学校詳細
建学の精神、教育理念
「考えて行動のできる人」の育成
1940年に創立以来、「考えて行動のできる人」の育成を建学の精神として掲げ、それが言葉だけにならないように、時代に合わせた新たな教育も取り入れている。急激に進むグローバル化や科学技術の発展に伴うロボットやAIにより社会は予想を超えるスピードで変化する時代に、獲得した知識を自身の力として活用していけるように、思考力や判断力、表現力など、「考える学力」を養う教育を実践。さらに、独自の体験プログラムを通して、社会における自己の役割について考えさせ、「貢献する社会力」を育成。「共感する人間力」を育むためには学校行事や部活動といった活動も重要な役割を果たす。「生きる力」を育むプログラムをスタート、学業と部活動などが両立できる環境も整えている。
教育の特色
学び方から選ぶ「2コース制」
中学校から始まる6年間は、サイエンスコースとグローバルコースの文理融合型の2つのコースに分かれている。学びの領域ではなく、「どう学びたいか」でコース選択をすることができる。
サイエンスコースでは、「科学的思考で社会に貢献する」をコンセプトに、自ら問題を発見し、仮設の立て、対立や壁の乗り越える方法を模索していく。
グローバルコースは「世界的視野で実戦的なスキルを身に付ける」をキーワードに、世界で起こっている事例のケーススタディを通して問題解決能力を養う。中学2年生では、学校生活や社会生活のための「4Cスキル」を身につけることを目的に様々なワークショップを実施する。研修では、アイデアを出して意見をまとめてプレゼンテーションを行う。また、意見が対立してもそれを乗り越えて、だれもが納得できる解を見つけられるように、試行錯誤をして対話を繰り返す機会も多くある。すぐにうまく進まなくとも、失敗を含めたすべてが貴重な体験となる。
施設設備
新校舎と施設整備の進展(2020~2025)
2020年、創立80周年記念事業の一環として新校舎が完成した。既存の教室棟2棟を解体し、上層階に教室、下層階に食堂・メディアセンター(図書室)・ホールなどを備えた複合施設として利用され、現在では日常的な教育活動の中心となっている。2021年度にはグラウンドの拡張と人工芝化が完了し、体育授業や部活動の環境が大きく向
上し、活用の幅が広がっている。職員室の近くには、生徒が自習に使えるフリースペースが設けられており、わからない問題があれば職員室へ直接質問に行くことができる。始業前や放課後の時間を活用して学習する姿が定着しており、早朝から登校して勉強する生徒も多い。
学校行事
すべての学校行事は「生徒主体」で実施
横浜創英の学校行事は、すべて生徒主体。なぜやるのか、どうするのか。目的も手段も、生徒が自ら考えながら対話と協働でそれぞれの思いを創り上げる。創英祭は中学・高校ともに多くの保護者・一般の来客が訪れ好評を博している。様々な団体が、個性あふれる展示や演技を披露する。特に体育館でのダンス部やバトン部、吹奏楽部などのパフォーマンスは超満員になるほどの人気。体育祭は中高6学年が4色に分かれて、リレーや騎馬戦など様々な競技で熱戦を繰り広げる。平日にもかかわらず、毎年800人ほどの保護者が応援に駆けつけて観戦。横浜市内にある外部の室内施設を貸し切って行われるため、雨の心配もない。
部活動
バトン部は中高ともに全国レベル
8割ほどの生徒が部活動に参加し、学業と両立させている。文化部では、中学・高校あわせて200人ほどが参加している吹奏楽部が活躍。東関東大会出場の常連であり、全日本大会で金賞受賞の経験もある。実力次第では、中学生でもコンクール出場メンバーに選ばれるチャンスも。体育部では、中学、高校ともに全国レベルのバトン部のほか、ダンス部、サッカー部など、部活動が様々な出会いのきっかけとなり、自己肯定感を高める重要な役割も果たしている。
進路指導
通塾なしでの合格へのフォローも充実
通塾なしで東京大学理科一類の合格者を出すなど、教育改革や進路指導の成果が注目されている。生徒や保護者との対話を大切にし、高校3年次の面談は、4月、6月(三者面談)、9月、11月の4回。AO入試や推薦入試を目指す生徒と一般入試を目指す生徒は試験の時期が異なるため、モチベーションを保てるように、高校の「文理コース」では3年次から一般入試を目指す生徒だけのチャレンジクラスが設置されている。高2~高3の生徒は、学習計画やふり返りのツールとして、オリジナルの手帳「SOEI NOTE」を活用。生徒は定期的に提出して、担任が個々にコメントを返している。また、長期休業中の講座のほかカリキュラム編成に伴い一新される特別講座等を適宜実施。受験や各種検定取得に向けたフォローをしている。
中学では、数学・英語の授業で、AI教材であるQubenaを活用し、生徒一人ひとりの力に応じて学習を進めている。苦手な分野をスモールステップで取り組む生徒もいれば、どんどん先取りしてと進み理解を深める生徒もおり、自律的な学習を促している。英語の授業では、週に1回日本人教員とネイティブによるチームティーチングも行われている。
その他
新たな教育に向けて教員もチャレンジ
変化を続ける社会を見据えて新たな教育にチャレンジしていくために、教員研修にも力を入れている。例えば、「SDGs(世界を変えるための17の目標)」をテーマに他教科の教員とチームを作り、教科の垣根を超えた授業計画を考える研修などを実施。自分が担当している教科を深めることだけでなく、他教科との連携にも積極的に取り組んでいる。ネイティブ教員と組んで英語で自分の教科を教える研修なども実施し、たとえ苦手分野であっても新たな試みを前向きにとらえ、教員一丸となって挑戦。本気で「生徒の力になろう」という教員たち熱意が生徒にも伝わり、様々な結果となって現れている。2021年度より中学では固定担任制を廃止し、学年の生徒を学年の教員で指導するチームでの指導となる。道徳にはパブリックリレーションズを導入。
制服
バリエーション豊富な制服
同校の制服はバリエーションが豊富。夏服・冬服に加えて、ワイシャツの色やスカート・スラックスの柄など100種類近くの組み合わせを楽しむことができる。また指定カバンも3種類用意されており、リュックサック型のバックもある。在校生からも評判で、制服から学校生活を彩ることができるのも同校の魅力の一つだ。