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四條畷学園中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(四條畷学園中学校の特色のある教育 #6)

東大・京大OBが語る“なわがくちゅうのアイデンティティ”

なわがくちゅうから難関私立進学校へ進み、2021年春に大学生になったOBに、中学3年間での学びについてインタビュー。高校進学時の成功体験が、後の大学受験にもつながったという中学生活を振り返ってくれた

2021年度より、3ヵ年コースのみに絞り、大きく方針を転換した四條畷学園中学校。3ヵ年コースと6ヵ年コースがあった時から、自ら目標を掲げて3年後の進路を選択する自立した生徒を育成してきた。3ヵ年コースに在籍し、難関私立進学校を経て東大・京大へ合格した卒業生に、なわがくちゅうの思い出や高校受験、大学生活などについて話を聞いた。またあわせて同校の教育理念「人をつくる」について、堀井清史校長先生に話を伺った。

○卒業生の紹介
松原健伍さん/西大和学園高校→東京大学文科三類/中学時代は吹奏楽部所属
(以下、松原さん)
青波亮太郎さん/東大寺学園高校→京都大学文学部/中学時代はバスケットボール部所属
(以下、青波さん)

四條畷学園中学校での思い出を教えてください。

青波さん…中学校はバスケ部に入って、勉強とクラブ活動の両立に励みました。バスケ部顧問の山本先生には、クラス担任としても3年間、お世話になりました。バスケ部では厳しく楽しく、礼儀やあいさつから始まって、人として大切な基本を指導していただきましたし、クラス担任としても高校受験に向けてサポートしていただいた恩師です。

松原さん…僕は中学校では吹奏楽部に所属し、打楽器(ドラム)を担当していました。週7日クラブ活動に打ち込む生活で、中3では副部長を務めました。なわがくちゅうは、学校全体で行事に本気で取り組む雰囲気があります。文化祭や体育会などはとくに力が入ります。吹奏楽部は文化祭のステージなど出番が多く、充実した3年間でした。

またなわがくちゅうは、文化祭でクラスごとに発表する合唱コンクールにとくに熱が入ります。僕と青波くんが在籍していた英数発展コース(現在の発展文理コース)で、2年生の時から指揮を担当し、クラスがまとめられるようがんばりました。2年生で金賞、3年生ではグランプリが受賞でき、うれしかったです。青波くんは、3年間同じクラスの仲良しです。合唱コンクールの練習でも、クラスの雰囲気づくりの要になってくれました。男子のやる気をひっぱってくれて、クラス全体を一緒にまとめていきました。

青波さん…合唱コンクールの前になると、熱心なクラスは朝練もします。僕たちの英数発展コースは歴代でグランプリを受賞しているクラスだったため、より練習に熱が入りました。中学校の行事として、一生懸命になれた思い出深い行事です。

▶︎松原健伍さん

▶︎青波亮太郎さん

高校受験は、どのように取り組みましたか?

青波さん…中学入学時から、高校受験は意識していたので、部活と勉強を両立することに力をいれました。両立はすなわち効率。部活も勉強も効率よく集中して取り組むことを意識していました。僕は小学生の頃から、京大文学部で好きな歴史を学びたいと考えていたので、京大進学に強い東大寺学園に進学したいと中2の1学期くらいでは考えていました。勉強と部活で忙しかったですが、定期的に担任の先生と面談があったので、志望校について話をしながら、モチベーションを高めました。

松原さん…僕の場合は青波君とは違って、中3の10月まで、とにかく吹奏楽部に打ち込んでいました。その時は成績もクラスの半分くらい。引退まで一生懸命部活ができたので、そこから思い切りアクセルを踏んで勉強しました。西大和学園に進学を決めたのは、3歳年上のいとこが進学しており、話を聞いてよさそうだなと思ったから。当時、やりたいことがはっきりしていなかったので、それだったらレベルの高い高校へ進学しようと集中しました。メリハリをつけて受験勉強に取り組めたことが、合格ポイントです。

クラブの引退前から、進路指導の面談でも、志望校は西大和学園で提出していました。その頃は模試の判定もふるわなかったのですが、それでも担任の先生から「志望校のランクを下げた方がいい」とは、いっさい言われることはありませんでした。逆にずっと応援してくださったので感謝しています。

二人とも中高一貫校の高校に入学されましたが、高校生活はいかがでしたか?

松原さん…西大和学園高校に入学した時点で、6ヵ年コースの中2の学力と同等と言われました。6ヵ年の生徒は2年先を進んでいるイメージでしたので、それに追いつくにはハードでしたが、3ヵ年は6ヵ年とは別のカリキュラムで同じクラスにはならないので、とくに気になりませんでした。

また勉強重視の高校でしたので、クラブには入部しませんでした。学年150人くらいのなか、50~60位くらいの成績で推移していましたが、高2の2~3月からコロナ禍になったことでガッと切り替えて集中して勉強し、高3では学年ひと桁までいけました。中学の時と同じで、3年生でグッと伸びた感じです。

青波さん…僕は高校でもバスケ部に入部して、クラブをしながら勉強を続けました。と言っても、やはり勉強がハードだったので、中学の時ほど一生懸命クラブはできませんでしたが、それでも中学の時と同じく両立を意識しました。

先ほどの松原君とも同じですが、なわがくちゅうで培ったスタイルで高校も生活することができ、結果として大学受験の合格につながったと思います。振り返れば、なわがくちゅうの3年間であらゆることの基礎ができたように感じます。

中学受験をする小学生や保護者の方にメッセージをお願いします。

青波さん…なわがくちゅうは先生と生徒との距離が近く、3年間を通して、一人ひとりにあわせた指導をしてもらえます。僕が在籍していた英数発展コース(現在の発展文理コース)は、終礼テストなどがあって、勉強面でのサポートも手厚かったです。やらされている感がなく、生徒同士で教えあえるような主体性のある雰囲気です。

松原さん…文化祭や体育会以外にも行事が多く、先生も生徒も一緒になって一生懸命になる学校です。青波くんもあげてくれていますが、勉強を強制させられないのは、僕のようなメリハリ型の生徒にはよかったです。もちろん課題は出ますが、「これをやれ」とは言われません。お互いに教えあう雰囲気は勉強だけでなく、部活動でもありましたね。また進学校受験を目指す私立中学ですが、クラブ活動を中途半端にせず、しっかり取り組めるのは、何よりではないでしょうか。

建学の精神「報恩感謝」、教育理念「人をつくる」に基づいて

2名の卒業生は、なわがくちゅうの教育理念の通りに成長している自主性が印象的だったが、3ヵ年コースでどのような教育を展開しているのか、堀井清史校長先生に話を聞いた。

「中学3年間という思春期の大切な時期に生徒がやりたいことを見つけられるよう、また新しいステージへチャレンジできるよう、自主的に物事をとらえられる教育を大切にしています。勉強やクラブ活動、行事に一生懸命に取り組み、中学3年間で今後のやりたいことや目標を見つけて、次の自分の進路を目指してほしいというのが、本校の大きな枠組みです。

ではどうやって進路を支援するのかということになりますが、高校受験に関しては、中学3ヵ年コースの実績がありますので、ノウハウがずいぶんと蓄積されています。そのため、志望校にあわせたアプローチが明確です。中学過程の授業を早めに終えて、受験に目標をあわせて細やかに対応しています。またそれぞれの高校の傾向にあわせて、課題なども個別に出していますね。塾に行かなくても、職員室へ来てもらえれば、進路相談や勉強の進め方も指導します。中学生活を充実させるためにも、学校で受験対策を完了できるようにしています」と、高い進学実績を達成している秘訣を話してくれた。

また精神面での成長に関しては、勉強でもクラブ活動でも自己肯定感を育むことを大切にしている。思春期にあたる中学生の間に自己肯定感を育むことで、次のステージでの活躍につながると考えているそうだ。

創立より脈々と受け継がれてきた建学の精神「報恩感謝」と、教育理念「人をつくる」が、同校の根幹にある。それを支えるのが「実践躬行」と「マナーズ・メークス・マン」の2本の教育の柱。「実践躬行」とは、実践して学ぶ、何度もくり返すという意味。PDCAサイクルを回すととらえる。「マナーズ・メークス・マン」は創設者の牧田宗太郎が、イギリスから持ち帰った言葉。英国流の礼儀正しさやマナー教育を通して、多面的に考え、客観的に自分を見ることで、品性やリスペクトの感性が育まれる。この精神が他国の文化から自国を考え、日本人のアイデンティティを育む国際教育につながっているという。

「ICTや英語はコミュニケーションの手段」と、堀井校長先生は話す。海外の人とコミュニケーションをするために英語を身につけ、タブレットを通じて情報をすばやく得たり、自分を表現したりするために使ってほしいという。英語やタブレットを中学生のうちに効果的に使えるようになるために、国際教育に力を入れ、タブレットも積極的に導入している。

「保護者の皆さまには、中学受験が終わったら大学受験まではのんびりさせたい、親ものんびりしたいという思いがあるかと思います。しかし実は、節目節目で子どもにチャレンジの機会を与え、その成長を一緒に応援するのが保護者の醍醐味かと思います。子どもたちにPDCAを促すように、学校側も若い先生を中心に学校行事やカリキュラムを見直し、進化させています。人間的な成長の面において、本校にお子様をお預けいただければ満足していただけるのではないかと思います」と締めくくってくださった。

▶︎堀井清史校長先生

【取材を終えて】
今回、インタビューした卒業生は、高校受験時に塾に通っていなかったという。学校の授業にしっかりついていき、なわがくちゅうの受験指導で難関進学校へ合格できたのは驚きだった。2人の話のなかでは、何度も「やらされている感じがない」とのコメントがあり、やはり自主的に受験に取り組んだことの結果だと腑に落ちた。「塾なしで合格」は、目からうろこが落ちた気持ちだ。

また昨今、注目される探究活動や生きる力の育成は、同校では教育方針として、創立時から行なわれていた。それをもう一度、時代に照らし合わせ、学校活動そのものを探究活動と捉えたカリキュラムに同校のオリジナリティを感じることができた。クラブ活動や行事、毎日の授業など、日々の学校生活に一生懸命に取り組むなかに、成長のヒントやアイデアがあると先生方は話す。「勉強があるから、これはしなくていい」という指導は一切ないそうだ。

今回、お話をお聞きした二人のスタイルを表すなら、青波さんは勉強と部活の両立型、松原さんは一点集中のメリハリ型だろう。充実した中学生活が、高校合格へつながり、その成功体験が大学受験でも活かされた点は同じだ。青波さんは京大で大好きな中国やアジアの歴史を極めたいそうだ。音楽が好きな松原さんは、東大の音楽サークルに所属。音楽活動を楽しむと同時に、大学では音楽を学問として多面的に学びたいと話してくれた。きっとこれからも折りにつれ、なわがくちゅうに里帰りして、活躍を報告してくれるのだろう。卒業生にとって「なわがくちゅう」の絆がアイデンティティになっていることが感じられたインタビューだった。

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