私立中学

女子校

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しょうわじょしだいがくふぞくしょうわ

昭和女子大学附属昭和中学校 

スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #6)

先生が語る“昭和女子の今”Vol.3(高等部・学年主任編)

先生の声を通じて、学校を知る企画。第3回は、高等部の学年主任の先生が、生徒たちの日頃の様子や、この1年間でどのような指導を行っているのかを語った。

昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校では、生徒たちをどのように指導しているのだろうか。先生へのインタビューを通じて、学校を知る企画の第3回は、高等部の学年主任の先生が登場。生徒たちの日頃の様子や、育てたい人物像などについて語ってもらった。

お話を聞いた先生
4年(高1) 学年主任 鈴木 啓史 先生
5年(高2) 学年主任 塚本 順子 先生
6年(高3) 学年主任 瀬尾 淳 先生

▶︎左より:瀬尾 淳先生、塚本 順子先生、鈴木 啓史先生

学年目標と、目標に込めた狙い

同校は、生徒の発達段階やその学年のカラーに応じて、学年ごとに主任の先生が中心となって、1年間の目標を設定している。

――今年度の学年目標と、そこに込めた狙いを教えてください。

鈴木先生 4年の学年目標は「自立と飛躍」です。高校生になったので、規範意識とリーダーとしての自覚をもって生活をしようというのが、「自立」の部分です。「飛躍」には、卒業後の進路を考え、勉強もしっかり励んで実力をつけ、将来に備えていこうという意味を込めました。

塚本先生 5年は各クラスの学級委員を交え、「精進、そして良い波及」という目標を作りました。6年生は大学受験があり、行事や委員会活動などは一歩引いているので、5年生が実質的なリーダーとなります。よって、学習や様々な活動において自ら精進することを大事にしながらそこで培ったことを他学年に広めていこう、良い影響を与えられるようにがんばっていこう! と話し合いました。

瀬尾先生 大学受験を控えている6年の学年目標は、「克つ」です。受験を制するには、「己に克つ」ことが、もっとも大切です。受験は、人生のなかで何度かある大きな関門の1つ。それを乗り越える経験をすることは、この先大変な局面に立った時に、必ず役に立ちます。自分の人生を自分の力で切り拓いていける人間に育ってほしい、そんな願いを込めて、この目標を考えました。

学年の特徴と生徒自身が掲げた目標

――学年のカラー、生徒たちの特徴について。また、生徒自身が学寮※などで作った目標について教えてください。

鈴木先生 私は中2から3年連続で学年主任を務めているのですが、この学年は明るく闊達で、人懐っこい生徒が多いですね。教員室にもよく訪れ、教員との距離も近いと感じています。課題点といえば、易きに流れやすいところでしょうか。たとえば、学習プリントを配り、「やったほうがいいが、必須ではない」となれば、まずやりません(笑)。しかし、「これを必ずやること!」と言えば、素直な生徒たちなので、きちんとやります。できれば、最低限で満足せずプラスαを目指してほしいのですが…。
そのことは生徒たちも自覚していて、学寮でも、「自機自創」という目標を立てていました。「自」は自律性、「機」は機動性、2つめの「自」は自発性、「創」は創造性を表した造語で、自ら積極的に行動することが大事であると考えたようです。

塚本先生 5年生はリーダー性と団結力のある学年ですね。行事など、自分たちで創り上げようという意識が強く、「これをやる!」という方向性が定まると、集中して取り組むことができます。
生徒が考える学寮目標は、3年の時が「築く」で、4年は「紡ぐ」、5年も同じトーンにしようと、「繋ぐ」に決定しました。意味は大きく3つあります。1つは自分たちが学年として1つになることで大きな力を発揮する。2つめは、その力を他学年に繋げる。3つめは昭和で学んだことを未来に繋いでいく、です。来年は最終学年となり、これまで培った力を繋げ、さらに活かしていこうという意気込みを感じました。

瀬尾先生 学寮は5年生で終了し、6年生は浅間紀行という外部施設での1泊2日の宿泊研修を行っています。その時に生徒たちが掲げた目標は、「We are one」、自分たちは1つであるという意味です。この学年は、相手の立場を思いやれる生徒が多く、5年次の行事や委員会などの活動を振り返っても、自分のため以上に、リーダーとして全体を良くしていこうと努力していました。昨年まで、下級学年のためにがんばってきた生徒たちですが、今は受験という自分の目標に向かっています。それでも、自分のことだけでなく、友達のことも気にかけながら、団体戦で乗り越えていこうという気運がありますね。

※学寮…1~5年生が、神奈川県足柄上郡の施設「東名学林」や千葉県館山市の施設「望秀海浜学寮」に宿泊し、共同生活や自然体験などを行う。

生徒たちの成長と今後の抱負

――生徒たちの成長を実感したこと、学年目標を達成するための指導や、育ってほしい人物像について教えてください。

鈴木先生 成長したのは、反抗期が終わったことですね(笑)。最近は反応が柔らかくなり、教員が何かやろうとしていることも、「私が代わりにやります」と進んで手伝ってくれる子が増えました。また、いろいろな教科でプレゼンをする機会が多いのですが、積極的に行っています。発表の準備もしっかりするようになり、表現する力も伸びてきました。
生活面では、学校に慣れて、次に何をすべきかが見えるようになり、与えられた責任も果たすようになりました。今後は、自主的に行動することと、5年生に向けてリーダー意識を高めてほしいですね。あとは、将来の進路を考える上でも、勉強をしっかりするよう指導をしています。

塚本先生 5年生は10月に館山での学寮があるのですが、9月の大型台風で実施が危ぶまれました。幸いにも施設の被害が少なかったので行くことができたのですが、生徒たちは、何か自分たちでできることはないかと募金活動を始めました。そして、集まったお金を館山市役所に届け、その際に市長さんから「元気になるものをいただけたら…」という申し出があり、みんなで寄せ書きをしてプレゼントしました。自分たちでやろうと決めたら、率先してやれる学年です。学寮でお世話になっている人たちにも、寄せ書きを渡し、閉寮式ではハレルヤの合唱をして喜んでもらいました。このような行動力や団結力を今後も継続してほしいですね。そして、リーダー学年として人をまとめ、なおかつ凡事徹底をしながら、自分自身の目標に向けて邁進してほしいと思っています。

瀬尾先生 今の6年生は、5年生の時に「学校のルールをより良いものに変えていこう」とがんばった学年です。具体的には、大学生が利用する学内のショップを、土曜日の午後は中高生も使えるようしたり、昭和祭(文化祭)を研究発表から自由な企画の催しにしたりするなど、改革をしてきました。みんなの要望を取り入れて良い学校にしていこうと、それも一部の生徒だけでなくみんなで動いていましたね。その自発性や元気の良さは、中学生にも波及し、リーダーの役割も今の5年生にしっかりバトンタッチできたと思います。
 5年次までの委員会活動やクラブ活動、朋友班(縦割り班)活動、体育祭や文化祭の実行員としての活動など、様々な生徒がリーダーになって活躍できる機会があるからこそ、主体性が身についてきたのだと思います。「立場が人を作る」といいますが、最初は「本当に班長が務まるのかな」と心配した生徒も、いざやってみれば立派にリーダーシップを発揮しています。卒業まで、約4ヶ月となった今、自分のことを自身でやっていける自立した人間になってほしい、そして、これまでと変わらず仲間を大切にする人であり続けてほしいと願っています。

受験生へのメッセージ

――最後に、受験生へメッセージをお願いします。

鈴木先生 この学校の生徒は、素直で明るく、友達を大切にする子が多いです。入学をしたら、まずは健康的な生活を志してもらいたいですね。そして、「今日、あの子は元気がないな」などと、周りの人を気遣い、仲間と共に楽しい学校生活を送ってほしいと願っています。

塚本先生 昭和は、やろうと思えば何でもできる学校です。チャレンジ精神をもった受験生、大募集です(笑)。反対にシャイな人も、感話という短いスピーチの時間などがあって、自分を出せるようになっていくので、心配はいりません。みんなで一緒にがんばろう! という気持ちのあふれた学校です。

瀬尾先生 昭和には、多くの友達や教員と良い関係を築ける環境があります。また、自分を活かせる場があり、これまでも先輩たちが様々な経験をして卒業をしていきました。ぜひ、この学校で10代の良い思い出を作ってください。

<取材を終えて>
数年前から「Challenge」を掲げ、新たな教育に取り組んでいる同校。そのことが生徒たちにしっかり伝わり、学校全体が確かに変わり始めている。高校生が自発的にチャレンジしたことやその気概が、中学生にも受け継がれているところなどは、中高一貫教育の利点の一つだろう。また、高校生になるとリーダー役を担う機会が増えること、そしてLABO活動(大学や企業と連携した研究活動)やサービスラーニング(ボランティアを通じた学び)、海外研修・留学など、自分を磨き、活躍できる体験の場が多いことも、生徒の主体性を大きく伸ばすことにつながっていることが感じられた。

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