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芝浦工業大学附属中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(芝浦工業大学附属中学校の特色のある教育 #1)

東大現役合格者も輩出する理系大学付属校ならではの理科教育と独自の言語教育

芝浦工業大学への推薦をはじめ、理系・文系の他大学の進学にも対応し、一人ひとりの進路実現を後押しする学習指導・進路指導とは?

芝浦工業大学中学校・高等学校では、例年生徒の約半数が芝浦工業大学へ推薦進学しています。
他大学への進学も、9割以上の生徒が現役合格・進学しています。

学習指導・進路指導では、芝浦工業大学への推薦をはじめ、他大学の理系・文系進学希望者にも対応し、一人ひとりの進路実現を後押ししています。学習指導・進路指導についてうかがいました。

芝浦工業大学中学高等学校 教頭 佐藤 元哉 先生のお話

理系志望者の7割が付属大学へ推薦入学

本校の進路状況として、生徒の約7割が理系へ進学し、そのうちの約7割が芝浦工業大学へ推薦入学します。

全体からみると40%余が芝浦工業大学へ進学しており、学校としても多くの生徒が付属大学をめざしてほしいと考えており、芝浦工業大学はいい大学であると、私たちは自負しています。

他大学の理系および文系学部を志望する生徒もいます。
近年の傾向としては、消去法で文系を選ぶのではなく積極的に文系をめざす生徒が増えていますね。

その結果、昨年、一昨年の東大、京大の合格者は文系でした。
本校では生徒一人ひとりの志望に応じた指導を行っています。

教頭 佐藤 元哉 先生

大学合格実績を支える3つのコース

近年大学合格実績が上がっていますが、新しいコース制による教育実践が少しずつ実を結んでいると受け止めています。
高校2年から「一般理系コース」「特別理系コース」「文系コース」の3コースに分かれて学びます。

今年の春の卒業生は新コース制開始から3回生となりましたが、前年度に比較して難関私立大の現役合格者が倍以上に増え、東大も2年連続で現役合格者が出ています。

「一般理系コース」は付属大学への推薦を軸に、上位理系大学受験にも対応したカリキュラムです。これによりいわば"二足の草鞋"が可能で、付属大学と他大学、両方の進路を考えることができます。

「特別理系コース」は、東大・東工大・電通大・農工大などの国公立および早・慶・理科大・医歯薬系などへの受験に対応したカリキュラムです。付属大学の3月推薦制度を受けることもできます。

「文系コース」は国公立大、早・慶・上智をはじめ、明治・青山・立教などをめざします。受験対応の補習・講習はもちろん、「文系講座」も開講し、会計士など社会で活躍する職業人による講演や大学教授の講義など、進路選択に役立つ機会をつくっています。

こうしたコース制による学習指導は、付属大学への推薦進学に加え幅広い大学へも進学実現させようという進路指導方針が反映されています。また大学付属校としての教育プログラムがそのまま進路指導にもつなかっています。そこで次に学習指導についてお話ししましょう。

芝浦工業大学中学高等学校 キャンパス

理系大学付属校ならではの中高大連携教育

付属大学との連携による理科教育は、中高6年間にわたりたいへん充実しており、本校の教育の特色となっています。
中学入学直後から「大学」という環境で学びを体験できるのは、本校ならではの大きなメリットです。
たとえば中学1年生の「工学わくわく講座」では、芝浦工業大学にて大学の先生や大学生・大学院生たちのフォローを受けながら、電子オルゴールやモーター製作など「ものづくり」を体験します。

講座の一部を紹介しましょう。

・中学2年:ロボット入門講座
・中学3年・高校1年:ロボット中級講座(高校2年 ロボット上級講座)
・高校2年:理系講座・・付属大学への推薦志望者対象に、全学部全学科の教授が本校生用にあつらえた専門講義を実施。2012年度は「社会・生活と材料工学」(工学部機械機能工学科)、「情報をどう測るか~情報理論入門~」(システム理工学部電子情報システム学科)など17講座を開講。
・高校3年:大学研究室見学会・・進学を希望する学科の研究室を見学。付属大学への進路を具体的に考えるうえで重要な機会となっている。

中3に新たな理科授業を設置「サイエンス・テクノロジーアワー」

付属大学との連携教育に加え、サイエンスの「研究・仕事」への興味・関心をさらに引き出す教育プログラムとして、新たに「サイエンス・テクノロジーアワー」を設けました。

中学3年が隔週2時間の連続授業によって、普段の理科の授業では取り上げられない大がかりな実験・実習に取り組みます。

2012年度に実施されたテーマの一部を紹介しましょう。
・物理:「手作りスピーカーと電池のないラジオ」
・化学:「ガラス細工によるピペットの作成」
・地学:「天体望遠鏡を作ろう」
・生物:「基礎生命科学実験」

男子必須の言語教育

教育の特色として、大学との連携教育のほかにもう一つ挙げておきたいのが、言語教育です。
その特色は英語だけでなく日本語教育にも力を入れていること。男子はとかく言葉で伝えることが苦手ですね。言語活動は男子校としてとても大切な教育と考えます。また、現代社会では高いコミュニケーション力やディベート力が求められています。

理系分野の職業人もこれに免れません。自分のつくった製品を自分で紹介し、発信する言語能力が必要とされる時代です。

中学1~2年では「ランゲージアワー」という授業を設置しています。これはつくば言語技術教育研究所の開発した言語教育をもとに、本校が独自に行う授業です。生徒にとって具体的で取り組みやすい課題を与え、話す・書く・プレゼンテーション・ディベートなど段階を追って学びます。それによって①論証、②再話、③情報伝達、④分析、⑤視点、⑥要約の6つのスキルを鍛え、論理的思考力を高めながら「言葉を操る技術」を身につけます。

本校独自の英語教育としては、高校2~3年の「一般理系コース」内に「英語SUPER」という授業を設置しています。
成績上位者10~15名程度の選抜クラスで、理系に必要な英語力を養います。付属大学で行われる英語によるプレゼンテーション等も見学します。来春はイングリッシュキャンプを予定しています。

OBがチューターを務める「学習サポート」

本校では放課後補習や夏期講習、4泊5日の勉強合宿(夏期希望制)、大学入試センター対策トレーニングなど、個々の学習状況や進路志望に応じて多様な学習支援を行っています。

自学自習習慣を身につけるための「学習サポート」も生徒・保護者にたいへん好評です。本校OBの大学生・大学院生がチューターとなり、生徒の自学自習をフォローするものです。
全学年対象で、国・数・英・理に対応します。卒業生はとても協力的で、付属大学へ進んだOBや他大学に進学したOBなど40人~50人がチューターとして登録し、交代で後輩の面倒を見てくれます。
教員と打ち合わせをしたうえでフォローに当たっていますが、生徒にとっては教員に教わるよりもいいんですね。
男同志の縦のつながりで、先輩によくなついていますよ(笑)。

芝浦工業大学への推薦制度について ~無償のアメリカ語学研修を実施~

芝浦工業大学への推薦制度は、今年の高校3年から新規定となります。その概略は次の通りです。

9月推薦(早期推薦)は一般理系コースの生徒で特に人物・成績優秀者が対象です。
高校3年間の成績・課題作文(800字)・研究計画書・願書・校長面接により選考します。
研究計画書とは自分が大学でやってみたい研究について書くもので、様式不問。志願者は映像や文書などそれぞれ自由に作成しています。
1月推薦は一般理系コース在籍者対象。高校2年・3年次の成績・推薦試験の成績(高3の11月に実施)・校長面接・人物評価・諸活動(部活等)により選考します。
3月推薦は一般理系コース・特別理系コース在籍者が対象です。学科試験(数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、理科、英語)・校長面接により選考します。
9月推薦に限り、アメリカ語学研修制度という特典があります。
合格者の中の最優秀者は、カリフォルニア大学アーバイン校で9月から約3カ月間、ホームステイと語学研修を受けることができます。現地での授業料と滞在費用は本校が全額補助します。
この特典は人気で、例年学年トップクラスの生徒が獲得します。2012年度は2名の生徒がアメリカへ渡りました。

中高6年間で大きく成長する生徒たち

本校では中学入学時の成績と、高校卒業時の成績が大きく変わります。
6年間でぐんと伸びるのです。それは居心地がいいからなんですね(笑)。
理系でややオタクな男子が集まる学校で(笑)、自分と同じような方向性をめざす友だちと共有できる。その分伸びやすいのでしょうか…。

男子というのは、自分の好きなことはとことん掘り下げますから。そうした男子たちが本校で理系マインドを養い、巣立っていく。技術立国日本のニーズにぴったりと重なっているのが本校の教育なのです。
今後も将来の日本に貢献する人材を育てていきます。

高校3年生に話を聞きました

将来の夢は技術者

佐藤好倫君と川名翔太君は一般理系コース。
二人とも鉄道研究部に所属しており、根っからの理系男子です。

(佐藤君)ぼくは芝浦工業大学の工学部電子工学科を志望しています。ものづくりが好きで、特に自動車が好きです。これからの時代は電気モーターが必要になります。ぼくはそれによって環境に配慮するだけでなく、より速く走れる車をつくりたいと思います。

(川名君)ぼくの志望は芝浦工業大学の工学部通信工学科です。大学では携帯電話のアンテナの小型化とか、無新通信の音響などについて学びたい。もともとラジオが大好きで、無線に興味があります。
授業中心に勉強

(佐藤君)勉強は学校の授業が主体です。予備校には行っていません。家では復習を中心にやっています。今ちょうど中間テストが終わったところ。もっと力を入れなくてはと思っています。

(川名君)ぼくも授業主体ですね。家では宿題とか、数学は先生が次の授業でやるところを教えてくれるので、その予習をしたり、解けなか

佐藤好倫君と川名翔太君

ディープに掘り下げる趣味の世界

(佐藤君)男子校は"素"でいられるのがいいですね(笑)。学校では友だちと分かり合えます。6年間過ごした今は、男子校でよかったと思います。のびのびといられます。

(川名君)みんな仲がいい。文化祭や体育祭など一致団結してがんばれます。趣味も似ているんです、理系だから。みんなディープに自分の趣味に踏み込んでますよ(笑)。休み時間は趣味の話で盛り上がったり。

(佐藤君)部活も同じ趣味仲間が集まって、先輩と後輩の隔たりなく楽しんでます。今年の夏合宿は長野。地方の私鉄に乗り、沿線の観光地を巡ります。それをもとにジオラマを制作し、観光地について調べたことを模造紙にまとめて、文化祭で発表します。

「ランゲージアワー」で伝える力を身につけた

(川名君)「ランゲージアワー」の授業は2時間続きで、二人の先生が担当していました。プリントをもとにして話し合ったり、その日の授業で学んだことを文章にまとめて提出したりしました。

(佐藤君)将来につながる学びだったと思います。自分の意見を相手に伝えることが大切な時代です。それを学べてよかった。

(川名君)受けたときはこんな授業はいらないのではと思ったけど(笑)、今は必要だったと思います。人に伝える力を身につけることができたから、今もこうしてしゃべることができます。

2013年大学合格実績

芝浦工業大学への推薦進学:工学部50名・システム理工学部15名・デザイン工学部7名 計72名(卒業生総数169名。卒業生総数に対する割合は42.6%)

芝浦工業大学への進学詳細はこちら >

国公立大合格者(現役)は14名。内訳は東大1名、東工大・電通大・東京学芸大・横浜国立大各2名、埼玉大3名など。

私立大合格者(現役)は196名。内訳は早稲田大13名、東京理科大25名、明治大・芝浦工業大・千葉工業大・日大各10名、中央大11名、上智大・青山学院大・工学院大各4名、法政大8名、立教大5名、明治学院大6名など。

早・慶・上智・東京理科の現役合格者は計47名で、前年の21名より倍増。国公立大・私立大の現役合格者は計61名(前年は32名)と、現役合格実績が大きく伸びています。

芝浦工業大学への進学詳細はこちら >

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