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スクール特集(目黒日本大学中学校の特色のある教育 #5)

日大準付属校として4年目、新校長を迎えて新たなフェーズへ!

日大の準付属校となって4年目の目黒日本大学中学校。この3年間で学びの環境が整えられ、今年度から新たなフェーズに入った。新校長が思い描く展望とは?

2019年に日本大学の準付属校となり、この3年間で新たな学びの環境が整えられた。着実に成果を出してきている同校の展望について、2022年度に新校長として着任した小野力先生に話を聞いた。

様々な場面で感じられるポテンシャルの高さ

同校の校長として着任して生徒たちと接する中で、生徒だけでなく教員にとってもよい環境が整えられていると感じたと、小野校長先生は語る。

「とにかく、子どもたちが素晴らしいと感じました。素直で、ちゃんと目を見て挨拶できて、勉強も頑張っています。ダンス部や野球部の生徒たちが立ち止まって挨拶してくれたときには、とても感動しました。授業も行事も楽しそうに取り組んでおり、このような生徒たちを指導する先生方も幸せだと思います。日出から目黒日大になってから3年間で、本校は大きく飛躍しました。日大合格率が日出のころと比べて4.9倍になったのも、教材研究や授業力など、教員たちの並々ならぬ努力があったからだと思います。しかし、現状に満足して、立ち止まってはいけません。これまで努力を積み重ねてきた3年間は、すでに過去のことです。4年目に入った今年度は1期生が高1となり、さらに高い目標に向かう新たなフェーズに突入しました。中高一貫クラスは、国公立大を中心に、難関大学や医学部などを目指すカリキュラムが組まれています。学習支援センターで勉強している生徒の中には、『東大に入りたい』と言っている生徒もいました。口に出して意思を表明することにより、実現に向けてよい意味で自分を追い込むことができます。ですから、『東大に入りたい』と意思表明をしていた生徒たちの成長が楽しみです」(小野校長先生)

上を目指すことは大切だが、勉強だけ頑張っていればよいというわけではないと、小野校長先生は語る。

「いろいろな体験をしながら、早めに出口について考える必要があると思います。早いうちから職業選択をするためには、中学生のうちからどのような仕事をするために大学へ行くのかを考えられるような体験をすることが大切です。キャンパス見学、目黒川・多摩川の水質検査などの探究活動のほか、修学旅行も研修旅行とするなどして、キャリアについて考えることへとつなげていきます。中学生のうちからキャンパス見学ができるのも、準付属校のメリットです。9月には松戸歯学部にも見学に行きますが、まずは日大の学部を見て、同じような学部がある他大学への関心につながるように、自分で考えていくヒントになる機会を作っていきます」(小野校長先生) 

▶︎校長 小野力先生

新校長のモットーは「自分から自分カラー」

今年度は、文化祭を6月に開催した。9月に開催すると、高3が全力で参加することが難しい。日大の内部進学も視野に入れている生徒にとっては、高3の9月は内部進学の可否に関わる基礎学力到達度テストも行われる大事な時期だ。文化祭を6月に開催することで高3も全力で参加でき、夏からは気持ちを切り替えて受験勉強に取り組むことができるようになった。今後も文化祭は、6月に開催する予定だという。

「本校の文化祭を見るのは初めてでしたが、とても驚きました。1週間前になっても、準備している気配がなかったのです。本当にやるのかなと心配になりましたが、一気に準備が進んで当日を迎え、終わった瞬間に片付けが始まりました。そして月曜日が代休となり、火曜日には通常の授業が行われていたのです。だらだらしている暇もなく、その切り替えが本当に素晴らしい。出し物もレベルが高く、特に芸能クラスの生徒たちによる英語の歌などはプロ並みでした」(小野校長先生)

そういった素養のある生徒が入学し、先輩たちの姿を見ることで、さらに伸びていくことに期待が高まる。
 
「着任してからずっと子どもたちを見てきましたが、これからもっともっと伸びていくと感じました。いくらいい子が入ってきても、教員たちが磨かなければ光りません。その点本校は、志願者が増えても3クラスという定員は変えず、生徒一人ひとりと向き合って磨いていきます。今年度も磨きがいのある子たちが入ってきているので、丁寧に磨いて今よりワンランク上の学校にしていきたいです。勉強がわからないと、学校がつまらなくなって来なくなってしまう子もいます。学校生活の大半は授業なので、それがわからないと自分の居場所もなくなってしまうのです。そうならないように、本校には学習支援センターもあり、Classiを使ってセンターの職員と担任が連携しています。生徒たちのロールモデルとなるような、リアルドラゴン桜プロジェクト*も導入しました。私のモットーは『自分から自分カラー』。自分からアクションを起こすことが大切ですが、やり方は自分のカラーでよいのです。そのためには、『わかる喜び』を体験していくことが大切だと考えています。すでにベースができている子たちなので、その上に体験を積み上げていくことは難しくないでしょう」(小野校長先生)
*現役の東大生が、勉強そのものではなく、勉強に対して取り組む姿勢や物の考え方などを幅広くレクチャー。現在、高校では1年間で12回の講義を予定している。

同校の部活動は、ソフトボール、水泳、ダンス、バドミントンなど、関東大会や全国大会を狙えるレベルの部が多い。学校生活には部活動も重要だと、小野校長先生は語る。

「部活動に参加して頑張ったり、頑張っている生徒を見て応援することで一体感が生まれ、自分の学校に誇りが持てるようになっていきます。1つの部活が突出することなく、バランスも大切です。教員の働き方も守りながら、モチベーションを高めて、一体感を持って上を目指していきます。効率のよい働き方を考えて、まずは教員たちの朝の打ち合わせはなくしました。通常はClassiで確認して、よほどのことがないかぎり朝の打ち合わせは行いません。今年度から授業時間を45分にして、授業のコマ数を増やしましたが、昨年に案が出てからとてもスピーディーに決まりました。公立の学校なら、実行するまでに3年はかかることです。決断してから実行まで、やきもきする時間がないことに驚きました。授業時間を50分から5分減らしましたが、教員たちはチャイムが鳴ったらすぐに教室にいるようになっています。50分授業でも、教員がだらだらと教室に向かっていたら、5分ぐらい無駄になることも多いのです。今後も教員からの提案には迅速に対応し、生徒にとってプラスになることを、どのように残していくかも教員たちと話し合って決めていきます。新しいフェーズに入った本校の雰囲気や生徒たちの様子を、ぜひ見にきていただきたいです」(小野校長先生)

<取材を終えて>
このインタビューの前に校内を移動していたら、本当に生徒たちが目を見て挨拶をしてくれたのが印象的だった。形だけの挨拶ではなく気持ちが伝わってきて、とてもさわやかな気分になる挨拶なのだ。学校説明会などで、ぜひ皆さんも感じていただきたい。準付属校としてスタートしてから4年目、新しいフェーズに入り、新しい校長先生の下でどのように進化していくか注目したい。

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