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ぶんかがくえんだいがくすぎなみ

文化学園大学杉並中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(文化学園大学杉並中学校の特色のある教育 #3)

未来に向けた教育改革が始動!多様な生徒を受け入れる入試を展開

男女共学化、ダブルディプロマコースの導入など新しいプロジェクトを展開している同校。その一環として、多様な入試を導入し、様々な個性をもつ生徒の受け入れを行っています。

 文化学園大学杉並中学校では、2018年度より男女共学化がスタート。また、日本とカナダの高校卒業資格を同時に取得できる「ダブルディプロマコース」の準備コースを新設するなど、教育改革を推進しています。その一環として、入学試験も従来の2科・4科に加え、英語特別入試や算数特別入試など、多彩な入試を導入。どのような内容なのか、入試広報部長の齋藤圭介先生に話を聞きました。

新しいグローバル教育「ダブルディプロマコース」を設置

 文化学園大学杉並中学校では、入学試験として、国語・算数の2科、または国語・算数・理科・社会の4科の一般試験と、適性検査型入試、英語特別入試、算数特別入試、帰国生入試を実施しています。このように多様な入試を取り入れている背景には、同校が未来を見据え、様々な教育改革を行っていることがあります。
「今の時代は知識や技能だけでなく、思考力や判断力、表現力などが求められています。2020年の大学入試改革は、それらを問う入試とすることが主眼です。本校では、そうした力を育むために、アクティブ・ラーニング型の授業を取り入れ、実践しています。また、グローバル社会に不可欠な英語教育においても、週9時間の授業を設け、そのうち7時間はネイティブの教員が指導。4技能をバランス良く伸ばし、使いこなせる英語力を養っています」と、齋藤先生は言います。

さらに、2018年度からは、「ダブルディプロマコース」(高1~高3)の準備コースが、中学校に設置されました。ダブルディプロマコースとは、日本のカリキュラムと同時進行で、カナダ・ブリティッシュコロンビア州(BC州)の授業をBC州の教員が実施するというプログラム。卒業時には、日本とカナダ両国のディプロマ(卒業資格)を取得することができます。「ダブルディプロマコースの一期生が、この春卒業したのですが、国内、海外の難関大学に進学するなど、大きな結果を残しました。毎日、英語を使う生活を送っているので、英語力はもちろんのこと、ディスカッションやプレゼンテーションを多く取り入れた欧米型の授業を通じて、思考力や創造力などが培われたことも大きかったですね。BC州の成績も、海外大学の進学を後押ししました」と齋藤先生。「そのダブルディプロマコースの授業に、早い段階で慣れるために、中2から準備コースをつくりました。希望すれば、全員参加することができます」

▶入試広報部長 齋藤圭介先生

算数が好き!英語が好き!という小学生に向けた特別入試

 同校は、「ダブルディプロマコース」の導入をはじめ、グローバルな多様性を重視した教育を行っています。それに伴い、様々な個性や能力をもつ生徒を受け入れていこうと多様な入試を設定しました。
適性検査型入試では、①文章を読んで、その要点を捉えて自分の考えを述べる問題や、②社会や自然の中で起こる事象について、図表などのデータを分析しながら、自分の考えを述べる問題などを出題します。これは、公立中高一貫校の受験生にも対応した内容になっています。

2018年度からは、算数特別入試と英語特別入試を新設。どちらも1科目のみの試験です。算数特別入試では、①計算問題と、②すべて記述で答える記述問題が出題されます。
「算数特別入試は、とにかく算数が大好き!という小学生に向けた試験です。例えば、1を9で割ると、1÷9=0.111111…になります。次に12÷99を計算すると、12÷99=0.12121212…となり、そして123÷999=0.123123123…となる。では今度は、12を999で割ってみると、12÷999=0.0120120…となります。こういう仕組みが面白いなぁと感じる子、また車のナンバーを見て、足したり引いたりして10になる計算が楽しいと思う子など数字をずっと見続けても飽きないという受験生にチャレンジしてほしいですね」

英語特別入試は、英検4級レベルの4技能型の試験です。ただし、ライティングの独立した問題はありません。小学校や英会話教室などで、英語をがんばってきた生徒を対象にし、100点満点ではなく、正答率で合否を判定します。「リスニングパートでは、英語のやり取りを聞いてメモを取るという書く作業も入ってきますが、多少のスペルミスは減点しません。リーディング/ライティングパートは、語彙や文法問題、英文を読んで当てはまる絵を選ぶビジュアル読解、表を見て質問に答える問題、メモを作成する問題などを出題。この場合も、多少のスペルミスは採点に響きません。スピーキングパートでは、日常会話の応答や、図表を見ながら質問に答える問題、二つの絵を比較して、間違いを指摘する問題を出します。いずれも文法の完璧さを求めるのではなく、自分の考えを伝えようとする姿勢や、コミュニケーション力などをみていきます」(英語科・窪田淳先生より)

(適性検査型入試の過去問題・算数特別、英語特別入試のサンプル問題)

※算数特別入試、英語特別入試とも、特待選考の対象となります。

多様な生徒を受け入れ、1人ひとりの個性や能力を伸ばす

 また同校は、バンコクや台北でも帰国生入試を実施するなど、帰国生の受け入れを積極的に行っています。「帰国生は、いろいろな価値観を投げかけてくれる存在です。そうした生徒が、国内生と一緒に学び、活動することは、相互に刺激となり、全体の伸びにつながっていきます。また、英語の授業は高い英語力を持っている生徒は取り出し授業で行っており、トップクラスは、英検準1級と2級レベルで編成。帰国生が身につけた高い英語力を維持、向上できる環境が整っています」と齋藤先生。
帰国生入試は、国語・算数・英語(希望者のみ)の3科目で、高得点の2科目で判定をします。英検準2級以上取得者は、英語を満点換算します。
 こうした多様な入試について、齋藤先生は次のように述べています。
「現代は、まさに多様化の時代です。その流れに対応するように、本校もグローバル教育を強化し、男女共学もスタートしました。先日、高1のダブルディプロマコースの授業を見学したら、男女が活発にグループ討論をしていました。一期生は、女子13人という小さなコミュニティだったので、また違う景色でしたね。でも、その一期生も、カナダスタイルの授業に慣れるにつれて、積極性が増し、自分の興味関心のあることを自ら学ぶようになっていきました。自分のやりたいことを追求していくことが、本物の学力となります。
私たちは、『ぼくは○○が好き』『私は△△が得意』という、それぞれ個性の異なる生徒を受け入れ、本校の教育を通して、一人ひとりの能力を伸ばしていきます。そうして、変化の大きい社会でも活躍できる人材を育てていきたいと考えています」

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