私立中学

女子校

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しょうわじょしだいがくふぞくしょうわ

昭和女子大学附属昭和中学校 

スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #8)

先生が語る“昭和女子の今”Vol.5(運動系クラブの顧問編)

先生の声を通じて、学校を知るシリーズ。2度に渡ってクラブ活動を取り上げ、前回は教養系クラブを紹介。今回は運動系クラブについて、顧問の先生に活動の様子や、指導で大切にしていることなどを聞いた。

前回に引き続きクラブ活動をピックアップ。今回は運動系クラブから、ダンス部、バスケットボール部、テニス部を紹介する。

<お話を聞いた先生>
ダンス部      顧問 馬場   先生
バスケットボール部 顧問 大野   先生
テニス部      顧問 関根   先生

左より:ダンス部顧問 馬場先生、テニス部顧問 関根先生、バスケットボール部顧問 大野先生

クラブのモットーと、モットーに込めた狙い

――クラブのモットー(スローガン)と、そこに込めた思いを教えてください。

馬場先生 ダンス部では、笑顔と美しい心をもって踊ることを大切にしています。技術の向上はもちろん重要ですが、表現する者としては、心を大切にしなくてはなりません。というのもダンスは人間性が表に出るものなので、誠実な人は、その誠実さが踊りに表れます。日頃から挨拶をするなど礼儀正しく過ごし、心の成長を目指したいと考えています。

大野先生 バスケットボール部のモットーは、「目配り、気配り、思いやり、感謝」です。バスケットボールは、ボールをもっている人だけが頑張るのではなく、他の4人がその1人のために気を配り、思いをもって動く競技です。それはプレイだけでなく、一人の人間としても大切なことです。そして、バスケットができるのは当たり前のことではなく、そうした環境を与えてもらったこと、支えてくれる人がいることに感謝しながら、練習に取り組んでいます。

関根先生 1つでも多く「試合に勝つ」ことを、重視しています。勝つという目標がなければ、練習のモチベーションも上がりません。あの錦織選手も「テニスの楽しさは勝つことだ」と言っているように、達成感は、やはり勝利をすることで味わえるものです。そのために、生徒たちには本物を見せたり、体験をさせたりしています。その1つが、大学の体育会テニス部との練習試合です。昨年は東京大学、慶応義塾大学、お茶の水女子大学の練習に参加し、大学生から様々なことを学びました。

クラブ活動の様子、指導で大切にしていること

――練習時の生徒たちの様子や、指導で大切にしていることなどを教えてください。

馬場先生 日頃の練習は、高2が中心となって行い、卒業生がコーチとして協力してくれています。教員は足りないところを補助するくらいで、生徒たちの自主性を重んじています。指導で心がけているのは、お互いを尊重し、向上心をもって心からの笑顔を大切にしようということです。
昨年度は、特別支援学校へボランティア活動に行き、パフォーマンスをする機会をいただきました。生徒は、体が不自由ながらも、楽しそうにリズムを刻んでいる子どもたちを見て、ダンスが社会に貢献できることを学び、新たな気持ちで練習に取り組むことができました。今後も、こうした活動を続けたいと思っています。

大野先生 バスケ部では、オンとオフのメリハリを意識しています。練習前は学年に関係なく、流行の話をしたり、和気あいあいとしていますが、コートに一歩足を踏み入れると表情が変わり、練習モードになります。キャプテンも下級生に対し、厳しいことを言いますね。だからこそ自分はきちんとしなければいけないとプレイで見せる。そして、練習が終われば「さっき、強く言ってしまったけど大丈夫だった?」とフォローをしています。背中で見せて、下級生を見守る先輩たちはかっこいいですよ。

関根先生 生徒たちには、結果を出すことで、自信をつけてあげたいと常々思っています。指導では、「2週間あれば勝てるよ」というような前向きな声がけをしています。生徒たちもその気になって練習に励み、実際に勝つことができる。やればできることを体験してほしいですね。
学校では3面のコートで練習をしていますが、合宿は6面を使っています。その時は、指導者が全部のコートに入れないので、6つの縦割りチームを作り、「3日後の団体戦に向けて、勝てる練習と作戦を自分たちで組み立てる」というトレーニングをしています。生徒たちは、アイデアを出し合いながら、真剣に取り組んでいます。

クラブ活動を通じて育てたい力

――クラブ活動を通じて、生徒たちをどのように育てたいですか?

馬場先生 自分から進んで行動する主体性や、上級生には約100人の部員をまとめる指導力を身につけてほしいと思っています。また、自分の言葉や行動で表現できる力を育てたいですね。ダンスには言葉がない分、何を伝えたいのかをきちんと表現しなければ、相手には届きません。そうした伝える力を磨くと同時に、相手が何を求めているのかを想像して、先に行動する気配りも備えてほしいです。

大野先生 バスケットボールは集団競技なので、一人だけが成功するのではなく、みんなで試合に勝つ。みんなで力を合わせるという気持ちが大事です。切磋琢磨しながらも、常に相手に対する思いやりをもってほしいと思っています。また、部員たちは仲良しですが、上下関係はしっかりしています。上を敬い、下を思いやる心をもつ、そして「親しき仲にも礼儀あり」で礼儀やマナーを身につけて、社会人として恥ずかしくない人に育つことを願っています。

関根先生 心技体を鍛え、プラス生活を大事にしてほしいと思っています。生活が乱れていたら、当然、試合にも勝つこともできません。また、生徒たちには、「徳を積む生活を送ろう」と言っています。食事の後片付けなど、何か1つやることを決めて、それを毎日実行する。今の高3に、毎朝7時過ぎに登校し、自分の教室や、他のクラスの廊下の窓まで全て開けて、換気をする生徒がいました。徳を積むことは、必ず自分の糧になります。

印象的なエピソード、生徒自慢

――先生のなかで印象に残っている生徒、出来事などを教えてください。

馬場先生 今年度のキャプテンもそうですが、これまでもダンス部には、中央委員会と掛け持ちをしている生徒が何人もいました。クラブ活動も学校の行事でも、リーダーシップを発揮する生徒が多くいます。部全体の印象は、周囲への気配りができ、下級生への面倒見がよく、自分らしさを伝えられる人が多いように思います。卒業生には、ダンサーになった人もいますし、キャビンアテンダント、教師、看護師、保育士などの専門職、その他、個性を生かして幅広い職業に就き、社会で活躍しています。

大野先生 私自身が小2から大学まで専門的にバスケットをやってきて、指導内容が専門的過ぎるのではないかと感じることがあります。それでも生徒たちは、諦めないで付いてきてくれるので、粘り強いなと思います。
印象的な出来事は、昨年の昭和祭(文化祭)で行われた招待試合です。力の互角なチームを招待したので、試合も拮抗し、終了残り6秒の時点では、1点差で負けていたのですが、今の6年生のブザービーターが決まり、逆転勝ちをしたのです。諦めない精神をプレイで見せてくれました。

関根先生 10年以上前のエピソードですが、シード校と東京都ベスト32をかけた試合をしたことがありました。その時の会場は相手の学校で、しかもその日の最終戦だったため、会場に残っているのは相手校の生徒や関係者ばかり。まさにアウェーの戦いでした。高校の団体戦はシングルス2本、ダブルス1本で行うのですが、互いに1勝ずつあげ、最後のシングルスはタイブレークにもつれ込み、1-6であと1ポイント取られたら負けが決まるという瞬間、選手の足がつってタイムをとりました。私は「無理をしなくていいよ」と言ったのですが、その生徒はコートに戻り、なんと8-6で逆転勝利をしたのです。その根性に身震いがしました。昭和の名をとどろかせた、未だに忘れられない試合ですね。

クラブの先輩にインタビュー

▶︎左より:テニス部 Tさん 高2、バスケ部 Kさん中3、ダンス部 Gさん高2

ダンス部 キャプテン Gさん(高校2年生)

ダンス部は部員も多く、賑やかで楽しいクラブです。先輩と後輩の線引きはありますが、全体的に仲が良いです。学年ごとにまとめ役がいて、私は中3で初めて担当し、そのまま毎年続けてキャプテンになりました。ダンスはフォーメンションや、振りの角度などが大事で、うまくできないと厳しく言いたくなりますが、部員が嫌な気持ちにならないようにどうすればよいかを考えながら、言葉にしています。現在の目標は、昭和祭で良いパフォーマンスをすること。休校中の遅れを取り戻すために頑張っています。

バスケットボール部 中学のキャプテン(中学3年生)

1つのチームになって、試合に出るスポーツをしたいと思い、このクラブに入りました。部員は約25名で、あまり多くありませんが、上下関係はしっかりしていて、挨拶もきちんとしています。中学生のキャプテンとして自分ができることは、練習中に率先して声を出して、中学校の大会に向けてみんなをまとめることです。次の大会は冬に行われる予定で、まずは1勝を取りに行きます。

テニス部 部長 Tさん(高校2年生)

公立の中学校はソフトテニス部しかないので、硬式テニス部に入りたくて私立を目指し、体験クラブや昭和祭に来て、「この学校のテニス部に入ろう!」と決めました。実際、活動は楽しいです。運動系ではダンス部の次に部員数が多く人気ですが、上下関係は厳しいです。
私も結構、厳しいことを言いますし、下級生には「なぜ、怒っているのか」を考えてもらっています。でも、相談などは親身になって聞いています。テニス部の今年の目標は「起死回生」コロナ禍の苦しい状況を、乗り越えていけるよう気合を入れています。

先生から受験生へメッセージ

馬場先生 ダンス部は、みんなで助け合いながら活動し、卒業後もつながりのあるクラブです。昭和祭の発表では、生徒たちがダンスの振り付けから演出まですべて行っているので、ぜひ見に来てください。ダンスが好きな人は、先輩と一緒に技術を磨きながら、1つの舞台をみんなで創り上げていきましょう。

大野先生 バスケットボールはボール1つを5人でつないで、シュートに持っていく競技です。先輩たちとボールをつないで、青春のシュートを打ちませんか。バスケットボール部一同お待ちしています。

関根先生 テニス部は日曜日も練習をしていますが、学業もおろそかにせず、文武両道を目指しています。難関校への進学者も多いです。集中力など、テニスの技術以外も鍛えられるクラブです。

<取材を終えて>
教養系と比べると、やはり運動系のクラブは、上下関係がしっかりしているようだ。だが、そこに団結力や深い絆も生まれるのだろう。また、先生たちの言葉にあったように、粘り強さや、相手を思いやる気持ち、集中力、精神力など、技術以外のものが育まれるのが、教養系も含め、クラブ活動の良さだと改めて感じた。

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