で学びたいと思い、受験しました。

▶︎音揃颯真さん
――医師を目指すようになったきっかけを教えてください。
5歳くらいの頃です。実は、記憶はあまり残っていないのですが、幼い頃に救急車で運ばれ、手術を受けたことがありました。その時に対応してくださった先生に憧れを持ったことがきっかけで、「自分も医師になりたい」と言うようになったと、後に母から聞きました。その頃から、将来の夢は医師です。
――入学してみて、学校生活はいかがですか?
友達もできて、とても楽しく学校生活を送っています。医進選抜コースというと勉強が大変なイメージを持たれるかもしれませんが、クラスの雰囲気は明るく、毎日充実しています。
入学してから感じたのは、塾に通っていた人もいれば、そうでない人もいて、それぞれ違う環境で学んできた仲間が集まっているということです。だからこそ、みんながもっと仲良くなれるクラスにしたいと思い、学級委員長である級長に立候補しました。僕たちのクラスでは特に「あいさつ」を大切にしていて、お互いが気持ちよく過ごせる環境づくりを心がけています。最近は少しずつクラスの雰囲気も良くなってきたと感じています。

――勉強はいかがですか?
初めての中間テストでは、授業内容を中心にしっかり復習しました。テスト範囲は全復習しましたね。とりあえず1から解き直して、例えば問題集は『ステップ演習』っていうのが配られるんですけど、数学ではそれをしっかりやりましたし、他の教科も教科書の問題を復習するなどの工夫をしました。 結果もよかったので、手ごたえがありました。
――放課後の「滝川メディカルゼミ」はどうですか?
医進選抜コースでは、放課後に「滝川メディカルゼミ」が行われています。神戸大学医学部の学生の方々が指導に来てくださり、英語や数学を中心に少人数で学んでいます。授業の理解を深めるだけでなく、学校の進度より少し先の内容に取り組むこともあります。わからないことがあればすぐに質問できるので、とても勉強しやすい環境です。また、現役の医学部生の方々と接することで、将来の自分の姿を具体的にイメージできるようになりました。
――将来はどのような医師になりたいですか?
まだ専門などはイメージがありませんが、患者さんから信頼される医師になりたいと思っています。病気やケガで不安を抱えている人に寄り添い、「この先生に診てもらえてよかった」と思ってもらえるような医師になることが目標です。
<取材を終えて>
2027年度からは全コースが共学になる滝川中学校。学校として変化や挑戦を止めない姿勢に惹かれ、多くの生徒が集う学び舎へと進化を続けている。
医学部を目指す医進選抜コース、海外留学を通して世界へ視野を広げるScience Global一貫コース、探究活動を通して未来を切り拓くミライ探究一貫コース。それぞれのコースには異なる特色があるが、どのコースにも共通しているのは、生徒一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを大切にし、その挑戦を支える環境があることだ。
変化の激しい時代だからこそ、自ら考え、一歩を踏み出す力が求められている。その力を育むのは、自分の興味や夢、目標と向き合い、挑戦を重ねる日々なのだろう。今回取材した3人からはコースは異なっても、自分らしい未来を模索して歩み始めている力強さが感じられた。そんな生徒たちが、互いに刺激を受けながら成長することこそ、新しい滝川中学校の大きな魅力である。














































