私立中学

女子校

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しょうわじょしだいがくふぞくしょうわ

昭和女子大学附属昭和中学校 

スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #7)

先生が語る“昭和女子の今”Vol.4(教養系クラブの顧問編)

先生の声を通じて学校を知る企画。今回は2度に分けて、教養系と運動系のクラブ活動を紹介。初回は教養系クラブの顧問の先生に、クラブのモットーや活動を通して育てたい力などについて話を聞いた。

初回は、教養系クラブのなかの放送部、料理部、吹奏楽部を取り上げ、顧問の先生に日頃の活動の様子や指導で大切にしていることなどを聞いた。

<お話を聞いた先生>
放送部顧問 五十嵐   先生
料理部顧問 勝間田   先生
吹奏楽部顧問 福嶋   先生

▶︎左より:放送部顧問 五十嵐先生、料理部顧問 勝間田先生、吹奏楽部顧問 福嶋先生

クラブの紹介
  • (放送部)毎年、NHK杯全国放送コンテストの全国大会に出場。コーラスコンクールや体育祭、昭和祭などの学校行事でも活躍している。
  • (料理部)中学から高校までの縦割りグループで、調理を実習。献立は生徒が作成し、味も彩りもよい料理を作ることができる女性を目指す。
  • (吹奏楽部)昭和祭の発表、吹奏楽コンクール金賞、人見記念講堂での定期演奏会などを目標に、日々練習に励む。部員数100名以上の人気のクラブ。

クラブのモットーと活動の様子

――クラブのモットーや、指導で大切にしていることを教えてください。

五十嵐先生 放送部では、一人が全員の前で発表や朗読を行い、それに対して全員で講評する活動をしています。中学1年生であっても、高校生に遠慮なく意見をしています。「聞いている人に届いているか」、「聞いている人がどう感じているか」を互いに伝え合い、切磋琢磨しながら成長することを目指しています。

勝間田先生 料理部では、味や見た目を追求するだけでなく、季節のものを取り入れるなど、総合的に食事を作ることを大切にしています。たとえば、お正月に向けておせちや雑煮を、バレンタインデーにはチョコレートケーキというように、生徒自身で献立を作成します。放課後の限られた時間のなかでいかに効率よく料理をするか、時間配分や食材の分量なども考えながら行っています。

福嶋先生 吹奏楽部の目標は年ごとに変わりますが、常に根底にあるのは「一音入魂」です。一音一音に魂を込めることを意味しますが、生徒たちには音だけでなく、普段の生活や行動においても心を込めるよう、勉強も一生懸命に取り組むように話しています。ですので、学業をおろそかにしている生徒は、クラブの合宿でも勉強を優先させています(笑)

――生徒たちの様子、クラブの雰囲気はどのような感じですか?

五十嵐先生 OGにはアナウンサーやラジオのパーソナリティ、声優などで活躍している人がいます。そのような先輩に憧れ、自分もそうなりたいと努力したり、将来の夢がはっきりしているタイプの生徒が多いですね。また、度胸もあって、NHK杯コンテストでは練習以上の力を発揮し、つくづく「本番に強いな」と感心しています。

勝間田先生 調理は縦割りグループで行っているのですが、上級生の下級生に対する面倒見がよいですね。教え方も丁寧で、実習後のごみ捨ても上級生が率先して行っています。料理部の顧問は、家庭科の女性教諭と2人で担当し、私はいつも隣のテーブルで生徒たちと同じ料理を作っています。その時も、「男の先生が一人で何をしているの?」といった目で見るのではなく、「味見をさせて!」と優しく対応してくれます(笑)。

福嶋先生 同じパートに必ず上級生と下級生がいるので、姉が妹に教えるという関係ができあがり、その絆は強いですね。どのパートも自分たちが一番すてきな姉妹だと思っているようです。パート決めは、全ての楽器に触れてから行います。例年、フルートやトランペットなどに人気が集まりますが、「どの楽器にも必ず役割があり、それが合わさって、1つのものが作られる」ことを伝えています。生徒たちもそのことを理解し、自分のパートに誇りをもって練習をしています。

クラブ活動を通じて育成したい力

――クラブ活動を通して、生徒たちをどのように育てたいですか?

五十嵐先生 朗読でもアナウンスでも、相手を思いやる心をもつことが大事です。いくら流暢に話すことができても、相手への思いやりがなければ言葉は届きません。そういう意味でも、日頃から人に対する心遣いを大切にしてほしいですね。言葉遣いも同じです。「声は人なり」と言いますが、その人の温もりや人柄は、声に滲み出るものです。正しい日本語を使い、思いやりのある生徒を育てたいと思っています。

勝間田先生 調理実習は、一定の時間内で彩りも味もよいものを作らなくてはなりません。途中で味見をして調整をしたり、全体的に色合いがさびしいので、もう1品スープを作ってみたり、臨機応変に対応できる力を育てていきたいです。また、失敗することは問題ではなく、もう1度、家でトライして次は成功させる。そういう体験を積んでほしいと思っています。

福嶋先生 吹奏楽の目的は、みんなで1つの音楽を作ることです。それは人間社会の関わりと同じで、時にはリーダー、時にはフォロワーになるなど、いろいろな立場に立って社会生活を送ります。クラブ活動で最終的に目指しているのは、人との関わりが立派にできること。自分の考えを主張し、相手の意見にも耳を傾ける。互いに分かり合える関係性をクラブのなかで培ってほしいと思います。

印象的なエピソード・生徒自慢

――印象に残っている生徒、出来事などを教えてください。

五十嵐先生 OGの近江友里恵アナウンサー(NHK)は、高1の時にNHK杯全国放送コンテストのアナウンス部門で入選を果たし、翌年は朗読部門にチャレンジしました。行動力があり、朗読で読む本を図書館に丸1日こもって探すなど、まじめで努力家だったことをよく覚えています。
また、中学校大会のアナウンス部門で日本一に輝いた生徒がいるのですが、彼女は全国大会の直前に、東京大会とは違う原稿に差し替えて出場しました。その理由は、ウガンダで農業学校設立のプロジェクトを立ち上げた卒業生が、学校に来て講演し、話を聞いた生徒がみんなに伝えたいと強く願ったことにあります。大会までの準備期間も短く、正直不安もありましたが、卒業生の活躍を届けたいという熱意が審査員の心を動かしました。形は違うけれども、先輩から後輩へバトンがつながったと感じた瞬間でした。

勝間田先生 今の部長は中央委員会長(生徒会長)も務めているのですが、料理部は全体的にまじめでしっかりとした生徒が多いですね。また、勉強家でもある。たとえば、次の献立が決まると、レシピを渡すのですが、何人かは先に家で試作をして、実習当日に気付いたことや、改善したほうがよいことなどを提案しています。
また、料理部の自慢は、何よりも人に優しいこと。体験クラブ(学校説明会の時に行われるクラブ体験)でも、料理部の評判はいつも高く、美味しい料理には、優しい性格が反映しているのだと思っています。

福嶋先生 私のなかでは手のかかる生徒が印象に残っていますね。ある生徒は中1の時、遅刻をしたり、練習もおろそかだったりしたのに、2年生になって後輩ができると、自覚が芽生えたのか、遅刻もなくなり練習熱心になりました。そうすると技術も向上するので、本人も面白くなり、さらに伸びていきます。生徒の上達のスピードは様々で、速い子もいれば、伸び悩む子もいる。でも、我慢をして練習を続けていると3段飛ばしで伸びていったりします。努力の蓄積が花開く瞬間を見られるのは、指導者冥利に尽きますね。
そして、施設自慢になりますが、吹奏楽部の練習場所は、客席数が700くらいある中ホールです。広い舞台には大きいグランドピアノが置いてあり、地下には楽器の倉庫があります。コンクール前の練習や定期演奏会も人見記念講堂で行い、環境に恵まれています。

クラブの先輩にインタビュー

左より:放送部 Oさん、吹奏楽部 Oさん、料理部 Kさん

放送部 部長 Oさん(高校2年生)

もともと音読をするのが好きで、小6の時、放送部の体験クラブに参加しました。そこで先輩にいろいろなことを教わり、入学前からこのクラブで頑張ろうと決めていました。放送部は、先輩、後輩が仲良くしながら切磋琢磨するクラブです。今後の目標は、NHK杯で賞をとることです。先輩たちの功績にプレッシャーも感じますが、聞いている人に伝えようという思いとチーム力で頑張ります。

料理部 部長 Kさん(高校2年生)

料理は得意な方ではなかったけれど、手際よく作れる女性になりたいと思っていました。また、他に習い事をしていたので週1の活動というのも魅力でした。調理をしている時は割と真剣にやっていますが、試食ではみんなで他愛もない話をしながら楽しく食べています。毎年、昭和祭ではクッキーを作っているので、今年も開催できたらいろいろな種類のクッキーを作って、皆さんに食べてもらいたいです。

吹奏楽部 部長 Oさん(高校2年生)

姉も吹奏楽部で、楽しそうに活動している様子を見て、私も興味を抱きました。パートはトランペットです。中学1年生は練習を積んできた高校生に教えてもらうことができ、そこが中高一貫校ならではのメリットだと思います。縦の関係も深まりますね。今年はコロナで活動ができず、私自身も不安がありますが、前に立つ者として笑顔でみんなを引っ張っていきたいと思っています。

先生から受験生へメッセージ

五十嵐先生 放送部がこれまでたくさんの賞をとってきたのは、素晴らしい先輩がいて、在校生が受け継いできたから。やる気のある人は、ぜひ入部をして伝統を引き継いでほしいです。また、放送部に限らず、昭和の生徒は礼儀正しく頑張り屋で、みんなが宝です。良い環境のもとで成長できる学校なので、一緒に6年間を過ごしましょう。

勝間田先生 受験生はきっと今、お夜食を食べながら(笑)、勉強を頑張っていると思います。食に興味がある人は、料理部に来てください。料理が得意でなくても先輩が丁寧に教えてくれますし、楽しい!美味しい!が体験できます。そして、自分で作れるようになったら、今度は家族に作ってあげる。そうしたつながりも作れるクラブです。

福嶋先生 どのクラブにも、それぞれの特色があり、自分が気に入ったクラブに入って活動してほしいですね。今年は、新型コロナの影響で見学会やクラブ体験も思うようにできない状況ですが、いろいろと情報を発信していきたいと思っています。受験生の皆さんも、体に気を付けて頑張ってください。

<取材を終えて>
部活動の良さは、同じ目標に向かって仲間と一緒に活動するところにあると思う。特に同校のように、中高生が一緒に活動しているクラブは、高校生の姿に中学生が学ぶところが大きい。クラブ活動を通じて育てたい力を質問した時、3人の先生とも技術的なことではなく、思いやりの心や人との関わりなど、人間性に関することを話していたのが印象的だった。

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