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四條畷学園中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(四條畷学園中学校の特色のある教育 #7)

大阪府立高文理学科へ進学した卒業生が語る、なわがくちゅうの魅力

なわがくちゅうの発展文理コースは、生徒のほとんどが大阪府立高文理学科へ進学する。部活と勉強を両立させながら、クラスが一体となって合格を目指す。充実した学校生活について卒業生に聞いた。

中学3ヵ年コースのみに大きく方針を転換した四條畷学園中学校では、6ヵ年コースがあった時代から、自ら目標を掲げて3年後の進路を選択する自立した生徒を育成することに力を入れてきた。とくに現在の発展文理コースは、部活や学校行事と勉強を両立させて、難関である大阪府立高文理学科へ進学する生徒がほとんどだ。今回は3年後の目標に向かって、充実した中学生活を送った卒業生に、なわがくの魅力や高校受験について聞いた。

【卒業生の紹介】
・写真左:久田新菜さん/天王寺高校1年生(陸上部マネージャー) 
中学時代は吹奏楽部で部長を務める。担当学期はクラリネット
・写真中:中嶋亮介さん/大手前高校1年生(バスケ部)
中学時代はバスケ部で副キャプテンを務める。
・写真右:白石りかさん/天王寺高校1年生(サッカー部マネージャー)
中学時代は英語部部長を務める。

四條畷学園中学校での3年間について教えてください。

久田さん…私は中学受験でなわがくちゅうへ入学しました。2歳上の兄が、公立小学校から、同じく中学受験でなわがくちゅうへ、先に入学していたのですが、兄から聞く学校の様子がとても楽しそうだったので、自然と希望するようになりました。

入学当初は同じ小学校から進学した友達がいなかったので、少し不安も感じましたが、すぐに友達もできて、4月が終わる頃には学校になじめました。

英数発展コース(現在の発展文理コース)は、賢い人が多い印象で、授業のレベルも高く、スピードも速い。そのため、少しでもさぼったら、おいていかれると思っていたので、1年生から勉強はがんばりました。
授業でわからなかったところは、休憩中に友達に聞いて、疑問を残さないようにしました。難しいところは、友達同士で教えあうクラスの雰囲気もやりやすかったです。

中嶋さん…僕は幼稚園から四條畷学園でしたので、中学はその延長だったため、のびのびと生活できました。中学ではバスケ部で、部活に一生懸命でした。市の選抜メンバーとして一次選考に通ったり、北河内大会で優勝したり、部活を中心に充実した3年間でした。勉強と部活の両立はつねに意識していました。部活ではとにかくしっかり身体を動かして発散して、勉強に集中するという切り替えを大切にしました。僕だけでなく、部活と勉強を両立している人が多かったので、自然と両立できたと思います。

白石さん…私も中嶋君と同じで、幼稚園から四條畷学園です。中嶋君とは幼なじみという感覚ですね。四條畷学園は先生方も友達も、一人ひとりの個性を大切にしてくれる雰囲気があって、温かく包み込んでくれるような学校です。幼稚園の時から雰囲気は変わりません。生徒に興味があることや、やりたいことがあれば、背中を押してくれ、ずっと応援してくれる学校です。

私は英語部でしたが、毎年行う英語劇の公演が、とくに印象に残っています。英語での台本制作に始まり、小道具や大道具、衣装など、すべて自分たちで準備します。部長を務めた3年生の時には、『浦島太郎』を手がけました。部員の様子を見ながら全体をまとめていくことはとても大変でしたが、やりきることができました。

文理学科受験に向けて、勉強面で苦労したことなどはありますか?

久田さん…発展文理コースでの数学の授業は、レベルが高かったため、みんなで教えあったり得意な子に教えてもらったりして、クラス全体としてその日のうちに解決できるように心がけていました。担当の先生から、よく「演習量が足りん」と言われていましたが、振り返るとそのフレーズもよい思い出です。夏休みには宿題をどっさり出される先生でしたが、授業に集中して必死でくらいついたことが、結果として受験対策になったと思います。

中嶋さん…私は英検2級取得を目指しましたが、文法は苦手だったので、とにかく単語をしっかり覚えて対策しました。クラスで多くの生徒が英検2級を目指していたので、一緒にがんばる雰囲気がありました。

白石さん…英語は好きな科目だったので、長文をしっかり勉強して対策しました。私たちのコース(現在の発展文理クラス)は、毎日終礼テストがありました。テストの結果は成績には影響しませんが、学期の終わりには成績優秀者が発表されます。それを目標に休み時間も終礼テストのために勉強をしている生徒が多く、全員で切磋琢磨している感じでした。その意識のまま、高校受験まで進めたように思います。

現在の高校を選んだ理由を教えてください。

久田さん…私たちのクラスは、文理学科の中で、自分の特徴や好みにあわせて進学先を選ぶようなイメージでした。私の場合は、吹奏楽部の先輩で天王寺高校へ進学している方がいて、学校が楽しそうだったことも興味を持った理由のひとつです。また学校説明会で好印象だったこともあって決めました。

白石さん…なわがくちゅうは行事が多くて、その準備はとても楽しかったです。高校も行事がたくさんある学校がいいなと思っていました。その点、天王寺高校は行事が充実していて、テスト期間中以外は、何か準備をしているくらいでしたので、私にはぴったりだと思いました。またオープンスクールの時、休み時間に生徒が思い思いに過ごしている様子が、とても楽しそうに見えたのが決め手になりました。

中嶋さん…僕の場合は、姉が大手前高校へ行っています。姉からの聞く大手前高校の話はいつも楽しそうだったので、自然と進路は決まりました。

受験期に先生はどのようにサポートしてくれましたか?

中嶋さん…僕は男子バスケ部ですが、担任の先生は、女子バスケ部の顧問でした。普段から部活での様子も気にしてくださっていて、3年生の面談の時は、勉強のことだけでなく部活のことなども話をしながら、励ましたりほめたりしてくださったのが、安心や自信につながりました。

白石さん…私も進学については、担任の先生に支えていただきました。先生との面談の時、面談の前は勉強に関する不安を抱いていたとしても、その後には、またがんばろうとモチベーションを高めることができました。

印象に残っているのは、先生から「白石なら大丈夫」と言いきってもらえたこと。小さな言葉かけかもしれませんが、なぜか安心できました。過去問が解けなくて心配な時もありましたが、先生の言葉を思い出して「大丈夫、大丈夫」と言いながら勉強を続けました。

久田さん…吹奏楽部は引退が、まわりより遅かったこともあって、みんな勉強に集中している時に、部活をしていて大丈夫だろうかと不安になったことがありました。部活の顧問の先生に、受験勉強との両立について相談した時、「久田さんは今までがんばってきているから大丈夫だよ」と言ってくださったことが、とても励みになりました。

将来の夢を教えてください。

白石さん…私はアナウンサーになりたいです。法律を理解した上で、視聴者にわかりやすく伝えられるようになりたいので、大学は法学部を目指します。

久田さん…教師を目指しています。教科はなわがくちゅうで、必死になった数学です。

中嶋さん…僕も教師を目指しています。僕はバスケ部の顧問をしたいですね。

担任の和田真爾先生のコメント

和田先生…発展文理クラスは1クラスしかありませんので、3年間クラスのメンバーは変わりません。私は彼らを3年間担任させてもらいました。

このクラスは高校受験では、文理学科受験を目標とする生徒がほとんどですが、学校としては部活や学校行事にしっかり取り組んでほしいと考えていますので、意識して「勉強、勉強」と声掛けをすることはしません。その代わりではないですが、クラスの生徒には、自主性を促し、できるだけ早期に自立できる働きがけをしてきました。

自主性を促すためにも、中学に入学した時から、高校受験だけでなく、将来を見据える機会は多く与えるようにしています。そういった点では今回、取材をお願いした3人は、将来のビジョンについて道筋を立てて考えられているタイプでした。

また、学校行事においてはクラスのリーダー的存在として、自ら考え行動できる生徒でしたね。3人とも部活でも、部長や副キャプテンとして活躍してくれました。

私は彼らで、9年間、本校の英数発展コース(現 発展文理クラス)を教えてきたことになります。初めて教えた代の生徒が、大学を卒業し社会へと巣立つ頃になりました。中学の時に描いたビジョンを実現してくれそうな卒業生もいます。やはり将来をビジョンとしてイメージしていることは非常に大きいと感じているところです。

【取材を終えて】
今回は現在の発展文理コースにあたる卒業生に話を聞いたが、高校1年生とは思えない落ち着きがあり、驚かされた。担任の先生のお話にもあったように、勉強と部活や学校生活を両立させて、高校受験を成功しており、短い3年間の充実した生活の様子が感じられた。

現在は発展文理コースが1クラス、発展探究コースが3クラスで編成されている。今はどちらのコースも授業数は同じで、部活動への参加も制限はない。また進学実績に関しても、発展探究コースからも文理学科へ進学する生徒が増えているとのこと。アクティブラーニングが主流になってきた今、どちらのコースからも文理学科進学が目指せるため、子どもの雰囲気や勉強のスタイルに合わせてコースを選択してほしいとのこと。受験を考える保護者は、学校説明会などでコースについて、先生に相談することをおすすめする。

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